乾燥肌でお悩みの方にとって何とかしたい症状の1つに、ささくれ立ったり固くなってしまったりした角質の状態があります。うろこのようにポロポロと落ちてしまう角質は清潔さを感じないものですし、ゴツゴツしてしまった角質は手触りも見た目もよくありません。
不潔にしているわけではないのに、きちんとした印象を与えられないのは残念ですし、何より自分自身がその状態にため息をついてしまいます。
このように、本来落ちているべき角質が何らかの形で残ってしまった場合に、ピーリングを行って無駄な角質を落としてしまうのも1つの方法です。しかし、乾燥してしまって肌が敏感になっている状態では、ピーリングの方法によってさらに乾燥を激しくしてしまう危険性もはらんでいます。
乾燥肌の方は、角質を落とすピーリングに関しては注意を払う必要があります。肌に極力刺激を与えない方法を採るのが一番であり、そのためにはピーリングに使用するジェルなどの成分に刺激の強いものを用いないことが重要なのです。
うろこのようにはがれたり、ゴチゴチに固くなってしまったりした角質は、乾燥肌特有の症状です。いずれも角質が正常にターンオーバーされなかったために起きる現象であり、その角質をこそげ落としてツルツルの肌を取り戻したいと思うのも頷ける話です。
その方法の1つとしてピーリングという方法が採られることもありますが、これを行うとためには注意が必要です。場合によっては乾燥肌の状態には合わないケアでもあり、使用するピーリングジェルなどを選ぶ際には細心の注意を施さなければなりません。
そもそもピーリングとは、肌表面で古くなった角質に働きかけて、その古いものだけをはがすケア方法。つまり、このケアによって本来はがれるべきなのにまだ残っている角質を効果的に落とすために有効ということになります。
しかし、残っている角質を落とすということは、はがした後の角質はバリア機能も皮膚としての機能も完全ではないむき出しの状態になるということでもあります。ケア後しばらくの期間を置くと、健康な肌の方なら通常の状態に戻るとのことですが、乾燥肌の方の場合は、角質をはがしてしまってから次に健康な角質を取り戻すことが難しくなってしまうこともあるのです。
そのため、ピーリングを行う際は効果があまり強くないナチュラルなものを選んで優しく行うことが重要となります。
一般的にピーリングというと、ケミカルピーリングのことを指します。ケミカルピーリングとは、AHA(アルファヒドロキシ酸)やサリチル酸の効能によって表面の角質をはがす方法です。
AHAやサリチル酸は、角質の組織結合を崩す効果があり、それにより角質がはがれやすくなります。AHAはヒドロキシ酸結合を持つ酸の一種であり、フルーツ類に含まれることが多いことから、フルーツ酸とも呼ばれます。
角質組織の結合に作用するという強い効力を持つAHAやサリチル酸は、確かに頑固になってしまった角質をはがすには有効ですが、すでに角質層の組織が崩れてしまっている乾燥肌には効果が強すぎるという一面もあります。
乾燥肌の方がピーリングを行うとき、AHAやサリチル酸が強く効きすぎるものでは、確かに角質はよく取れるもののそれ以上に肌に大きな負担がかかってしまいます。乾燥状態の肌はただでさえ敏感になっていますから、通常の状態でピーリングを行うよりダメージが大きくなってしまうわけです。
それを防ぐために、AHAやサリチル酸などの強い酸を配合したものではなく、天然酵母やハーブなどを使って同様の作用をもたらすものを選ぶことをおすすめします。ピーリング効果は酸のものより弱くはなりますが、優しく作用して肌を傷つけることがありません。
乾燥肌で角質がうまくターンオーバーしない場合に、肌に残ってしまったうろこ状の角質や固くなってしまった角質を落とすためにピーリングは有効ですが、強い酸を使ってしまうと肌にダメージを与えることとなってしまい、さらに状態を悪化させることにもなりかねません。
では、乾燥肌の方の正しいピーリング法とはどのようなものでしょうか。とにかく刺激を与えないように優しく、がポイントです。
ピーリング剤を選ぶとき
成分をよく確認する
ピーリングに使用するジェルなどの成分によく注意しましょう。通常はAHAやサリチル酸をメインとしていますが、乾燥肌の場合はこの作用が強く働いて刺激になってしまうのです。
成分そのものを酸以外の成分にすれば、より優しいピーリングを行うことができます。天然の米ぬか成分やハーブ成分のピーリング剤も存在しており、酸とは違うアプローチで角質に働きかけるため、優しく作用するのです。
こういった天然成分を使用したものはゴマージュとも呼ばれていますが、ピーリングとゴマージュの境目はあまり明確にはされていないため、購入する際には成分表記をよく確認しましょう。
酸使用でも乾燥肌用があるが
AHA酸やサリチル酸を使用していても、「乾燥肌用」とうたっているものがあります。これは確かに通常よりも作用は穏やかに作られていると思われますが、乾燥肌は通常より肌が敏感になっており、まず肌を守ることが第一となります。
酸が弱めであっても酸は酸であることをしっかりと頭に入れておき、少しでも刺激を与えずに済む方法があるならそれを選択する方が無難です。
ピーリングの方法や回数
再三述べていますが、乾燥肌に刺激は禁物であり、それはピーリング剤においてもその方法においても同じです。優しいピーリング剤を使っていてもその方法が荒っぽいと意味がなくなってしまうため、注意が必要です。
こすりすぎない
これは、刺激を与えすぎないための鉄板です。角質が取れるのが嬉しくてついゴシゴシしてしまいがちですが、やりすぎはNG。せっかく外に出てきた新しい角質までも傷つけてしまい、そこから乾燥が再び始まる可能性が高くなります。
スクラブタイプは避けた方がよし
天然成分を使ったピーリングやゴマージュ剤の中には、塩などのスクラブ成分を配合したものがあります。これは、より効果的に角質を落としたり、毛穴の汚れを除去したりする作用を持っていますが、刺激を受けやすいという点では考えもの。敏感になっている状態では極力避けた方が無難です。
回数は週1回程度
ピーリングが終了して新しく肌が生まれ変わるのには数日かかると言われています。少なくとも丸1日はメイクも避けた方がよいと言われており、その分肌への負担が強いことがわかります。
天然成分の優しいピーリング剤を使っていても、角質を人工的にはがしていることに変わりないため、1度行うと1週間程度は落ち着かせることが大切です。そのサイクルで考えると、肌への負担が少ないのは週1回程度となります。
もしくは、できればどうしてもゴワゴワした感じが気になるときだけに限定した方がよさそうです。
本来であれば、ピーリング自体が肌に多かれ少なかれ乾燥肌に刺激を与えてしまうものであるため、できるならあまりおすすめはしません。しかし、どうしても肌に残った角質が気になると言うことであれば、やり方さえ気を付ければ肌の生まれ変わりを助けてくれる方法でもあるため、刺激を極力与えない方向で行うことを覚えておきましょう。