H.O.W Stories

【東京】公園でオーガニックウエディング

七夕。都内公園で「注文の多いオーガニックな結婚式」というコンセプトのもと、手作りの結婚式が行われました。学生時代からエコを題材としたフリーペーパーを作っていた新婦の千鶴さんと、新婦との出会いをきっかけにオーガニックに関心を持ち始めた新郎の未知洋さん。

式の2ヶ月前までは世界のオーガニックを求めて、「世界一周オーガニック修行旅」をしていたふたり。結婚式は、「これからの生き方」を軸に、たくさんの人を楽しく巻き込んだ一大プロジェクトとなりました。

世界を旅をしながら構想したテーマは、やはり「オーガニック」。いろんな国を見て回る中で、「オーガニックがあたりまえな社会を作りたい」「オーガニックを皆に知ってもらいたい」という思いの中想像を膨らませ、どんな式にしたいか、考えをまとめていったのだそう。

ふたりで何度も話し合い、結婚式で絶対に叶えたい事がだんだんまとまってきました。

それは、
①食べものも衣装もすべてオーガニックで揃える
②今までかかわった人を多く呼びたい
③ふたりの旅の報告もしたい
④自然の中でゆったりごはんが食べたい
⑤ゲストに過剰な金銭的負担はかけたくない
という5つのこと。

最初はアウトドアにこだわっておらず、レストラン等も検討していたふたりですが、すべての願いを叶えるためには食べ物の持ち込みも可能な上200人近いゲストを呼べる場所……と考えた末、時間を気にせず公園でのびのび過ごす、アウトドアウェディングに辿り着いたと言います。

会場の予約は、旅先のペルーから完了。ゲストへの招待メールも旅をしながら送ったそう。

帰国後準備は2ヶ月。友人や、友人に紹介してもらった学生ボランティアの方々など、まずは総勢30名のスタッフを集めるところから準備はスタート。

Facebookを通して出会った方や、かつて同じ公園で結婚式を行った事がある!というはじめてお会いする方までが集まって、幹事をかって出てくれたそう。
お泊まり会をしながらの作業などみんなで楽しみながら、全員で集まるのは月2回ほど、あとは個々でメールのやりとりをしたりミーティングをしながら、スタッフ総勢30人の大プロジェクトは進みました。

そして、雨のこと。

前日15:00までの天気予報を見て、雨天会場にするかどうか決定する予定でした。式前日、天気予報を見ると、「関東のほとんどが雨」という無惨な予報……。もう諦めかけていた頃、細かい地域別での天気予報を見てみると、なんと会場のある地域だけ、晴れ間がさすという予報が。料理人さんの後押しもあり、外でやろう!と決意。

招待状は千鶴さんが学生時代いっしょにフリーペーパーを作った、アートディレクターの友人が作ってくれたもの。「お皿を持ってきて下さい」「ピクニック気分の服装で来て下さい」「不要品をひとつお持ちください」「新郎新婦との思い出の写真を1枚もってきてください」などなど、「注文の多い」という意味がわかる、オーダーたっぷりの招待状。関わるゲストと一緒に式をつくりあげたいという思いをこめて。

そして、当日は、早めに来てくれたゲストと、スタッフ合計30名で、準備は完了。当日配られた16ページにも及ぶしおりは、「なぜオーガニック?なのか」や旅の話などふたりのことが良くわかる贅沢な一冊。

そして、登場時には降っていた小雨もやみはじめ、緑いっぱいの中、いよいよ挙式がスタート。
ふたりの衣類は、もちろん全身オーガニックです。

旅行中に書いたという誓約書を読み上げる人前式。マイクなしで全9条を大きな声で読み上げました。

誓いのキスを合図に、承認のあかしとして、ゲストみんなでハイタッチ。これも新郎新婦がこだわったポイント。オーガニックキャンディーのキャンディートスでゲストも大盛り上がり。

たくさんのコーナーがある、フェスのような会場でパーティーがスタートしました。

新婦お父様のスピーチもなごやか。従来の結婚式にあるプログラムでも、屋外でするとこんなリラックスムードになるのもアウトドアウェディングの魅力。乾杯はミントたっぷりのモヒートがいい!と帰国後育てたというモヒートを、各テーブルでゲストがちぎってつくり、乾杯!

サークル仲間、会社の同期などグループごとにテントを張って着席してもらうスタイル。装花は未知洋さん宅のあじさいを摘んでつくったもの。

200人分のオーガニック料理。半分は会場のBBQ資材を使って調理、半分は都内のオーガニックレストランさん2軒にケータリングをオーダー。準備で一番何に時間がかかりましたか?と聞くと「まちがいなく料理」と答えるふたり。5回も打ち合わせを重ね、料理人さんと一緒になって食材探しをしたそう。

ただ有機食材を扱うのではなく、生産者さんも応援したいという思いで、ふたつの有機農家さん、ふたつの企業と提携して食材を用意。化学調味料の使用もゼロに。 そうして会場にいる方だけでなく、色々な土地や人とつながりながら、あたたかな雰囲気でパーティーは進みました。

学生スタッフの皆さんと料理人さんで200人分の料理が次々と運ばれます。

雨が強くなってきてしまい、予定していたクイズや手紙朗読などは急遽中止に。ゲストには自由な時間を過ごしてもらったそう。なかでもゲストの興味を引いたのは写真コーナーでした。ゲストにもってきてもらった思い出写真や世界一周旅の写真が飾られました。 ドレスをバックパックに入れて持ち歩き世界の色々な場所で撮影したというゲリラウェディング写真もたくさん。屋外だと思い出写真などのムービーがながせない……、という悩みもこれなら解決です。

皆で不要な物を持ち寄って販売するガレッジセール。欲しい人は自分で値段を決められる仕組み。あつまったお金は旅先で出会ったケニアの村に寄付するのだそう。

オーガニック結婚式というだけでも十分珍しいですが、特に珍しかったのが協賛企業を募った事。
帰国後2週間と期間を決め、夫婦で様々な企業に声をかけたそう。

日本でもオーガニックを広めようと頑張っている企業があることをゲストに知ってもらうため、オーガニック体験コーナーで実際に商品の紹介なども。ゲストのみなさんも、「こんな商品あるんだー」と、興味津々。

一番お気に入りという集合写真。170人のゲストはみなさん本当にいい笑顔。

「雨が降ってしまったけど、みんなで楽しい時間を思う存分過ごせる屋外での式にして良かった」と笑顔たっぷりのふたりに、こちらまで元気を頂きました。

自分たちがどう生きていくか、世界をどうしたいかを結婚式を通して伝える、結婚式のあり方をとても考えさせてもらった、結婚式プロジェクト。これからは関東を離れて、土に触れながらの生活を目指されるそう。ふたりのオーガニックを伝える活動がこれからもたのしみです。

開催時期:2012年7月7日
開催時間:12:00開場 13:00挙式スタート
場  所:都内公園
(管理者様から特別に許可をいただいての開催ですので、場所の公開は控えさせていただきます)
ゲスト :170名
参加費用:12000円(学生10000円)+海外や遠方の方交通費別途

写真すべて:新郎新婦ご提供
取材・文:古橋あやか
※このウエディングでは、H.O.Wは取材のみさせていただきました。