トマトの葉の黒い斑点

先週,トマトの葉に黒い斑点が出てきました。

出てきたときは,連作障害!?と思いましたが,よくよく考えると昨年も出ていたことを思い出しました。

そういえば,昨年この黒い斑点が葉に出たから「梅雨前はカビ対策をしておこう」と考えたのでした(トマトの梅雨対策)。

昨年は大急ぎでカリグリーンやダコニール,ベンレートを処方しましたが,今年は一度経験して学んだ部分があるので,もう少しちゃんと考えたいと思います。

  



黒い斑点を見分ける

まず,この原因を見分ける必要があります。

トマトを育てている方なら皆さんご存知の,タキイ種苗の野菜前線というサイトがあります。

そこには,トマトの「病気」「害虫」「生理障害」の状態が写真付きで掲載されています。

非常に役立つので一度目を通しておくといいですね。


さて,この写真を全て見比べてみると,@あぐうのトマトの葉の黒い斑点に一番似ているのは「斑点病」です。

上記のサイトから症状を引用します。


斑点病の症状

主に葉が侵される。初め,下位葉に緑褐色水浸状の小斑点を生じ,後に径2-3 mmで周りが黒褐色,中心部がやや光沢のある灰褐色の病斑となる。病斑の周囲は黄色に縁取られ,後に病斑の中心部には穴が開く。病勢が進むと次第に上位葉に蔓延する。品種によっては輪紋症状を呈する。多発生時には下位葉から黄化,枯死する。果実の発病はまれである。



この記述を読むと,似ているような気もしますが,@あぐうの黒い斑点は周囲を黄色に縁取られていないし,穴も開いていません。

斑点病ではないのかもしれない,ということでいろいろとgoogleで調べてみると,トマトの葉に黒い斑点が出ている方は結構いるようです。

そして,OK Web等でいろいろアドバイスされているので参考にします。



病気だからすぐ引っこ抜け!?

斑点病,輪紋病あるいは褐色輪紋病なのですぐに引っこ抜きましょう,といったアドバイスがあります。

でも,注意です。

@あぐうはベランダでのプランター栽培です。

トマトはこの1株しか育てていません。

地植えの家庭菜園では他への蔓延を予防するためにすぐに対処する必要がありますが,@あぐうの場合は,蔓延する危険性がありません。

黒い斑点が何なのか,じっくり様子をみてから引っこ抜いても問題ないでしょう。

トマトをある程度の株数ベランダで育てている方は,蔓延した場合を想定してすぐに対処すべきか,様子を見ても大丈夫かを判断すればよいでしょう。



生理障害の可能性

アドバイスの中に「生理障害」というキーワードがたびたび出てきます。

冷害(冷たい雨や風)によって,トマトが一時的に弱っているだけだというのです。

実際,先週は雨が続いて,気温も低く,冷害が出てもおかしくありません。

ただ,タキイのサイトにある「生理障害」の中に似たような症状はありません。

冷害で引っかかってくるトマトの葉の症状にも似ていません。

本当でしょうか?



生理障害=風邪?

といっても実は,@あぐうは今回の症状は「生理障害」が一番合っているのではないか,と思っています。

そもそも,生理障害の症状が全て写真のような症状だと考えることに無理があると思います。

トマトの生理障害は,人でいえば風邪みたいなものでしょう。

風邪の症状に鼻水が出る,と書いてあるようなものです。

人によってはのどが痛かったり,咳が出たり,頭痛がしたりしますよね。

杓子定規に症状は一つだと考えないほうがいいでしょう。



対策

ということで,生理障害だとは思うけれど,斑点病の可能性も考えておきます。

タキイのサイトから斑点病の記載を再度,引用します。


発生の仕組み

病原:糸状菌(かび),ステンフィリウム リコペルシキとステンフィリウム ソラニ
前作の被害残さ上に形成される胞子が第一次伝染源となり感染し,葉上にできた病斑上に形成された胞子によって次々に伝搬する。20~25℃のやや冷涼な気温と,多湿条件下で発生しやすく,特に施設栽培での発生が多い。


防ぎ方

多発すると防除が難しくなる。病斑を認めたら薬剤を散布する。トマト・ミニトマトとも,アミスターオプティフロアブル,ロブラール水和剤,ドイツボルドーA(銅水和剤)が利用できる。




糸状菌はかび,「ステンフィリウム リコペルシキ」と「ステンフィリウム ソラニ」は調べてもよくわかりませんが,ステンフィリウム属という単語と,カビアレルゲンという単語が引っかかってきたので,これもカビの一種であろうと推測しました。

防ぎ方は斑点病に適応のある農薬が記載されています。

今のところ,斑点病ではない可能性を考えていますので,これらの薬剤をすぐに使用しようとは思いません。

ただし,斑点病には適応がありませんが,同じようにカビが原因のうどんこ病等に有効なカリグリーンを念のため葉面散布しておきます。




カリグリーンには斑点病を引き起こす糸状菌に対して殺菌作用はないかもしれませんが,梅雨時期なのでうどんこ病等も考えておく必要があります(トマトの梅雨対策)。

もちろん,カリグリーンはその作用機序から考えて予防作用はありませんが,症状がでるほどカビが増殖してくる前に予め殺菌しておくというわけです。

冷害で弱ったところに,普段なら問題ない糸状菌の胞子がやってきて繁殖している可能性がありますからね。

元気になれば問題ないでしょうが,殺菌しておいた方が安心です。

極めて安全性が高く,最終的にカリウム肥料になり,またその作用機序から耐性菌の出現をあまり考えなくても良いカリグリーンだからできることですね。



様子をみよう

まずは斑点病の症状が今後,拡大してくるか,に注意しておきます。

そして被害が拡大しない,タキイにあるようなずばりの症状が現れてこないのであれば,一時的な生理障害として放っておいていいでしょう。



もし斑点病だったら

様子を見て斑点病だと明らかになったら,農薬を使うか,引っこ抜くかの選択です。

引っこ抜くのはそれでお仕舞いなので,今回は農薬を使う場合を考えてみようと思います。


長くなったので,続きます。

トマトの葉に黒い斑点!?を考える(2)



 

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はじめに
2012年に朝顔の種を貰ったのをキッカケに,子供の食育も兼ねて野菜を中心にベランダ菜園を始めました。

このブログは2013年5月から開始。どう考えて,どう実践して,どんなことが分かったか,次につながるように記録していきます。

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