世界中で大人気!でも、ちゃんと知ってますか?『グルテンフリー』っていったい何?
各国のセレブたちの間で大流行。ダイエットに効く? 健康になれる? いまや日本のTVでもよく耳にするグルテンフリーについて、調査してみました!
1グルテンフリーって?
Gluten Free(グルテンフリー)は、主に欧米地域で数年前から大きく取沙汰されている「グルテンを含む食べ物を摂取しない!」という健康法です。もともとは、麦アレルギーやセアリック病患者(グルテンによって引き起こされる免疫疾患で小腸の粘膜が炎症を起こす病気)のための食事療法でしたが、これを実践した有名セレブやスポーツ選手らがダイエットや美容的効果があると謳ったことからブームに火が付き、世界に一気に拡散・ブレイクしました。
カルシウムの吸収力が良くなる
骨密度を高め、骨を強くする
免疫力がアップする
中性脂肪を下げる
食欲、体重のコントロールができる
活力がアップする
大腸がんの予防
等々があげられていますが、正式な効果の有無は実証されてはいません。しかしながら、メディアの影響もあって急速に広まった“グルテンフリー健康法”は、2014年のNew York Times紙で「アメリカ家庭の実に11パーセントがグルテンフリーの製品を購入している」とレポートされるまでに至りました。グルテンフリー食品が一般の商品に比べてだいぶ割高なのにもかかわらず、です。このように、着実に一般家庭にまで浸透しつつある、グルテンフリー健康法。いったいどんなものなのか、詳しく調べてみました。
2グルテンって何?
そもそもグルテンフリーの“グルテン”っていったい何? そう思う方も少なくないでしょう。
グルテンというのは、小麦、大麦、ライ麦、オート麦などの穀物に含まれるタンパク質の一種。粉料理にモッチリとしたコシをだしたり、お菓子やパンを膨らませたりします。お好み焼きやホットケーキを作っているときのことを想像してみてください。粉と液体をぐるぐると混ぜ続けていると、しだいに生地が弾力を帯びて粘り気がでてきたりしませんでしたか? この粘り気こそが“グルテン”なのです。
ラテン語のglue(接着)に由来するとされるグルテンは、弾力のある“グルテニング”と粘着力が強く伸びやすい“グルアジン”という2種のタンパク質が絡み合ってできています。また、食品以外にも増粘剤として使用されることがあり、整髪ジェルや歯磨き粉などに使われたりもしています。
3グルテンフリー・ダイエット
先にも述べたように、本来のグルテンフリー療法はもともとアレルギーや病気を持つ方の食事療法として考案されたもの。減量目的ではありませんでした。しかし、インターネット検索すると、必ずといっていいほど一緒に出てくるのは“ダイエット”というキーワード。では、「グルテンフリー=ダイエット」という図式は、いったいどうやって広まったのでしょう。
科学的に検証すると、グルテンは血糖値を急激に上げる作用がある“アミロペクチンA”が含まれており、これを摂取することで体内の血糖値が上昇→血糖値を下げようと身体はインスリンを大量に分泌→分泌されたインスリンが糖を脂肪に変えて体内に蓄える→肥満につながる。 だからこそ、その諸悪の根源であるグルテンを摂らないことがダイエットにつながる、こういったいった説が、グルテンフリー・ダイエットの根拠のようです。
また、これほどまでのムーブメントとなった理由としては、やはりセレブリティーや著名人の影響が挙げられるでしょう。グルテンフリー・ダイエットを成功させたセレブリティーとして有名なのが、歌手、女優のマイリー・サイラス。先のグルテンフリー健康法に加え、1日5食の食事やピラティスと組み合わせ、2ヶ月で15キロもの減量を成し遂げたというから驚きです。ほかにもグルテンフリー推奨のセレブは、レディー・ガガ、ヴィクトリア・ベッカム、ジュリア・ロバーツ、ミランダ・カーなど、そうそうたる顔ぶれがずらり。また、スポーツ界では、今をときめくトップテニスプレーヤー、ノバク・ジョコビッチ選手が自著のなかでグルテンフリー食事法を推奨、体重も5キロ落ちてパフォーマンスが上がったと語っています。著名人の影響力というのは、古今東西どこの国も共通のようですね。
4ダイエット方法と効果
それではお待ちかね、グルテンフリー・ダイエットの方法をご紹介します。
基本ルールは簡単。「麦から作られた食材」を食べない事!(下記NG例参照)
そのかわり、それ以外は何を食べてもOKです。
●NG食品の例
・パン
・パスタ
・うどん
・そうめん
・蕎麦(十割以外)
・ピザ
・ラーメン
・天ぷら
・麦入りグラノーラ
・ビール
ラインナップにあるように、麦芽を使用する“ビール”もNG。また“蕎麦”というのも意外ですが、十割蕎麦以外はつなぎに小麦粉を使っているため、こちらもグルテンフリーには適しません。
それでもやっぱり粉ものが食べたいという「粉ものフリーク」の皆さまが、小麦粉を使った製品の代わりに摂取OK な食材がこちら。
●OK食品の具体例
・米粉
・コーンスターチ
・コメでん粉
・ジャガイモでん粉
・タピオカでん粉
最近話題の米粉パンなどは、OK食品に入るので、意外に辛くはなさそうです。ただし一説では、コーンスターチやでん粉には、小麦粉を上回るブドウ糖が含まれ、インスリン反応の引き金となる可能性もあるとか——。くれぐれも自分の体と相談しながら、調子がよければ続けるといった臨機応変な姿勢が必要でしょう。
5日本のお麩は果たして悪か? 〜グルテンフリーの懐疑性〜
このように一大ブームとなったグルテン・フリー健康法ですが、科学的にはまだまだ明確な根拠があるとは言いきれないのが現状です。
「消費者がグルテンフリー食品を購入する一番の理由はグルテンフリーの方が健康的であるとされているからですが…、セリアック病ではない人々に対しても健康促進効果があるという検証を証明する研究発表は全くありません。
むしろ、グルテン自体に含まれる成分には健康に有益な栄養もあるため、人によってはグルテン回避が正当だと認められない場合があります」【出典・ギズモードジャパン】
上の文章は、世界で活動する非営利団体「Academy of Nutrition and Dietetics」の記事ですが、
このように、はるか昔から人々の食生活を支えてきたパンや粉物が、本当にそんなに悪物なの? と疑問を呈する声は少なくありません。なかには、必要以上にグルテンフリーの食事を徹底してしまう事は、本来必要な栄養素が摂取できないとことにもつながる、という意見も。現に、グルテンが含まれている穀物には、食物繊維、鉄分や亜鉛などのミネラル、ビタミンB類、カルシウム等、体にとって大切な栄養素がたくさん含まれていますし、日本の伝統食かつグルテン食品の代表格“お麩”だって、ヘルシーだと言われこそすれ、体に悪いというイメージはまったくありませんよね。
産まれ育った地域の食生活や、体質の違い、生活習慣によって、1人ひとりに合う健康法は違うはず。
トライすることはいいことだけど、エラーがあったら自分の身体と相談しながら、見直すことも大切でしょう。
盲目的にグルテンを排除すればいいわけではなく、正しい知識を得て、情報を自分の味方にしていくことが重要と言えます。
参考
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