アクアチムクリーム、ダラシンTゲルは古いニキビ薬? 効果と副作用 市販は?

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ダラシンTゲルとアクアチムクリームはニキビに多く使われていましたが、最近は減りつつあります。

その理由は2つあります。

  1. 抗生物質(抗菌剤)の耐性菌が問題になってきた
  2. 他にいいニキビ塗り薬が発売された

最近では、ディフェリンベピオという新しいタイプのニキビ塗り薬が皮膚科を中心に積極的に使われています。

そして、赤ニキビ、黄ニキビが出ているときのみに、アクアチムクリーム、ダラシンTゲル、ゼビアックスローションなどの抗生物質塗り薬を併用します。

主役の座を奪われてしまった元祖ニキビの塗り薬、ダラシンTゲルとアクアチムクリームについて解説します。

※アクアチムクリームは、抗生物質ではなく抗菌剤です。

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ニキビ薬ダラシンTゲルとは

ダラシンTゲルの有効成分は、抗生物質クリンダマイシンです。

ディフェリンが発売されるまでは、ニキビ薬といえばダラシンTゲル(ダラシンTローション)と言われるくらい多く使用されてきました。

今でも、ダラシンTゲルは炎症を起こした赤ニキビと、化膿を起こした黄ニキビに使われ、

顔ニキビだけではなく背中ニキビにも使用できます。

ダラシンTゲルは、赤ニキビによく効くので愛用している方も多い反面、耐性菌が問題になりつつあります。

ダラシンTゲルの有効成分クリンダマイシンに、過酸化ベンゾイルを加えた薬デュアック配合ゲルが2016年に発売されています。

ダラシンTゲルの使い方

1日2回、入浴後と朝の洗顔後、ダラシンTゲルをニキビに塗ります。

ダラシンTゲルの正しい使い方は、ベピオ、ディフェリンのように広範囲(写真の赤)に塗るのではなく、ニキビの炎症や化膿の症状が出ている部分(写真の青)にピンポイントに塗ります。

出典:ポーラHP(一部変更)

4週間で効果がない場合には、耐性菌が増えないようにダラシンTゲルは一旦中止します。

ダラシンTゲルの効果

赤ニキビに、1日2回朝夕洗顔後4週間、ダラシンTゲルを塗布した臨床試験の結果

プラセボとダラシンTゲルの効果の差は明らかです。

しかし、有効率とはダラシンTゲルが赤ニキビに対して「有効」以上の率のことらしいですが、何をもって「有効」と判断したのかは不明です。

ダラシンTゲルの副作用

副作用の頻度8.10%
主な副作用かゆみ5.80%
赤み1.60%

ダラシンTゲルは、つっぱり感、パリパリ感などの副作用がでやすいです。

ニキビ薬アクアチムクリームとは

アクアチムクリームの有効成分は抗生物質(抗菌剤)ナジフロキサシンです。

アクアチムには軟膏、クリーム、ローションの3種類がありますが、アクアチム軟膏はニキビの保険適応はなく使用されません。

アクアチムの保険適応の例

ニキビとびひ
アクアチムクリーム
アクアチムローション×
アクアチム軟膏×

アクアチムクリームは、ダラシンTゲルと比べて耐性菌の発生数が少ないという特徴があります。

アクアチムクリームは、顔ニキビ、背中ニキビだけではなく、とびひなどにも使うことができ、ダラシンTゲルより使い勝手がいいです。

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アクアチムクリームの使い方

1日2回、入浴後と朝の洗顔後、アクアチムクリームを炎症や化膿を起こした赤ニキビ、黄ニキビの上だけに塗ります(ダラシンTゲルと同じ)

アクアチムクリームも、ダラシンTゲルのように4週間で効果が現れなければ一端中止します。

アクアチムクリームの効果

アクアチムクリームを赤ニキビに1日2回朝夕洗顔後4週間塗布した臨床試験の結果は、有効率81.3%とあります。

しかし、有効率とはアクアチムクリームが赤ニキビに対して「有効」以上の率のことらしいです、何をもって「有効」と判断したのかは不明です。

アクアチムクリームの副作用

アクアチムクリームの副作用の頻度は、ダラシンTゲルより少ないですが、つっぱり感、パリパリ感などの副作用がでる場合があります。

副作用の頻度1.44%
主な副作用かゆみ不明
赤み
乾燥感

1日1回でアクアチムクリームと同等の効果を持つニキビ薬ゼビアックスローションが発売されました。

ダラシンTゲルとアクアチムクリームの耐性菌問題

ダラシンTゲルとアクアチムクリームなどの抗生物質(抗菌剤)は、正しい使い方がされない状態で長期間使用すると耐性菌が問題になってきます。

実際、ダラシンTゲルのニキビの原因菌であるアクネ菌やブドウ球菌に対する耐性化率は高いです。

日本での抗生物質(抗菌剤)の耐性化率の例

商品名有効成分アクネ菌ブドウ球菌
ダラシンTクリンダマイシン23.2%51.7%
アクアチムナジフロキサシン10.3%
クラビットレボフロキサシン4.3%36.2%
クラリスクラリスロマイシン18.8%58.6%

ディフェリンが発売されていなかった時代は、ダラシンTゲル(アクアチムクリーム)の単独使用が主なニキビの治療法でした。

当時、ダラシンTゲル(アクアチムクリーム)はニキビに対して特に効きました。
本当にニキビの赤みが魔法のように消えました。

そのため、赤ニキビで悩む方はダラシンTゲル(アクアチムクリーム)が欲しくて仕方なかったわけです。

医師も希望されるものですから、ダラシンTゲル(アクアチムクリーム)を使用します。

その結果が耐性菌のまん延です。

ダラシンTゲルとアクアチムクリームの使い方
(ニキビ偏)

ダラシンTゲルとアクアチムクリームの耐性菌を増やさないために、ダラシンTゲルやアクアチムクリームの連続塗布は最長3カ月(12週間)です。

3カ月以内に赤ニキビがなくなれば、そこでダラシンTゲルやアクアチムクリームは一旦終了します。

再度、赤ニキビが出現したときのみダラシンTゲルやアクアチムクリームを併用します。

これをニキビがなくなるまで続けます。

ニキビ抗生物質塗り薬の代わりに、飲み薬を併用するときもあります。

ダラシンTゲルとアクアチムクリームの市販

抗生物質の市販

ダラシンTゲルとアクアチムクリームの市販はありません。

次にあげる塗り薬はニキビに保険適応がありませんが、ニキビに効果があると経験的にわかっているため使用される場合もあります。

  • テラコートリル
  • テラマイシン
  • ゲンタシン
  • フシジンレオ

この中で市販されている塗り薬は、テラコートリルテラマイシンです。

硫黄を含む市販

ニキビの市販と言えば、今も昔も硫黄(イオウ)です。

ダラシンTゲル、アクアチムクリームの違い(まとめ)

商品名ダラシンTゲルアクアチムクリーム
有効成分クリンダマイシン1%ナジフロキサシン1%
抗菌効果ブドウ球菌群、アクネ菌
使用方法洗顔後、1日2回塗布
中止のめやす4週間後、効果がない
主な副作用かゆみ5.84%かゆみ・刺激感1%未満
赤み1.62%赤み1%未満
保存1℃~25℃
妊婦不明
授乳不明

  1. ニキビの治療はダラシンTゲルやアクアチムクリームの抗生物質系単独使用から、ディフェリンやベピオのピーリング系の塗り薬にシフトしてきている
  2. 普段のニキビ治療ではディフェリンやベピオを使い、赤ニキビの化膿がひどいときのみダラシンTゲルやアクアチムクリームを併用するのが薬の正しい使い方
  3. ダラシンに耐性化したアクネ菌やブドウ球菌が増えているため、最近ではアクアチムクリームやゼビアックスローションを使用する医師が増えてきた
  4. ダラシンTゲルとアクアチムクリームの市販はない
  5. ニキビ薬の市販例は、イオウ含有ニキビ薬。テラコートリル、テラマイシン