煙管(キセル)タバコのすすめ 前編

タバコをやめて10年以上経っていた私が
再び吸うきっかけになったものが
煙管(キセル)でした。



保湿剤、燃焼促進剤、香料など
様々な化学物質が添加されているとされる
現在の一般的な紙巻タバコですが
そういったものが添加されていないせいなのか
それとも産地の煙草農家の努力の結晶なのか──








「うまい!」



それが端的な感想でした。
かつて吸っていた紙巻タバコはなんだったのだろうと
そう思えるほどに煙管タバコは美味かったのです。





一般的な紙巻タバコと言えば
増税に次ぐ増税でとにかく高額です。
吸い過ぎれば健康を害する場合もあり
(百害あって一利なしという説は
いくらなんでも悪者にし過ぎと思いますが)
臭いがこびりつき
壁や物にヤニがこびりつき
吸い殻が多く出るうえ
副流煙による健康被害などが
わざとらしいほどに多々取りざたされ
喫煙者の肩身は狭くなるいっぽうです。




マナーのわるい方がいることは
百も承知なのですが
喫煙者への
過剰なまでの社会的圧力は
異常にも思えるほどに
手厳しいものを感じます。

舛添都知事へ行われた
マスメディアによる連日の集中砲火同様
国民にタバコを吸われては困るような裏事情が
マスメディアを牛耳る支配者層側にはあるのだろうか
とも勘繰りたくなります。




話がいささか脱線しましたが
この煙管
タバコについてまわる
それらマイナスな側面
プラスにしうる魅力を備えているのです。





時代劇などで
みなさまも見たことがあるかと思いますが
このフォルム
このたたずまい
なんともたまらないものがあります。




火皿の付いた金属の雁首
金属の吸い口
その間を繋ぐ竹を羅宇(らう)といい
この形の煙管は「石州」と呼ばれます。
一番よく見るスタンダードタイプですね。

最初は真鍮かどうかもわからないような
真っ黒な状態の煙管でしたが
粗めのやすりと金属磨き剤ピカールで
ここまでになりました。


新品のものではなく
USED品の、古くて傷や汚れがあるような
味わい深い一本が欲しかったので
ヤフオクで良さそうなものを探しました。
この煙管は3000円ほどで落札しましたが
幕末や明治期くらいの
著名な金工師が作ったものは
50万円もの値段が付いていました。

ここでもオークションという経済形式の恩恵を
授かった形です。



江戸時代の中期に誕生したとされる
煙管ですが
明治維新後
西洋文明が流入し
生活様式が変化し
現在の一般的な紙巻タバコが台頭したこともあって
徐々に衰退していってしまいました。

使用してみれば
なるほどその理由はよくわかります。



火皿の部分に
刻み煙草を詰め込む手間があります。
風が強い日など
外でそんなことをしていたら
葉っぱが飛んで行ってしまいます。

また
煙管の火皿は小さいので
たくさんの刻み煙草を詰めることはできず
喫煙時間は紙巻タバコより大幅に短くなります。



ですが──




だからこそいいのです。


現在、日本メーカーの刻み煙草は
二種類しかありません。
「小粋」「宝船」という商品です。


「国産」に至っては
現在では「小粋」のみ
です。
タバコ業界全体がそうですが
刻みタバコの需要にいたっては
風前の灯火
と、そう言えるのかもしれません。


私は「小粋」を愛用しておりますが
10gで380円のこの商品
(宝船「ベルギー産」は20gで500円です)
1日に5~6回ほど煙管で吸って
この一箱
吸い切るのに一ヶ月以上かかります。
一度にあまり喫煙できないということは
それだけコストパフォーマンスがよく
財布に優しい
のです。


勘のいい方は
もうお気づきでしょう。
一度にあまり喫煙できないということは
吸う場所やタイミングが限られるということは
必然的に吸い過ぎを防止する
ことになります。

煙管を取り出し
刻み煙草を詰めなければならないというひと手間は
こころに余裕とのびしろをもたらします。
忙しい現代社会だからこそ
煙草を吸うときくらいは
「小粋」に煙管を構え
のびやかに煙を味わう
のです。

加えて冒頭にお話ししたように
添加物無添加だからなのか
煙草農家の皆様のタバコ葉への情熱なのか
とにかくこの「小粋」
抜群に美味しいです。
だからなのか
短い喫煙時間
少ない喫煙量でも
不思議な満足感があります。

さらに加えれば
相方いわく
紙巻タバコよりも嫌な臭いがしないそうです。
なので
非喫煙者から白い目で見られることも
少なくなりそうです。






ところが
衰退の理由はまだ思い当たります。



吸い終わったなら
使い終わったマッチ棒や
つまようじなどを使い
火皿の灰を捨てなければなりません。
↓私の掃除用のつまようじを預かる置物です。




また
1日に吸う量が少ない私でも
一週間に一回は
煙管の掃除をしなければなりません。

アマゾンで20本×5パックで1080円です。


このモールを
薬局などで売ってる無水エタノールにひたし



吸い口の方から出し入れします。




それをおこたると
中に汚れがたまっていくことになり
味がだんだんわるくなってゆき
最終的には詰まって吸えなくなります。


吸った際に
葉が口に入るのが嫌な方は
慣れるまでパイプスクリーンがあってもいいかもしれません。
これ↓です。
これを火皿にセットします。


ですが
本来はパイプスクリーンなど使用しないのが煙管喫煙です。
上手に丸めて葉を火皿に詰められるようになり
吸い方が熟達してくればくるほどに
パイプスクリーンなしでも葉が口に入ることはなくなりますし
パイプスクリーンは無用の長物と化します。

自信がある方は
初めからパイプスクリーンなしで挑戦してみるのもいいかもしれません。





面倒くさそうに思えてきましたか?





ですが──




このこともまた
だからこそいいのです。




パイプスクリーンに関しては
私はヤフオクで安価なものを入手しました。
使わなくなった歯ブラシで擦って洗えば何度でも使いまわせるものです。
早い段階で使わないものになってしまったので
必要な方はメールフォームから連絡くだされば
残っているものを無料で郵送します。
私が持っていても仕方ありませんからね。


無水エタノールも
最初に買った一本から
ほとんど減ってません。


またこの
メンテナンスをするという作業は
車やバイクをメンテナンスしたり
お気に入りのペットや仕事道具の手入れをすると
だんだんとそれに愛着が湧いてくるように
煙管にも同じそれが湧いてきます。
相棒のようにすら思えてきます。
なんせ毎日顔を合わせるものですからね。

こんなことって
使い捨ての紙巻タバコでは考えられませんよね。




そんなわけで
次回後編は実践に移ってみたいと思います!













あなたのその身に、
いかなる逆境や順境が待ち受けているとしても、
どみどりくんは変わらず、
いずれあなたにおとなうであろう「発見」によりそっています。

今日のあなたを「ふしぎ発見」へといざなう音楽

「赤い公園 / 小粋」
作詞 津野米咲

誰もが自分のことで
本当はいっぱいいっぱいなんだ
寂しさに負けそうになって明日がこわくて
それでも優しさを振り絞ってゆく








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