脇汗を止める治療や手術方法について【病院での処置方法一覧】
2016/12/04
脇汗がひどい!
そんなときは何科の病院に行けばよいのか?や病院ではどのような診察や治療を行うのかをご紹介しています。
脇汗は何科の病院に行けばいいの?
汗が出るのは人間として普通の生理現象ですが、あまりにも脇汗の量が多いという方はの疑いがあります。
【多汗症の特徴】
- 運動をしているわけでもないのに多量の汗をかく
- 精神的ストレスが原因で発汗することから発汗恐怖症とも呼ばれている
- 脇汗が多く出る状態は腋窩多汗症と呼ばれる
- 思春期から中年世代まで社会的活動が盛んな年齢で引き起こされやすい
多汗症には上記のような特徴があり、治すに当たって何科の病院へと足を運べば良いのか疑問を抱えている方は多いはずです。
多汗症を治療するには皮膚科・心療内科・外科といった病院を受診する形となり、個人の症状に合わせて変える形となります。
①皮膚科
最初に悩みを相談して塗り薬などを処方してもらう
②心療内科
原因が精神的なストレスだと分かっている場合
③外科
薬での治療ではなく手術で多汗症を治す場合
ストレスが深く関わっている症状でも個人によって原因は異なるので、まずは皮膚科へと足を運んで専門医へと相談してみるのが良いでしょう。
皮膚科で薬での治療を行い、改善できないのであれば形成外科や美容クリニックといった外科を受診して手術を受ける流れが一般的になります。
脇汗を止める治療方法
病院で実施されている脇汗を止める治療方法についてまとめています。
塗り薬の使用
多汗症の治療で最初に行われるのは塗り薬の使用で、制汗作用のある塩化アルミニウム液が一般的です。
病院を受診しなければ処方してもらえないわけではなく、テノール液やオドレミンといった市販薬も登場しています。
内服薬の服用
内服薬や飲み薬の服用も多汗症の治療方法の一つとなっており、臭化プロパンテリンによる脇汗の軽減が一般的です。
ストレスが起因による精神性多汗症や緊張性多汗症の場合はデパスなどの抗不安薬が処方されることもあります。
電気治療(イオンフォトレーシス)
手汗や足の裏の汗の多さで悩んでいる方には電気治療(イオンフォトレーシス)が実施されます。
機械の構造上手足の治療として適しており、直接電流を流して汗の量を抑えていくのです。
脇汗を止める手術方法
薬物療法で脇汗が止まらない場合は美容皮膚科や美容クリニックといった場所で手術を受けるという選択肢もあります。
どんな手術が実施されているのか見ていきましょう。
反転剪除法(はんてんせんじょほう)
ワキガの手術として有名な方法が反転剪除法(はんてんせんじょほう)で、脇の下の皮膚のシワに合わせて4㎝~5㎝程度切開し、アポクリン汗腺を一つずつ除去していきます。
ドクターの目で確認しながら切除するので確実に除去でき、脇汗が大量に出るという重度の多汗症の患者さんにもおすすめです。
- 皮膚をメスで切開しなければならない
- 術後のダウンタイムが長い
- 術後に傷跡が残るリスクがある
効果が高い代わりに上記のようなデメリットが反転剪除法(はんてんせんじょほう)にはあり、手術を受けるかどうかは医師としっかりと相談して決めなければなりません。
ボトックス注射
汗を出すという身体からの命令を止める手術がボトックス注射で様々な医療機関で実施されています。
ボトックスの注入で神経伝達物質のアセチルコリンの分泌を抑え、過剰に汗が出るのをブロックしてくれるというメカニズムです。
- 筋肉の収縮を抑えて皮膚のシワやたるみを改善する
- 足へと注入してふくらはぎを細くする
- 咬筋へと注射して小顔効果が得られる
このような処置としてもボトックス注射は用いられており、美容業界において欠かせない存在となりました。ボトックス注射について詳しくご覧になりたい方は「」からご覧いただけます。
ミラドライ
切らない手術の中でもワキガや多汗症の治療として現在注目を集めているのがです。
肌へとマイクロ波を照射し、脇汗と臭いの原因となる汗腺を破壊して悩みの改善へと導いてくれます。
ミラドライは施術後のダウンタイムがほとんどないので手術のように身体へと負担は加わりませんが、保険適用外の治療なので30万円~40万円程度の費用を支払わなければなりません。
飲み薬や塗り薬について
脇汗を止める薬物療法として最初に行われるのが飲み薬や塗り薬の使用です。
多汗症を治療するために病院へと受診しても、いきなり医師から手術がおすすめされることはありません。
脇汗を止める飲み薬
脇汗を止める飲み薬としてどのような種類があるのか見ていきましょう。
プロバンサイン:薬の作用が効いている間は汗を止める効果があり、制汗剤だけではなく胃腸薬としても使われている
デパス:ストレスによる精神性や緊張性の多汗症を患っている方には不安を和らげる作用を持つ抗不安薬のデパスが処方される
「○○を飲めば絶対に脇汗の量が止まる」というわけではなく、個人の症状や体質に合わせてマッチした飲み薬を選ぶ必要があります。
中でもプロバンサインが有名で、副交感神経の刺激を緩和して自律神経を遮断してくれるからこそ多汗症の治療として用いられているのです。
もちろん、どの飲み薬にも副作用があるので病院へと受診して専門医へと相談しましょう。
脇汗を止める塗り薬
「錠剤やカプセルを飲むのはちょっと・・・」という方には脇汗を止める塗り薬が処方されます。
塩化アルミニウム液:テノール液やオドレミンという商品名で販売されていて、汗腺の穴を変性させて汗を抑える
パースピレックス:特許製法で効果が持続するタイプの制汗剤で、脇の下や手足など様々な部位に使用できる
パラフェノールスルホン酸亜鉛:金属塩の成分の一種で皮膜でフタをして汗や皮脂の出る量を抑えられる
塗り薬によって異なるものの、基本的には脇の下へと直接塗布して汗の分泌量を抑えるというメカニズムです。
1回の使用量には違いがあるので専門医から用法と用量をきちんと伺っておきましょう。
脇汗を止める漢方
脇汗は塗り薬や飲み薬だけではなく、漢方薬によって身体の内側から体質改善を図って症状を緩和するという方法もあります。
自分の体質にマッチした漢方薬であれば副作用のリスクが少ないのが大きなメリットです。
脇汗の症状を緩和できる漢方薬を以下ではまとめてみました。
①黄連解毒湯(こうれんげどくざい)
身体の余計な熱や炎症を取り去って緊張による発汗を和らげる
②柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
精神的な不安やノイローゼといった症状に効き目がある
③桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)
桂皮や生姜を含んでいて睡眠中にかく汗の量を抑えられる
④五苓散(ごれいさん)
交感神経のトラブルによって口の中が乾き、尿の量が少ない方におすすめ
これらの漢方薬が良いと言われていますが、あくまでも部分的な処置ではなく身体全体の不調として捉えて内側から体質を変えるサポートをするのが漢方の役割です。
つまり、長期間に渡って服用しても脇汗の量を直接的に止める効果はなく、「飲み続けていても変化がない」というケースは多いかもしれません。
それに、個人の体質によって適した漢方薬は異なるので、自分勝手な判断ではなく医師や薬剤師の意見を取り入れて服用すべき種類を探してみてください。