普段は気にもしていなかった肘や膝、お尻を何気なく見ると、黒ずみができていた。いつの間にか分厚い角質ができていて、触るとブツブツ、ザラザラとしている…といった経験をして愕然とした女性は多いのではないでしょうか。
顔ほどは目立たず、普段あまりケアされにくい“見えない部分”だからこそしっかりと黒ずみ対策をしたいですよね。
肌は摩擦や刺激に敏感に反応する
まず、肌の生まれ変わりについて見ておきましょう。皮膚は28日の周期で細胞が新しく生まれ変わります。 この時、古くなった角質が剥がれ落ちることで、新しい細胞が表面に上がってきて、ゆでたまごのようなツルツルの角質が姿を現します。
こうした肌のターンオーバーのサイクルが整っていれば、シミ・シワ・たるみといった肌トラブルと無縁なのはもちろん、黒ずみもない美しい肌の状態がキープされるのです。
しかしこの肌サイクルは非常に敏感で、加齢による原因もありますが、さまざまな摩擦や刺激が加わるうちにリズムを崩してしまいます。その結果、ザラザラとした肌質の、黒ずみのあるお肌になってしまうのです。
正座をする時に床に当たる甲と足の付け根部分、立て膝をつく部分、頬杖をついた肘の部分、ショーツやストッキングのゴムが当たってかぶれやすい部分など……黒ずみが思い当たる部分は実は結構ありますね。そして、お尻の黒ずみも同様なのです。
黒ずみが出来てザラザラする要因
お尻などは外気に触れる機会も少なく、他の部分のようにダメージを負うことが少ないイメージなのに、なぜ黒ずみやぶつぶつが出来てしまうのでしょうか。
お尻は摩擦や刺激に特に敏感に影響する部位だからです。お尻の黒ずみが気になる方の多くは、次のような摩擦や刺激要因が思い当たるといいます。
- 自転車や車に毎日乗っている
- 長時間のデスクワーク
- 正座や体操座りをする機会が多い
- 痩せ型でお尻の肉が薄く、硬い椅子に座るのが痛い
お尻に黒ずみを作る主な要因としては、長時間椅子に座ることだと考えられます。長い間、お尻に負荷をかけると、お尻周辺の血行が悪くなり、細胞の新陳代謝が阻害されてしまいます。すると本来、剥がれるはずの角質が必要以上に溜まるため、黒ずみなど肌荒れを起こしてしまうのです。
肌は刺激を受けると血の巡りが悪くなり、酷くなるとリンパの流れも悪化傾向に陥ります。すると、肌はこれ以上ダメージを受けないようにと、メラニンを活発にしてダメージに打ち勝とうとするため、黒ずみを作ってしまうのです。黒ずんだ肌はターンオーバーが正常に機能しなくなった古い角質で、細胞自体が活性されていないので、水分を取り込むことも出来ず、極度の乾燥でザラザラした触り心地になってしまうのです。
また、摩擦や刺激のほかにも、重みが加わる圧力によっても、黒ずみができてしまいます。日本人女性は特に、他国の女性と比べてお尻が薄くてお肉が少ない人が多いので、長時間座り続けるうちに尾てい骨など内側の骨が強く当たり、圧迫されてくることで黒ずんでくるというわけです。
生活習慣を見直して黒ずみを防ごう
また、上でも挙げたように、衣服や下着が黒ずみの原因になることもあります。下着による締め付けや摩擦、衣服の擦れなども肌へダメージを与えることになり、結果として黒ずみを起こしてしまうのです。
また、下着が蒸れたり汗疹が出来たりして、かゆい部分を掻きむしるうちに炎症を起こした結果、色素沈着で黒ずんでしまうこともあるので注意が必要です。
椅子や自転車などにまとまった時間座ることが多い人は、座布団や低反発のクッションを敷いたり、こまめに立ちあがって動く、合間でストレッチをして血行を良くするなど、同じ姿勢をとり続けない工夫をしましょう。
ナイロンタオルで余分な角質を落とせるからと体をゴシゴシ強く洗うと、肌が傷んで黒ずみやすくなるので要注意。やわらかい布で泡立てながらやさしく洗うことが大切です。
また、黒ずみは肌への直接的な刺激や摩擦だけでなく、女性特有の冷え性や血行不良によっても表れることがあります。普段から、体を冷やさない食事や、下着も通気性の良いものを着けるほか、しっかりと睡眠をとる、精神的ストレスからできるだけ解放された状態にするなど、健康に気遣った生活習慣を送るようにすると良いでしょう。
ヨーグルトパックが黒ずみ肌に効果的な理由
乳酸菌は、腸内環境を整えることで内側から潤った美肌をつくりますが、一方で肌に直接塗ることで肌を保湿したり、マイルドなピーリング効果もあることから、ヨーグルトパックが黒ずみ対策の美容法としてハリウッド女優の間でも人気が高いとされています。
ヨーグルトに含まれる、主な美肌の栄養素としては以下があります。
ビタミンA
肌のハリやうるおいを保つ作用。皮膚や粘膜の新陳代謝を促す作用。
ビタミンB2
肌の老化を防ぐ抗酸化作用。
タンパク質
毛穴の中の汚れを吸着。
AHA(フルーツ酸)
古くなった角質を除去する作用。メラニンの生成を抑える作用。
亜鉛
ニキビの原因となるアクネ菌を撃退。
また、ヨーグルトの上ずみ液である乳清(ホエイ)も、水溶性タンパク質や乳糖、水溶性ビタミン、ミネラル分をたっぷりと含んでいて、美白やピーリング、保湿効果があるので、乳清も捨ててしまわずに活用しましょう。乳清だけをコットンやティッシュに染み込ませて、気になる部分をふき取るのも効果的です。
ヨーグルトパックはとても簡単
ヨーグルトパックのやり方は至って簡単です。
プレーンヨーグルト大さじ1~2に、ハチミツを小さじ1混ぜるだけです。お好みによってもう少しパックに硬さが欲しい場合は。小麦粉大さじ1を加えて混ぜたり、あるいは抗酸化効果をより求めるのであればハチミツの代わりにオリーブオイルを加えても出来ます。
気になる黒ずみ部分に塗って10分ほど置いたら、タオルやティッシュで軽くふき取ってから水ですすぎましょう。特に小麦粉を加えた場合は、洗面台が詰まる恐れがあるので、そのまま洗い流さないでください。
ヨーグルトパックを行う注意点
食品のみを使用したパックなので肌に安心。気になる黒ずみに使うのはもちろん、顔やデコルテなどにも美白ケアや毛穴ケアとして使えますが、目の周りは避けるようにしてください。パックの後は、化粧水や乳液で保湿ケアをするのも忘れずに。
ヨーグルトパックはお風呂あがりが効果的です。ヨーグルトは長期保存ができないので、1回ごとにつくって使い切るようにしましょう。その際は乳清も混ぜておくと効果がアップします。
黒ずみを早く改善したいからと毎日ヨーグルトパックをしたくなるものですが、そのピーリング効果の高さから毎日やってしまうと肌が敏感になって、かえってシミや黒ずみのもとになるので、3~4日に一度のペースを目安にパックをすると良いでしょう。
いかがでしたか。顔全体はもちろん、普段なかなかケアしにくい部分の黒ずみをケアできるヨーグルトパックは手軽にできて、しかもとてもリーズナブルです。食べるだけではなく、パックもぜひ一度試してみてください。