【背中ニキビ】皮膚科の保険治療を解説|処方される薬など
背中ニキビやニキビ跡を治すためには、皮膚科で治療するのも選択肢の一つです。
専門の医師の診察を受け、病院で処方してくれる薬をもらうと安心感がありますし、何よりも自分のニキビの状態がどの程度の状態なのかよく分かります。
ただ、皮膚科治療といっても様々なクリニックやエステがあり、保険が適用できる一般診療から費用全額自己負担の美容皮膚科やエステまで幅広く存在します。
そこで今回は、自己負担額が少ない「皮膚科の保険治療」に焦点をあて、処方される薬や治療内容を詳しく解説します。
皮膚科の背中ニキビ治療ってどんな事するの?
保険適用:一般治療の内容
- 外用薬(塗り薬)
- 内服薬(飲み薬)
- 面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)
保険適用のニキビ治療は、塗り薬・飲み薬・面皰圧出の3つがあります。
この中でも一番多いのが外用薬(塗り薬)の処方。その次に外用薬+内服薬の処方となります。ニキビは毛穴の詰まりによる菌の繁殖と炎症が原因になるので、ほとんどのケースで外用薬が処方されます。
外用薬にはどんな物が処方されるの?
保険治療の外用薬は大きく分けて5つ
- 薬用保湿剤
- 抗生物質(殺菌・抗炎症)
- 外用レチノイド
- イオウカンフルローション
- サリチル酸製剤
大人ニキビや体のニキビに効果を発揮しやすい外用薬です。ヘパリン類似物質で抗炎症作用・血行促進作用・保湿作用があり、角質が厚い箇所の治りにくいニキビにも効果的。
代表薬:ヒルドイド軟膏・ヒルドイドローション・ビーソフテン
最も多くの病院で処方される塗り薬。ニキビ治療で皮膚科に行くと、とりあえず処方されるのがこの抗生物質です。リンコマイシン系・ニューキノロン系があり、炎症性ニキビに使用。ただし、塗らなくなると再発する可能性が非常に高くなるのが難点。
代表薬:アクアチムクリーム、ダラシン
世界で多く使われてるニキビ薬。外用レチノイドの中では「ディフェリンゲル」が最も有名。別名アダパレンとも呼ばれ、効能としては毛穴周辺の角質を柔軟にする事ができます。まだ炎症してないニキビにも効果的です。
代表薬:ディフィリンゲル
硫黄製剤の薬は古くからニキビ薬として使われてきた歴史があります。硫黄には殺菌作用と角質軟化作用の二つがあり、毛穴詰まりやアクネ菌を殺菌します。市販薬にも多く使用され、クレアラシルやビフナイトにも配合。ただし、最近ではイオウはひどい乾燥を招くとして成人のニキビには逆効果という事がわかりました。
代表薬:イオウ・カンフルローション
殺菌作用・角質軟化・ピーリング作用があり、ニキビ初期の面皰を防ぐ役割があります。多くのニキビ専用の洗顔料やピーリングジェルにも配合されています。ただし、サリチル酸には副作用があり、敏感肌や乾燥肌の人には注意が必要で刺激を伴います。
代表薬:サリチル酸ワセリン軟膏
内服薬にはどんな物が処方されるの?
保険適用の飲み薬は次の4つ。
- 抗生物質
- 抗炎症剤
- 漢方薬
- ビタミン系
内服薬の抗生物質は、アクネ菌やその他の常駐菌を殺菌する役割があり、皮膚科で処方される飲み薬の中では、一番ポピュラーな内服薬。またニキビの炎症を抑える効果もある。
代表薬:ミノマイシン・ルリッド・クラリス・テラマイシン・クラリシッド
炎症を抑える効果に優れた内服薬。抗生物質がアクネ菌の殺菌効果に対し、抗炎症剤はニキビの炎症を抑える場合に用いられます。
代表薬:ブルフェン
東洋医学を元にした病院や皮膚科で処方される事がある。「体内から自然に治す」という考えに基づき、天然成分にこだわった処方薬。しかし、効果を実感するにはかなりの期間の服用が必要になる場合が多いです。
代表薬:当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)・清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)
皮脂分泌抑制剤とも呼ばれ、過剰分泌する皮脂やホルモンの乱れを抑える効果がある。また、肌の新陳代謝(ターンオーバー)を高める効能があります。ただし、長期的な服用が必要で即効性を感じる事はありません。
代表薬:ビタミンB2・ビタミンB6・ピル・シナール・ハイチオール
面皰圧出について
面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)は保険治療の中で、最もリスクを伴う治療法です。
先端に穴が開いた金属の棒を押し付け、ニキビの中身を押し出す治療法。分かりやすく言えば、「ニキビを潰す治療法」なので、あまり多くの皮膚科ではやりません。
この面皰圧出は、一時的にニキビは消えるのですが、ニキビの根本的な治療ではないので繰り返す確率が非常に高く、肌へのダメージが相当大きいので、処置後しばらくして凹っとしたクレーター状のニキビ跡になる場合もあるようです。
皮膚科での面皰圧出は自分でやるよりは安全ですが、ニキビの根本治療ではないので、私個人的にはおススメできない治療です。
治療期間はどれくらいかかる?
背中ニキビの症状や治療法にもよりますが、保険適用の一般治療の場合ですと、完治するまでの治療期間は数ヶ月~1年以上。
背中ニキビは顔ニキビと違い、皮膚の角質が厚くて硬い場所。またターンオーバーが乱れやすいという環境なので、顔ニキビの倍以上の期間がかかる場合が多々あります。
とくに保険適用の治療ですと、処方してもらう薬では「浸透力が弱い」「効果が薄い」という特徴があるので、比較的長い治療期間が必要になると思ってもらって結構です。
保険治療の費用・料金はどれくらい?
皮膚科や担当医師によりバラつきがありますが、保険適用で3割負担の場合ですと、
- 初診 2,000円~4,000円
- 通院1回 500円~1,500円
くらいではないでしょうか。
この金額はあくまで目安ですので、処方される薬や治療でかなり変わってきます。
ニキビ跡・シミは保険適用の治療では困難
ニキビ跡・シミは保険治療では治せない
背中のニキビ跡やシミでお悩みの人、残念ですが保険治療だけで治す事は不可能です。
ニキビ跡やシミといった症状は、角質層の奥まで炎症が広がり、ダメージを受けてる状態。またメラニン色素が染みついてる状態ですから、保険治療で処方される薬では、浸透力も美白成分も無いので治せません。
ですから、長年の背中ニキビで皮膚科を受診すると、医師の診察で「ニキビ痕・色素沈着」という診断結果が出る場合がほとんど。
すると、皮膚科では保険適用外のピーリング治療やレーザー治療をススメてきます。
まとめ
いかがでしたか?背中ニキビの保険治療について少しでもお分かり頂けたでしょうか?
背中ニキビを治す手段の一つとして、皮膚科治療を視野に入れるのもいいと思います。
ただ、皮膚科治療の欠点は、クリニックによって治療内容が違い、料金・治る早さ・治るまでの期間がバラバラな事。
とくに保険適用の治療では、治せる範囲に限界があるので、自宅ケアの併用が必ず必要になります。また通院し継続する事が重要ですから、時間や労力を惜しんではいけません。
ちなみに私は、皮膚科治療ではあまり効果が実感できなかったので、数ヶ月で自宅治療に切り替えて、薬用クリームを塗ってました。