マークXジオ・スロットルバルブ清掃「3」終了後の変化
「元自動車整備士」がお届けするメンテやカーオーディオと用品取付コーナー。
現代のフライバイワイヤー式スロットルではもはや必須!?スロットルバルブのメンテナンス風景と作業後試乗感。
吸入空気量を調節してエンジン出力を調整するスロットルバルブの清掃を行いました。
現代のクルマでは必須ともいえるスロットルバルブのクリーニング。作業は比較的簡単なコースでもOK。実施すれば誰でも体感出来る事間違いなし、といえるほどの効果が期待できます。
他の同クラスモデルでも近い部分があると思います。なのでプラットフォームが同じと言われる他車でも参考にして頂けると思います。
5.付け加えるならこんな作業も
余力があるならこんな作業も。筆者は普段、これらもセットで実施します。
5-1.クリーニング剤をエンジンに吸わせる
スロットルバルブの清掃に使用したキャブクリーナー。残量が余っているかもしれません。そんな時は、エンジンに吸わせてみるのもいいかもしれません。
作業は二人いれば簡単ですがお一人でも大丈夫。どちらも最初に、適度にエンジンを暖めておくと良いと思います。
2人作業の時
エンジンを始動し、1人はエンジンからエア吸入ホースに繋がるブローバイホースを外し、そこからクリーニング剤を吸わせます。
もう1人は車内でアクセルペダルを踏んで、エンジンがストールしてしまわないように調整します。クリーニング剤が入るとエンジンは止まりそうになるので、その調整です。エアコンをOFFにし夏場は暖房全開がオススメ。
二人で声を掛け合わせ、タイミング良く作業します。
1人作業の時
お一人の場合は、エンジン停止状態でクリーニング剤を吹き込んでおきます。ごく短時間ですので、ホースの中など貯めておける場所を考えて、溢れるギリギリくらいを吹いておきます。
外したホースを繋ぎ、運転席に座ってスタートボタンをプッシュ。エンジンが掛かりにくいと思いますので、アクセルペダルを開けて始動して下さい。
エンジンが始動したら、軽くアクセルを開け、適度な回転数をキープ。
5-2.ECU学習機能のリセット
ECU、いわゆるコンピューターのリセットです。通常省かれますが、「コンピューターの学習機能をリセット」ですね。だから基本的な部分はリセットされません。リセットされるのは最後のわずかな部分だと思います。
作業内容はどちらか2種類。バッテリー端子を外すか、該当フューズを外します。
バッテリー端子を外してリセット
バッテリーのマイナス端子を外して、適当な時間待ちます。
適当な時間とはディーラーメカニックによると90秒。この適当な時間とは、内部のコンデンサなどに残っている電気が消費されるまでの時間。ブレーキランプなどを点灯させてしまう手もあります。どこかが過放電で不良を起こす可能性はわかりません。
この方法でリセットすると、車両の時計や燃費計などもリセットされることが多いです。ナビやオーディオは概ね、記憶が残ります。
該当フューズを外してリセット
ECUの関係項目に給電している該当フューズを抜き(外し)適当な時間待ちます。
該当フューズは2つ。EFI MAIN(黄色の20Aヒューズ)、ETCS(赤色の10Aヒューズ)です。
容量はモデル時期により異なる可能性があります。
ヒューズを外し、適当な時間待ちます。適当な時間とはディーラーメカニックによると90秒。この方法でリセットすれば、車内電装品に影響を与えません。もちろんセーフティに、エンジンOFF、システムOFFの時に行って下さい。
6.作業完了後の試乗と体感出来る変化
6-1.作業に至った経緯
今回の作業を行った要因は、走行距離による定期メンテナンスではありません。軽微ながらクルマの不調を感じたため、スロットルバルブ清掃という作業を行うことにしました。主な要因は3つ。
- アイドリング時に車内に伝わる振動が増えた。
- 発信時のスロットル特性が唐突になった。
- ブレーキでの減速時、停止直前に回転数が落ちすぎる場合がある(ストールしそうになるような)。
6-2.ここまで行った作業
今回行った作業で大きなポイントは2つ。
- 「スロットルバルブの清掃」
- 「ECU学習機能のリセット」
この後、一定時間アイドリングし、想像できる様々な走行パターンを試してコンピューターの現状学習を試みました。
6-3.テスト走行での試乗感
コンピューターの現状学習を試み、エンジン吸気系あたりのクリーニングも進んだと思われるあたりからの試乗感をまとめます。
せっかく時間を使って作業したわけですから、体感出来る変化が無ければカナシイわけです。
何が変わったかというと・・・。
いろいろ変わりました。毎度のことですがこの作業は、大枚はたいてアフターパーツを取り付けたくらいの変化を味わうことが出来ました。
作業するに至った要因を見直してみると、
- アイドリング時に車内に伝わる振動が増えた。
減りました。アイドリング回転数が下がったのに関わらず、です。エンジンの固有振動数が変わったような、振動がでる回転数が変わったような、そんな感じ。 - 発信時のスロットル特性が唐突になった。
完全ではないですが改善されました。とりあえず発信時に使う神経の量が減りました。中間加速時のフィールに違いはわかりません。 - ブレーキでの減速時、停止直前に回転数が落ちすぎる場合がある(ストールしそうになるような)。
これも完全ではないですが改善されました。この不調の主原因は他にある可能性があります。
これ以外に、CVTの変速時のショックが緩和されました。「D」レンジに入れっぱなしでの市街地走行では、変速ショックが気になる場面は現在ありません。
また疑似マニュアルモードで手動シフトした際には、ショック自体はありますが滑らかさがアップした印象です。
このマークXジオはトヨペットディーラーにて複数回のECUプログラムアップデートを行っています。ECUのどの部分に関するプログラムかは教えて貰えませんでした。総合的な、とのこと。
新車時のフィールをハッキリ覚えているわけではなく、途中でアップデートも行っているため、新車時に近づいたかどうかはわかりません。
ただただ、作業労力や金銭的負担に対して、非常に高い効果が期待できるメンテナンスだと思います。
全てディーラーにお願いした場合は、1万円程度の料金が予想されます。3万km4万km、もしくはそれ以上走行し、「なんか発進しにくいな」と感じたら、ぜひ試してみて下さい。
独断と偏見も含めて、辛口に評価。
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