SPI・SHL・ロールシャッハ…性格適性検査の落とし穴を回避しよう
性格適性検査は「検査」じゃない、「答え」を作る作業だ。
性格適性検査を受けると、きまって「正直に答えてください」と書いてあります。
気持ちはわかります。わかりますが、就活でこれに従っていると損します。
就活シーズンになると学生は往々にして、
第一志望でもない企業に「第一志望です!」と胸を張って言っています。
しかし、性格適性検査となると正直に答えすぎている人が多いようです。
だから、損だというんです。
雑誌の後ろのほうに掲載されている心理テストを受けるのとは話が違います。
就活はビジネスです、プライベートの世界ではありません。(真っ赤な嘘はいけませんが)
「仕事をしていく上で、私はこういう性格で臨みますよ」
という“性格”(カッコ付きの性格とでもいいましょうか)を
適性検査の答案に示すことで、面接との一貫性も保てると思います。
企業が性格適性検査を重視しているか、気になりますよね。
気にしてます、重視しています。
ちなみにこの検査、メジャーなSPI(リクルート社製)は約5000円だそうです。
たかが一人の学生に5000円かけるんです、検査で。
それだけまっとうな結果が出てくると思っているからでしょう。
だったら、その信用する企業側の「相棒」である
検査を味方につけましょう。
なお、この対策は「性格適性検査で素の自分は示さない」という趣旨になっています。
賛同できない方もいると思われますが、そのような方には参考までの情報として見てください。
嘘をつくとバレる?正しい回答の作り方の基本
試験形式は、イエス・ノーを答えていく単純なものです。
対策としては、これらの尺度の意味を理解し、どれを高くするか定めていくわけですが、
どの職業にも共通して高くなければ困る指標は、
・身体活動性
・持続性
・慎重性
・達成意欲
・活動意欲 でしょう。
たとえば、身体活動性は、「身体を動かすことが好きだ」
「仕事が早いほうだ」などの設問でイエスを答えるべきでしょう。
持続性は「忍耐力がある」にイエス、
一方、「飽きっぽいほうである」にノーと答えるべきでしょう。
また、達成意欲は「どんなことでも少しでもうまくやりたい」や
「目標を立てて行動するのが好きだ」などにイエスと答えるべきでしょう。
逆に、共通して低くなければ困るのが、
・社会的内向性
・敏感性
・自責性
・気分性 などでしょう。
たとえば、社会的内向性。「人見知りするほうだ」にイエスと答えるような人を採用して、
営業職に就かせることは至難でしょう。「あまり社交的な性格ではない」と答えられたら
企業内でコミュニケーションをうまくとることができるのか不安が残ります。
また、敏感性、細かいことを気にするほうだとか自責性なども落ち込みやすいだといった設問がありますが、
基本的にこれらの値が強く出過ぎると消極的なイメージを与えることになるので、
基本は「ノー」を選ぶよう心がけるべきです。
これら以外の指標については、イエス・ノーを織り交ぜてほどよく真ん中程度に来るようにすると、
問題の少ない人材という検査結果が出ます。
<SHL・YG検査>
SHLも同じような検査ですが、指標は30あります。指標が30もあると、
どれを高くして・・・とマニュアルめいて言うのは非現実的です。
SPI2と基本は変わりません。これに、「数値志向(数値やデータを扱うのが好きだ)」
「アート志向(芸術に関心がある)」などの指標が加わっているのですが、
これらは自分の志向と企業が求める人材像を想像してどのように答えるべきかわかると思います。
ただ、「リラックス(緊張度)」「心配性」「精神的タフさ」「精神安定性」などの
指標がうかがえる質問には、SPI2のときと同じように答えていく必要があります。
YG検査とは、YG性格検査とは、矢田部さんとギルフォードさんが開発した性格検査です。
120問の質問を使って検査します。尺度はSPI2で慣れていればだいたいわかると思います。
「人の世話が好きである」というような性格に関する質問などが1番から120番まで並んでいます。
この質問に、「はい」「いいえ」「どちらでもない」の答えから選択するものです。
ウエブ上でも検査を体験できるサイトがありますので(http://ex.senmasa.com/ygtest.php など)試してみてください。
YG検査は、12の尺度で構成されます。12の尺度×それぞれ10個の設問です。
1番に質問した設問の尺度は、13、25、37・・・と、12を足していった番号の設問に対応しています。
これがわかっていれば、どの尺度で点数が高くなるようにすべきかわかります。
ただ、いずれの性格検査においても、不自然に回答が一致しすぎているのはよくありません。
適度に正直に答える部分を残すことで、より自然な回答を作ることが出来ます。
<ロールシャッハ>
無意識の部分で学生がどのような性格を保持しているかを探る検査があります。
「投影法」という、インクの染みや絵などを見せたり、
文字を穴埋めする問題を出したりするといったものです。
投影法でよく出されるのは、ロールシャッハテストです。
ロールシャッハさんが20世紀前半に発表したインクの染みのパターンを使った検査です。
インクの染みを見せます。そして、学生がその図のどの部分にイメージを想起させ
どんな図だと解釈したかをみて感情の豊かさや知性などをはかるというものです。
また、人格の特徴までみてしまいます。合計10枚の染みがあり、非公開なのですが、
熊の毛皮を開いたような形とかチョウチョのような形をしている
(ように私は思いますが)染みをどのように見るかで試験されます。
さて、このロールシャッハの答え方ですが、
「肯定的なイメージ」「少し込み入ったイメージ」で回答するようにしておくと、
知的水準が高く情緒が豊かで、精神的に問題がないというような評価を受けることが出来るようです。
パッと見てわかるような単純なイメージを答えると、知能が低いと見られがちです。
つまり、
まず、否定的な答えを避ける
次に、好意的解釈のなかで、単純すぎないものを選ぶ
また、属人的か、属物的か、ある程度の一貫性を持つ
こんな感じでいいかなと思います。
special thanks to 性格検査研究者様
本コラムは、仕事の傍ら、社会人有志メンバーで大学生の就活支援を
行なっていらっしゃる「就活ゼミ」さんから寄稿いただきました。
就活ゼミとは?
「就活ゼミ」は、主に大学生の就職活動を支援しようと、2002年に慶應義塾大学の学生5人で結成された団体です。
ESがまともに書けない…、面接で連敗している…、地方大学でうまく活動できない…、マスコミや商社にいきたいけど…そんな悩みを抱えた学生に向き合ってきました。
中途半端な就職活動、妥協してしまう就職活動にさよならを告げ、自分の未来を真剣に見つめ、高みを目指すためにこの場を活用してください。「就活ゼミ」では、とことん支援しています。
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