ラグビーを知らない人に説明してみる ②ラグビーの試合で見られる密集プレー(ブレイクダウン)について
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ごちゃごちゃして分かりにくいスポーツの説明ブログ第2回、はぁじまぁるよ~!
今回は「試合中のごちゃごちゃしている所で何が起こっているのか?」というテーマです。
長文読むのが苦手な人は太字とイラストのところだけでも読んでいただければ幸いです。
「ラグビーは何してるのか分かりにくい」という理由のひとつにこの「ごちゃごちゃ」が大きく関わっていると思います。
実際にラグビーの試合を見たことがある方は、このような密集ができているシーンを目にした覚えがあるんじゃないでしょうか。
ぱっと見ただけではボールがどこにあるのかわからないですよね?
ラグビーの試合ではこのようにボールが見えなくなることが度々あるため、他の球技を見慣れている人には違和感が強いのではないかと思います。
またこういう密集周辺では反則がおこりやすく、ごちゃごちゃしてボールが見えない上によくわからない反則でプレーが止まる→ラグビーは意味が分からん、となりがちです
ここではボール争奪戦、すなわちゲームの主導権の奪い合いが行われています。
中心にいるプレイヤーが立っているのがモール(上の写真)、倒れているのはラック(下の写真)といいます。
私が現役の頃はこれらを総称して「密集プレー」と言っていましたが、最近は「ブレイクダウン(以下BD)」と言う呼び方になっています。
近代ラグビーではこのBDの優劣が試合の展開に大きく関わってきます。
アメフトで言うとラインの選手(アイシールド21の栗田、三兄弟etc...)たちの仕事場ですね。
将棋に例えると大駒を動かす前の歩の差し合いといったらいいでしょうか。
BDの少なくとも8~9割ぐらいはラックですので、今回はラックを説明します。
モールは「ラインアウト」というセットプレーで起こることが多いので、その時にまた説明しようと思います。
ラグビーでは攻撃側の選手がボールを手で持って走っているため、防御側がボールを奪うためにはまず相手の足を止めなければなりません。
そのためにまずタックルで相手を倒します。
ここで前回に引き続き
<ラグビーの大原則その2>
プレイヤーは立ってプレーしなければならない!
前回の「ボールの後ろでプレーする」と同様にとても重要ですので覚えておいてください。
プレイヤーは地面に倒れた状態ではプレーに参加することができません。違反すると相手ボールのペナルティーキックになります。
この原則があることで防御側がボールを奪うチャンスが生まれます。
ではBDの話にもどります。
タックルされて地面に倒れたプレイヤーはプレーをやめなければなりません。すなわち倒れたらプレーヤーはボールを放さなければなりません。
(違反したらノットリリースザボールという反則です)
ちなみにタックルされたプレイヤーは完全に倒れていなくても、片膝や片手、尻もちをついたら「タックルで倒れた」と見なされます。
「両足でしっかり立っていない=倒れている」と思ってもらっていいと思います。
ボールキャリアとタックラー(タックルした選手)が倒れたためボールがフリーになります。
そうしてフリーになったボールを防御側の別の選手が奪おうとします。
当然攻撃側の選手はボールを守ろうとサポートします。
こうしてラックが成立します。
ここでボールキャリアが孤立したり、サポートの選手が遅れたりすると、ボールを奪われて攻守交代(ターンオーバー)するため、一転して大ピンチになってしまいます。
BDターンオーバーの後はビッグゲインやトライが生まれやすく、ゲームが盛り上がるポイントです。
図では分かりにくいので実際の場面を見ると、このように倒れたプレイヤーとボールをまたいで相撲を取るような形になります。
ラックが成立したあとは、中にいるプレイヤーは手でボールを扱ってはいけません。
なんとラックの中で手でボールを扱うと「ハンド」の反則になります!
ラグビーでも手を使えない場面があるんですね。
また、BDから攻撃を開始するまでの時間も重要なポイントです。
時間がかかり過ぎるとその間にディフェンスラインが整備されるため、その後の攻撃が苦しくなります。
逆にBDからの攻撃がスムーズに行えると、ディフェンスラインが崩れたままなので、その後の攻撃が有利に進められます。
そのため攻撃側はなるべくテンポよくBD後の攻撃を始めようとし、防御側はなるべく攻撃を遅らせようとします。
対戦チームの力関係にもよりますが、BD発生後1~2秒で攻撃開始できれば攻撃側が優勢、5秒以上かかれば防御側が優勢というところでしょう。
このようなBD周辺の攻防が分かるようになるとゲームを見るのが面白くなると思います。
また、前回のオフサイドラインの説明の時に原則としてボールの場所がオフサイドラインになると書きましたが、BDが成立した時はBDに参加している選手の最後尾がオフサイドラインとなります。
このグレーのエリアにはレフェリー以外は立ってはいけません。(もちろん敵のオンサイドエリアに立つのもオフサイドなのでダメです)
BDに参加するには最後尾の選手より後方からでなければなりません。
BD自体を長径5mぐらいの大きなボールと見立てて、その端っこにオフサイドラインができる感じだとイメージすると分かりやすいかも・・・?
つまり
というわけです(?)
文字と画像だけでは分かりにくいと思うので、動画をリンクしておきます。
昨シーズンの日本選手権覇者、ヤマハ発動機のHPにある説明動画です。
「こんな動画があるならこのブログやる必要なくね?」とか言わない
それではまとめです。
<今回のまとめ>
・ラグビーでは常に立ってプレーしなければならない!
・タックルが起こった後のブレイクダウン(密集)でボールの争奪戦が発生する!
・ブレイクダウンの優劣によりその後の攻撃のテンポ・優劣が変わる!
・ブレイクダウンでのターンオーバー(攻守交代)はトライの大チャンス!
・ブレイクダウン発生時はオフサイドラインは通常より後方になる!
長くなってしまい申し訳ありません。
ご覧いただきありがとうございました。
<説明したい事リスト>
・ラグビーの反則(ハンドリングエラー・フリーキック・ペナルティーキック)
・キック、ラグビーのグラウンド(ラグビーは陣取りゲーム Part2)
・スクラム、ラインアウト(セットプレー)
・何でラグビーの日本代表には外国人がいるのか?(国籍主義と所属協会主義)
・ラグビーのポジション ←New!
・他 (質問があればなるべく答えます)