何とかしてあげたい犬の皮膚病…
原因と治し方、ドッグフードでの対策
よくなったり悪くなったりを繰り返す犬の皮膚炎・・・
あっちもこっちも1日中痒そうに掻いている、
薬を飲んでいるのに良くならない、
どうしたらいいの?とお悩みの飼い主さんが多く来院されます。
1.食事で改善する
かゆみの原因には、体内で起きる食物や添加物に対するアレルギー反応があります。犬の体内ではタンパク質や炭水化物に対してアレルギー反応を起こすことが多く、特にタンパク質は慎重に選ぶ必要があります。だからこそ、
- 良質なタンパク質を使用しているドッグフード
- 副産物・添加物を使用していないドッグフード
を選ぶ必要があります。
2. 体の外側から改善する
皮膚炎や痒みの原因は、皮膚から浸入する場合と体内から起こる場合がります。体の外側か起こるかゆみに対しては、次の3つのアプローチが考えられます。
1. シャンプーでかゆみの原因を洗い流す
皮膚の痒みが強いときや皮膚炎がひどいときには、ぜひシャンプーしてあげてください。炎症の原因は皮膚に付着した抗原や細菌などです。このようなものが付着していると、じきに皮膚の中に侵入し痒みの原因が増えていきますので、きれいに洗い流してあげましょう。
シャンプー時には次の点に気をつけてください。
- こすらない
- かさぶたははがさない
- シャワーのお湯はぬるめにする
- 乾かすときには熱風は避ける
- スリッカーは皮膚を引掻かないようにする
2. 外用薬で炎症の治療をする
動物病院では、ゲンタマイシン軟膏、プレドニゾロン軟膏など、細菌感染の治療用や痒み止めなどの外用薬を処方します。また、表皮の細胞間にできたすきまを埋めて、細菌や抗原の侵入を防ぐような薬もあります。
人の化粧品にも入っている成分ですが、セラミドを配合した犬用の外用薬があり、好成績です。
3. シャンプー・外用薬以外の治し方
飼い主さんからよく「効果がありますか?」とお問い合わせを受ける対処法についてまとめました。
アロマ
アロマオイルのなかには炎症を抑える効果があるものがあります。ラベンダーがその一例です。ただし効果には個体差があるので、すべての犬に向いているとは言えません。
イソジン
体表の皮膚の消毒に用いることができます。ただし、こげ茶色の色がつくこと、かなり染みること、粘膜面には使用できないなどを考えると、小さめの炎症には使用できますが、広範囲になると大変なので、おすすめはしていません。
馬油
馬の皮下脂肪を原料とする動物性油脂で、リノール酸など皮膚に有用な脂肪酸を含んでいます。保湿性に優れているため、肉球や被毛の薄い場所に塗るには適しています。融点が30~43度と低いので、比較的滑らかに伸びます。
オロナイン
オロナインの主成分は消毒薬のグルコン酸クロルヘキシジン、止血剤、乳化剤です。ニキビや白癬には効果がありますが、「湿疹」「皮膚炎」「虫さされ」には使用しない方がよい薬なので、犬の皮膚炎にも使用しない方が無難です。
オイル
椿オイルやオリーブオイル、ホホバオイルなど皮膚によいといわれるオイルがあります。犬の皮膚に塗布して悪いものはありませんが、皮膚に合う合わないはありますので、少量のオイルを皮膚に塗布して炎症が起きないかどうかを確認してから使用してください。
重曹
重曹は炭酸水素ナトリウムでアルカリ性の化学薬品です。市販で販売されている重曹は化粧品用ではないので粒の大きさが大きく、肌に使用してツルツルするのは軽度のピーリング効果もあるかもしれませんが、大半は「研磨効果」です。炎症が起きている肌にざらざらした粒を充てることはお勧めできません。
ひば油
ヒバ油はヒノキ科の針葉樹林であるヒノキアスナロから採取される油です。ヒノキチオールを含み、「抗菌効果」「防虫効果」「消臭効果」があります。低毒性ですが、濃度の濃いものを皮膚に塗布した場合、炎症が起こることがあるのでパッチテストを行い発赤や刺激などが起きないか確認して使ってください。
マキロン
マキロンは殺菌成分の塩化ベンザルコニウム(逆性せっけん)を主成分にし、抗ヒスタミン薬、局所麻酔薬、血管収縮剤を含有しています。犬に使用してもかまいませんが、湿疹には使用しない方がよいでしょう。
フロントライン
フロントラインは動物用のノミ・ダニ駆除剤です。有効成分のフィプロニルが犬の皮膚表面の皮脂層に広がり、ノミは24時間、ダニは48時間以内に駆除します。ノミに吸血されるとノミの唾液に対してアレルギー反応を起こし強烈なかゆみを起こします。また、アルコールが入っていますのでアルコールに過敏反応を起こすと広範囲の脱毛をおこすことがあります。
3.それでも治らない場合には
ドッグフードを変更したり、シャンプーや外用薬を試してみたりしても痒みがなかなかよくならなければ、動物病院を受診してください。検査を行い、結果によっては治療しなければ改善しない場合もあります。検査が必要な場合は1回の治療費は1万円を超える場合もありますが、それ以外の場合の治療費は5000円程度を目安にしてください。
動物病院でよく診察している代表的な皮膚炎の原因と、行う検査・治療、その費用についてまとめました。
かゆみの強い皮膚炎
【アレルギー性皮膚炎】
- 内容:食物や添加物、生活用品(食器、衣服、ベッド、首輪などの素材に対するアレルギー
- 検査:アレルギー検査、除去食試験
- 治療:抗生物質・ステロイド・抗ヒスタミン薬・ドッグフードの変更、外用薬
- 検査費用:アレルギー検査10000円~/除去食試験ドッグフード代金として3000円~
【アトピー性皮膚炎】
- 内容:環境中の物質に対するアレルギー反応。花粉やハウスダスト、イエダニなどに反応し痒みがひどく出る
- 検査:アレルギー検査、除去食試験
- 治療:抗生物質・ステロイド・抗ヒスタミン薬・ドッグフードの変更、外用薬
- 検査費用:アレルギー検査10000円~/除去食試験ドッグフード代金として3000円~
【膿皮症】
- 内容:ブドウ球菌や連鎖球菌の感染
- 検査:皮膚の細菌検査、感受性検査
- 治療:抗生物質・抗ヒスタミン薬・シャンプー、外用薬
- 検査費用:細菌検査 1500円~/感受性テスト 4000円~
【疥癬】
- 内容:ブドウ球菌や連鎖球菌の感染
- 検査:皮膚の細菌検査、感受性検査
- 治療:抗生物質・抗ヒスタミン薬・シャンプー、外用薬
- 検査費用:細菌検査 1500円~/感受性テスト 4000円~
【マラセチア性皮膚炎】
- 内容:マラセチアの感染
- 検査:皮膚スタンプ検査
- 治療:抗生物質・抗ヒスタミン薬・抗真菌薬、外用薬
- 検査費用:皮膚スタンプ検査1500円~
【ノミアレルギー】
- 内容:ノミの感染、ノミの唾液に対するアレルギー
- 検査:ノミの糞の確認
- 治療:抗生物質・ステロイド、シャンプー、ノミダニ駆除薬
- 検査費用:ノミの糞の確認、診察費用 2000円~
あまりかゆみのない皮膚炎
【皮膚糸状菌症】
- 内容:皮膚糸状菌の感染
- 検査:真菌培養、顕微鏡検査
- 治療:抗真菌薬・抗生物質、シャンプー
- 検査費用:真菌培養 3000円~/顕微鏡検査 1500円~
【アカラス】
- 内容:アカラスの寄生
- 検査:皮膚そうは検査、抜毛検査
- 治療:イベルメクチン
- 検査費用:皮膚そうは検査・抜毛検査 1500円~
ペット保険の適用
上記のほとんどがペット保険の適用になります。ただし、保険会社によってはシャンプーは院内で薬浴という形で実施した場合のみ適用という場合もありますので、事前に確認をとってください。
治療にかかる期間
治療は1カ月以上かかることがほとんどです。特にアレルギーは完治する場合もありますが、おつきあいをしていくことになる場合の方が多いです。
1回の治療費も検査を行うと高額になりますので、治療に必要な料金についてはかかりつけの動物病院でご相談ください。
また、膿皮症やアカラスなどの症状で治療に対する反応が悪い場合は、甲状腺ホルモンの測定を行うこともあります。アカラスはもともと誰でも持っている外部寄生虫ですが、抵抗力が落ちていたりや甲状腺ホルモンの分泌が少ない場合などは難治性になります。
動物病院で処方する塗り薬
外用薬でよく処方されるものに「ゲンタシン」「ドルバロン」「リンデロン」があります。その特徴を確認しておきましょう。
- ゲンタシン:抗生物質のゲンタマイシン硫酸塩が含まれている軟膏です。抗生物質しか入っていません。
- リンデロン:ステロイドと抗生物質が含まれています。
- ドルバロン:ステロイド、抗真菌薬、抗生物質 が含まれています。痒みを抑制し、真菌症、細菌感染と幅広く使える薬ですが、現在入手が困難です。
皮膚炎・痒みが出る原因とは?
皮膚の炎症はどのようにして起こるのでしょうか?
原因1:皮膚のバリアが失われている
健康な皮膚であれば表皮層の角膜が密に並んでいて細胞間に隙間がありません。そして表面を皮脂膜という油の膜が覆っています。
かゆみの原因となる抗原や微生物は日々皮膚の上に付着しますし、特に皮膚の上の常在菌は1平方cm辺り1000~100万個存在すると言われていますが、こんなにも沢山の細菌が皮膚状にいるのにもかかわらず皮膚が健康に保たれているのは、皮膚の免疫力がしっかり働いていたり、皮脂膜がしっかり保護しているからです。
では、トラブルのある皮膚はどのようになっているのでしょうか?
表皮にある角層の細胞がバラバラに存在し、細胞間に隙間があるため水分がどんどん蒸発し、細胞間の隙間から抗原や細菌が侵入してしまいます。この抗原や細菌が痒みの原因になりますので、細胞間の隙間を埋め、皮膚表面に皮脂膜をはり、水分の蒸散と外部からの抗原・細菌の侵入を防ぐ必要があります。
また、角層の細胞がバラバラに並んでいるとターンオーバーもうまくいかなくなり、皮脂腺の分泌異常が起き、脂漏症やマラセチアの繁殖が痒みの原因になります。
食物アレルギー
食物アレルギーも体の痒みがとまらない大きな原因になります。食物アレルギーの原因として取り上げられるのは「タンパク質」「炭水化物」で、その中でもタンパク質がアレルギーの原因になることが多いのです。
犬に与えるものを単なる「犬の餌」と考えるのではなく、「人間の食事」と同じく「犬の食事」と考えてあげてください。つまり、
- 良質なタンパク質を使用しているドッグフード
- 副産物(タンパク質であるが食用ではない部分。例えば、皮膚や被毛、ひづめなど)を使用していないドッグフード
を選ぶ必要があります。
食物アレルギーの予防と改善に効果的なドッグフードは、良質な鶏肉だけを使用し添加物を一切使っていないカナガンドッグフードです。
ノミ・ダ二
軽視できないのが「ノミ・ダニ」です。特にノミは吸血するときに唾液が犬の体内に入り、この唾液に対して犬の体がアレルギー反応を起こし、かゆみを生じます。皮膚炎やアレルギーを代表とする痒みで悩まされる犬は、必ずノミ・ダニの予防薬は使用しましょう。
ハウスダスト
アレルギー検査を行うとアレルギー反応でよく引っかかるのは、ハウスダストです。これは家のなかにあるホコリや塵ですが、このなかには細菌・真菌・イエダニなどが混じっています。
しっかり掃除してもハウスダスト日々出るので対策が難しいのですが、ホコリが巻きあがらないようにサイクロンタイプの吹き出し口から風が出ない掃除機を使用したり、スプレータイプでホコリや塵をカバーできる商品もありますので、これらを利用するとよいでしょう。
トリミング後のかゆみ
トリミング後に痒みが出る場合がありますが、
- シャンプーが合わない
- バリカンの刃が皮膚に当たり炎症を起こした
- スリッカーで表皮をこすった
などが原因になっていることが多いです。皮膚が弱いことをトリミングサロンにお話ししたうえでトリミングをお願いされた方が良いでしょう。
よく似ている犬の皮膚炎の違いを解説
犬の皮膚炎には、よく耳にするけれど違いが分かりにくい病名がありますので、まとめて解説します。
膿皮症
皮膚のブドウ球菌や連鎖球菌の感染症です。赤い発疹の中央に膿を持つので膿皮症と呼ばれます。膿が破れはじけて周りに感染していきますので、殺菌性のシャンプーで7~10日に1回優しく洗い、抗生物質を最低14日間投与してください。
脂漏症
脂漏症は湿性脂漏症と乾性脂漏症があります。油っぽくべたべたした症状が湿性脂漏症、フケが多く出るのが乾性脂漏症です。いずれにしても、ターンオーバーの異常なので、治療には時間を要します。湿性脂漏症の場合は脂を落とすタイプシャンプーを、乾性脂漏症の場合はグリセリンなどの保湿に優れたシャンプーを選びます。
ホットスポット
赤くジクジクとした湿疹でかなりの痛みを伴い急激にできることから、別名「急性湿疹」ともいわれます。消炎剤や抗生物質で治療します。
マラセチア
マラセチアは酵母型真菌で皮膚の常在菌です。ダルマを縦に伸ばしたような形をしています。痒みがひどく、黄色いべたべたとした分泌物が皮膚に付着し、発酵臭がします。抗真菌薬・抗生物質・抗ヒスタミン薬・マラセチア用のシャンプーで治療します。また、マスマリンのローションも殺菌効果が高く、効果があります。
免疫介在性
免疫介在性とは「自分で自分を攻撃する性質」のことを指します。免疫異常の一種で、ステロイドや免疫抑制剤を投与します。
患者さんからよくある質問にお答えします
できるだけビスケットやジャーキーのようなおやつをあげず、野菜スティックなどタンパク質・炭水化物・脂質の少ないものをあげましょう。
夏は湿度が高くなるため除湿し、10~14日に1回のペースでシャンプーします。また、冬は乾燥することで痒みが出たり、暖房器具で水分が蒸散し皮膚が乾燥するので加湿をしましょう。
爪切りした後は必ずやすりをかけて引っ掛かりがないようにしましょう。ネイルカバーも掻きむしり防止に役立ちます。また、舐めたり咬んだりをずっとしている場合はカラーをつけましょう。
皮膚の感染症がひどい場合は7~10日に1回のペースで入れてください。シャンプーする時にはこすらないように気をつけてください。
微量元素やビタミンを必要量摂取することは手作り食では難しいと思います。アレルギー反応が出る食品の数が多くドッグフードの選択ができない場合はやむなく手作り食でもよいでしょう。
アトピーのお薬も様々なものがあります。同じアトピーという病気でも、使っていいもの悪いものがありますので、自分と同じ症状だからといって塗るのは控えましょう。
ノミや、耳ダニ、疥癬、真菌などはうつり、皮膚炎の原因になります。それ以外はほぼうつりません。
黒ずみは、掻いたりこすったりしたことで刺激の入った部位にメラニン色素が集まり沈着したものです。皮膚の炎症を抑え、痒み止めの薬を飲み保湿することで、軽度の黒ずみは軽くなります。
ヨーグルトは乳製品なので牛乳でお腹を壊す犬の場合はあげない方がいいでしょう。ヨーグルトの中の乳酸菌が腸では善玉菌で働き、腸内免疫力を上げますので、多すぎない程度ならあげてもよいです。
ダニやノミは犬が散歩に行かないとしても、人間が持ち込む場合があります。室内外でもダニやノミの心配はしてください。
まとめ
ひとくちに皮膚炎・痒みといっても、その内容は千差万別で原因も色々あります。完治する皮膚炎もあれば、おつきあいしていく皮膚炎もあります。皮膚の抵抗力や皮膚がしっかりしているかどうかが、皮膚の治療期間に大きな影響を与えます。良質なドッグフードを子犬のころから与え、しっかりした皮膚をつくってあげるのが大切です。
カナガンドッグフードがおすすめ!
- ヒューマングレードの原材料で安心
- 1種類のたんぱく質しか使用していないためアレルギーの子にあげやすい
- 有害な人工添加物を使用していない
- グレインフリー(穀物不使用)なので穀物アレルギーを予防できる
- 毎日続けても負担にならない低価格
(2kg 3,960円+税 体重3kgの子なら1日97円)
そこでお勧めしたいのはカナガンドッグフードです。カナガンは、ヒューマングレード(人間も食べられるレベル)の原材料を使用しています。タンパク質源は鶏のみ、しかも平飼いで健康的に育てられた鶏を使用しています。
また、油脂も鶏のものを使用しており、多種類の動物を原材料にしていません。肉にアレルギーのある場合、多種類のタンパク源が使用されているとドッグフード選びに困ることが多々ありますが、カナガンの場合は1種類のタンパク質しか入っていないため安心です。また、合成の添加物を使用していませんので、化学物質に対する有害反応の恐れもありません。
カナガンドッグフードが皮膚炎の予防・改善に効果的な理由
犬のアレルギーを根本的に解決したい飼い主さんにはぜひ試してほしい、本当に安心して与えられるドッグフードです。
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