ニベアクリーム(青缶)の評判は信じていいの?
保湿クリームについていろいろ調べてみると、ニベアクリームをよく見かけます。@コスメでの評価も高いし、万能クリームということで色々な使い方ができるし、高級クリームの「ドゥ・ラ・メール」と成分が凄く似ているんだそうです。
ニベアクリーム(青缶)は優秀な保湿クリームだと思っていいんでしょうか?
回答:ちょっと話題先行で騒がれすぎかな?と思います。
『ニベア最強伝説』は突っ込みどころ満載!
確かにここ最近、ニベアクリームは凄い人気です。@コスメでもそうですし、ニベアクリームについてまとめたNeverまとめとかブログやサイトもよく見かけますよね。
ただ、ニベアクリームが絶賛されている内容をみると、「?」と思うことがよくあるんですね。『ニベア最強伝説』も実は突っ込みどころ満載です。というわけで、よく話題になる2つのトピックについて、検証&解説してみます。
「ガッテン塗り」にいいらしい。⇒番組で商品名は言及されてません。
「ガッテン塗り」というのはNHKの人気番組である「ためしてガッテン」で紹介された保湿ケアの方法です。洗顔後は保湿クリームだけで充分という保湿方法が紹介されて、当時(2010年11月3日放送)かなり話題になりました。
民放と違ってNHKの番組ですから具体的な商品名を挙げて、この保湿クリームを使うといいなんてことは言えませんし、ガッテン塗りも「敏感肌用の保湿剤を使う」という内容だったんですが、いつのまにか、「ガッテン塗り=ニベアクリーム」になっていったんですね。
おそらく、誰かがニベアクリームを使ってガッテン塗りをしてみたところ、肌の調子がよくなった人がいて、それがネットを通して拡散したんだと思います。
そもそもガッテン塗りの本質というのは、『極力、肌に何もつけない』という点にあって、保湿剤を何にするかということは重要ではありません。化粧水を使うことが保湿だと思っている人やスキンケアで肌を触りすぎている人が保湿クリームだけのシンプルケアに切り替えることで、肌本来の潤う力がよみがえるから肌の調子がよくなるという話なんです。
それを何がどう解釈されたのか、ニベアのおかげで肌の調子がよくなったという感じに情報が改変されてしまったので、「ニベアクリームは凄い!」って話になったんだと思います。
ガッテン塗り自体は肌に刺激がない保湿剤であればなんでもいいんです。高級クリームの「ドゥ・ラ・メール」とは似ても似つかない。
それから高級クリームの「ドゥ・ラ・メール」と成分が似ているというのもよく見かける話題です。実際に成分表示を比較してみると、
水、ミネラルオイル、褐藻エキス、ワセリン、水添ポリイソブテン、マイクロクリスタリンワックス、ラノリンアルコール、ライム果汁、パラフィン、エタノール、硫酸Mg、オレイン酸デシル、ジステアリン酸Al、オクチルドデカノール、香料、クエン酸、ステアリン酸Mg、パンテノール、安息香酸Na、水添野菜油、シアノコバラミン、カロチン
水、ミネラルオイル、ワセリン、グリセリン、水添ポリイソブテン、シクロメチコン、マイクロクリスタリンワックス、ラノリンアルコール、パラフィン、スクワラン、ホホバ油、オレイン酸デシル、オクチルドデカノール、ジステアリン酸Al、ステアリン酸Mg、硫酸Mg、クエン酸、安息香酸Na、香料
赤字がドゥ・ラ・メールだけに含まれている成分、青字はニベアだけに含まれている成分で、その他は同じです。これを見て、「ニベアって3万円もする高級クリームとほとんど変わらない、そっくりだ!」と思いますか?
化粧品の成分表示は料理に例えるとわかりやすいんですが、砂糖と塩が入れ替わった料理、あるいは同じように塩が入っているけれどその割合が全然違う料理があったら、その料理はどんなものになるでしょうか?ほとんど同じ味で変わらないといえるでしょうか?
ニベアとドゥ・ラ・メールを比べると、共通する成分もありますが、それぞれのクリームだけに含まれている成分もあります。さらに共通する成分も表示順が違います。
化粧品の成分表示の順番は配合量の多い順から並んでいるんですが、それが違うということは、料理の調味料の割合が違うと味が全く変わってしまうように、化粧品もまったく違うものになります。
というわけで、ニベアとドゥ・ラ・メールが似ているどころかまるで別商品です。ドゥ・ラ・メールがどんな効果効能があるクリームかは知りませんが、少なくともニベアで代替できるものではないのは確かです。
ニベアクリームって実際、どんなクリームなの?
成分表示をみると、3番目にワセリンが表示されていることからもわかるように、かなり油分が強い、こってりタイプのクリームです。スクワラン、ホホバ油といった油分も含まれているので、肌表面に油膜を作って肌を保護するという旧タイプのクリームという印象を受けます。
なので、最近のクリームのようにそれ自体に有効成分が配合されていて、肌の水分保持力を高めてくれる保湿力があるとか、特殊な美容効果のある有効成分でハリや弾力を引き出してくれるような効果は望めません。
肌の保湿力を高めるといった効果は期待しないほうがいいと思います。
ただ、これだけ長年愛されているクリームということからもわかるように、悪い商品ではないのは間違いないと思います。全身に使えるし、何より安いですからね。肌が守られている実感は感じられるんじゃないでしょうか?
ニベアを絶賛する口コミはたくさんあるので、マイナス評価のものを紹介しておくと、
- バターを塗っているかのような硬さとベタつきが気になる。
- 赤み、湿疹、かゆみがでてきてしまった。
- 匂いがとにかくダメ
- 気になる成分がいくつか配合されているので顔には使いたくない。
肌に優しいといわれることも多いニベアクリームですが、意外に肌に合わないという人も多いです。敏感肌ブランドの保湿クリームと比べると、低刺激にこだわりがあるというわけでもなさそうです。
ただ、とにかく安いし、全身に使えるので、買って損することはないと思います。