「ナノシルキー HD-N7720」。写真は「コーラルピンク」。カラーは、ほかに「パールホワイ」トがある

ある日突然、筆者のドライヤーが「バチッ!」と音をたてたきり、ウンともスンともいわなくなった。そんなわけで、家電量販店に足を運んだのだが、ドライヤーにもピンからキリまで、いろいろな製品がある。


「さて、どれを買おう。価格を優先するか、性能を優先するか……。」


皆さんは、ドライヤーにいくらまでかけられるだろうか? いま、人気のパナソニック「ナノケア EH-NA93」は、私の行った家電量販店では16,000円超。美容家電として絶大な人気を誇り、効果のほども価格.comのクチコミなどからわかってはいるのだが、正直、予算オーバーなのである。できれば、1万円以内で済ませたい。とはいえ、やはり、そこはオンナですもの。たんに風が送り出されるドライヤーではなく、乾かしながら地肌もケアしてくれるという「イオン」なるものを発生するモデルを買いたい。


そこで目をつけたのが、今回ご紹介する日立「ナノイオンドライヤー ナノシルキー HD-N7720」(以下、HD-N7720)。もちろん、髪と地肌にいいという「ナノイオン」発生機能付きモデルである。店員さんに聞いたところ、このお店においては、HD-N7720は売れ筋ナンバー1だという(2011年4月現在)。価格も、当時ギリギリ1万円をきっており、かろうじて予算の範囲内。さらに、性能としては、スペックを見る限り、パナソニック「ナノケア」に決して引けをとらないし、使い勝手など細かいところにこだわりをもった良品のようなのである。


そんなわけで、己の経験と直感、店員さんの言うことを信じ、“この店”でいまいちばん人気らしいHD-N7720を購入。実際に使ってみた使用感をレポートする。

「ナノイオン」で髪にツヤ、地肌に潤い

HD-N7720から発生する「ナノイオン」とは?

そもそも「ナノイオン」とは何だろう。同社のサイトによれば、ナノイオンは、HD-N7720に塔載されている「ペルチェユニット」が作り出す水分たっぷりの微細な水の粒子。本体に内蔵された約8mm四方のペルチェ素子が空気中の水分を凝縮。その微細な水の粒子に、内蔵の「ダブルクラウンリング」で多量に発生させたマイナスイオンを帯電させたものだという。

この微細なナノイオンがドライヤーの風とともに放出され髪1本1本の奥まで浸透し、キューティクルを整える。そのため、ドライヤーを使用するだけで、髪に潤いとツヤ出るという理屈だ。また、キューティクルが整っていると紫外線によるダメージを受けにくいという。

しかも、このナノイオンにより、頭皮の皮脂が、本製品を使用しない場合に比べ約30%低減。皮脂詰まりのない清潔な地肌を保ちやすくするという。

「ナノイオン」により“髪エステ”の効果が期待できるというHD-N7720。ペルチェユニットの仕組みや、ナノイオンが髪と地肌にもたらすくわしい効果や実験結果については、同社のサイトを参照いただきたい

風の噴出口上部にある小さな楕円形の噴出し口からナノイオンが放出されるようになっているので、ドライヤーで髪を乾かしながら同時に“髪エステ”ができる

イオン発生モデルとはいえ、付属品はノズルと取り扱い説明書のみと、普通のドライヤーとなんら変わりはない。後述するが、このノズルは風量の調節が手軽にできてとても便利な逸品

では、さっそくドライヤーを使ってみよう。

風量・温度を調節する電源スイッチは3段階+TURBOスイッチ。あわせて6段階の調節が可能。どの風量・風温でも、イオン吹出口からナノイオンが出てくるようになっており、ナノイオンのオン/オフはできない。

ハンドル内側にスライド式の電源スイッチと、温風/冷風、風量の調整スイッチがある。COOL(冷、弱風)/SET(温、弱風)/DRY(温、強風)の3段階の調整が可能

ハンドルの背部分に「TURBO」スイッチがある。TURBOをオンにすると、1200Wとなる

ノズルを付けない状態で好みの風量・風温で髪を乾かす。もちろん、どの風量・風温でも、イオン吹出口からナノイオンが出てくる

次に付属のノズルを付けて髪に風をあててみる。ノズルは、この1つで、拡散/集中の2段階の風量調整が可能になるように作られている。

ノズルについている小さな突起を本体の凹みにあわせてパカッとはめる。これで装着完了。ノズルの調節は、軽くスライドするだけで行える

実は、このノズルが非常に便利。付属でノズルが2つ付いている場合だと、たいてい1つしか使わないうえ、使わないほうはなくしてしまうことが多い。このような“1本で2役のスライド式ノズル”なら、気軽に使用できるし、なくす心配も少ない。ナイスアイデア!

ドライヤーの風が広がる「拡散」(写真左)から、二重構造になっているノズルをスライドすると、ピンポイントで風を当てられる「集中」(写真右)になる

「集中」の状態

では、髪をセットしてみよう。

こちらが「拡散」。ちなみに、この状態で、洗髪後など全体的に濡れている髪を乾かすことも十分可能だ。筆者はノズルをつけたまま乾かしている

こちらが「集中」。もちろん、ノズルをつけた状態でもナノイオンがしっかりあたっている

手軽にメンテナンスできるから、長持ち

本体後部のフィルターが簡単に取り外せるので、フィルターの掃除が手軽に行えるようになっている。たまったホコリをこまめに取り除けば機器の長持ちにつながるというので、心がけたい。

本体後部。フィルター外側のカバー(リアケース)に、小さなツマミがついている

ツマミに親指をかけて引くとリアケースが外れる

リアケースを外すとフィルターが現れ、簡単に取り出せるようになっている(中央がフィルター、右がリアケース)

メンテナンスといっても大げさなものではなく、フィルターやリアケース内部に付着したホコリなどを取リ払うだけ。「水洗いはNG」とあるので気をつけよう

まとめ

実際に使ってみて、まだ短期間ではあるが、何より“買ってよかった”と思わされたのは、ナノイオン効果をしっかり実感できたこと。ドライヤーが壊れ、HD-N7720購入までの数日間予備の超安価なドライヤーを使っていたところ、髪がかなりパサついてしまった。ところが、HD-N7720を使い始めてすぐに、しっとりサラサラした健康な髪の感じが戻ってきたのだ。適度な湿度のある時期には効果を感じにくいかもしれないが、冬場には目に見えるほどの効果が期待できるに違いない。

あと、ドライヤーの効果と関係のないところなので見逃しがちだが、使い勝手という点においても◎。1本2役の便利なノズルもそうであるが、コードがねじれにくい構造になっている点にも感心した。もう1週間以上使っているが、一度もコードのねじれを直したことがない。これまで使っていたドライヤーは、忙しい朝にコードのねじれでイライラしてしまうことがよくあったので、これだけでも“買い”だと思ってしまった。

コードもコード付け根部分も、やわらかいゴムでできている。これのおかげでねじにくい。非常に便利だ

若干予算オーバーではあったが、「ナノイオン効果」と「ねじれ知らずなコード」の恩恵を考えれば、かなりのお買い得商品だ。ぜひ一度、使ってみてもらいたい。

【結論】

ねじれ知らずでストレスフリー

髪も潤い気持ちも潤う“ナノシルキー”

ライター/磯野純子

電源 AC100V
消費電力 1200W(DRY)/600W(SET)※ターボONの場合
温風温度 約120℃(周囲温度30℃「DRY」でターボ「OFF」)
風量 約1.3m3/分(「DRY」でターボ「ON」)
重量 本体:約600g 可変ノズル:約25g
コードの長さ 約1.6m

※価格.com最安価格は、2011年6月10日現在のものです