重度のにきびの治療

にきびの重症度分類における「重度」のにきび

にきびの重症度分類では下記のように、3度から4度にかけての症状の方を重度のにきびとしています。

比較的軽度なにきび 中等度のにきび 重度なにきび
1度 2度 3度 4度
毛穴に皮脂やアカが詰まった状態。面皰(めんぽう)と呼ばれます。白にきび、黒にきび。 詰まった毛穴にアクネ桿菌が増殖して炎症を起こした状態。赤い丘疹(きゅうしん)ができます。赤にきび。 アクネ桿菌の活動が活発になり、化膿した状態。膿疱(のうほう)や膿腫(のうしゅ)と呼ばれます。 1~3度を繰り返し、ニキビが慢性化した状態。集簇性ざ瘡(しゅうぞくせいざそう)と呼ばれ、皮膚が厚くなりデコボコしたにきび痕が残ります。局所性の免疫異常や体質が関係しているといわれます。

重度なにきびの治療方針

重度なにきびの方は、赤にきび(炎症性のにきび)が多数存在し、つながったように見えるものがある状態となっています。つながったようにみえるものは、集簇性ざ瘡(しゅうぞくせいざそう)と呼ばれる難治性の皮膚疾患で、炎症・膿疱を何度も繰り返し続けます。このような状態ではにきび跡が混在して、色素沈着も起こっているような状態になっています。
はやく治療を始めて、早いうちににきびをコントロールすることが必要です。

外側からの治療

PDTは光線力学的療法と言われる治療法です。皮脂腺に選択的に取り込まれる性質を持つデルタアミノレブリン酸という物質を塗布すると、デルタアミノレブリン酸は皮脂腺に選択的に集まり、ポルフィリンという物質に変わります。PDT用の光を当ててあげると、その場でポルフィリンは活性酸素を発生します。デルタアミノレブリン酸で大量にポルフィリンが生成されていますから、活性酸素も大量に発生します。この活性酸素が皮脂腺を傷害し、周囲の細菌を殺菌します。
重度のにきび治療に効果的な治療法の一つです。

圧出

化膿して膿がたまっているようであれば、たまった膿を排出させます。これを行わなければ炎症を抑え込むことは困難です(たまっていなければ行いません)。必要に応じて高周波ニードルで皮脂腺を加熱し抑制します。

内面からの治療

大人にきびの場合は、ホルモンバランスの崩れ・男性ホルモンのレセプター異常による異常角化・皮脂分泌亢進が見られます。これによっておもにフェイスラインから頬顎にかけてにきびが発生すると考えられますが、この際に、ホルモンバランスを何とか是正する必要が出てきます。抗アンドロゲン療法で男性ホルモンの受容体をブロックし、角質の肥厚・皮脂線発達を抑制してきます。
今あるにきびを治療するのではなく、今後のにきびの発生数を減少させるように働くので治療効果が高いです。低用量ピルとの併用で、にきび抑制効果が高まります。
必要に応じて、各種漢方薬抗生物質を併用することになります。

体質改善を促す

体の内側からの治療では、プラセンタ治療をお勧めしています。さらに、ビタミンCをはじめとする各種ビタミン剤、炎症が強いようであれば抗生物質を併用していきます。体の状態にあわせ漢方薬などを使用します。
炎症性にきびの治療が必要な場合には、抗生物質の少量長期間投与を行うことがあります。(にきびの治療では抗生物質を少量で長期間飲む治療法がスタンダードです)

重度なにきびの治療法・治療機器

上記のような治療方針にそって、おひとりお一人にあわせた治療を組み立てていきます。重度なにきびの治療では、下記のような治療法・治療機器を使用して治療を行うことが多いです。

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