アレルギー性皮膚炎の原因と対処法



何らかの物質によって皮膚が反応し、発疹や赤みなどがでるのが「アレルギー性皮膚炎」であり、その原因によって接触性皮膚炎、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎の3つに分けることができます。

それぞれの皮膚炎はどのような原因でどんな症状が出るのか、症状が出る場合の対処法についてまとめます。いずれの場合も医師の診断を受ける必要がありますが、自分でもどんな症状なのかを簡単に知っておきましょう。


接触性皮膚炎の原因と対処法

特定の物質が接触することで、その部分の皮膚がアレルギー反応を起こして、強い痒みや発疹などが出るのが、接触性皮膚炎です。「かぶれ」とも呼ばれ、物質が触れた部分だけに症状が出ます。

接触性皮膚炎の原因



皮膚を形成する表皮、真皮、皮下組織の3層がバリアとなって肌を守っていますが、それをもってしても防げない刺激があると、体内の好中菌、リンパ球などが刺激を異物と認識して攻撃します。この攻撃により、皮膚に炎症や痒みが起こります。

この時に作られた抗体は、その後同じ刺激を受けると、ヒスタミンなどが生成されて症状が出るようになり、これが接触性皮膚炎となります。

アレルギー性の接触性皮膚炎を引き起こすのは、ニッケルやコバルトなどの金属類、漆などの植物のほか、花粉、ラテックス性のゴム製品、抗生物質、防腐剤などが多く見られますが、その原因は数千種類も存在すると言われます。

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対処法

皮膚科やアレルギー科など専門医を受診し、既に発生してしまった痒みや炎症に対して、ステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬などで治療します。発疹や痒みが消えるまでに2~3週間を要することもあります。アレルギーの原因物質が特定できない場合、パッチテストを行うこともあります。

対処法として、手袋をしたり長袖の洋服にするなど、アレルギーの原因物質と接触しないように気をつけることが大切です。触れた部分を石鹸と水で洗い流すことで発症を抑えられる場合があります。

接触性皮膚炎が起こりにくい体をつくるため、保湿剤で乾燥を防ぐなど皮膚のバリア機能をアップさせておくことが役立ちます。規則正しい生活を心がけ、睡眠を十分にとって栄養バランスに気をつけます。


食物アレルギーの原因と対処法



乳幼児の頃から症状があることもあれば、大人になってから突然発症することもあり、その患者数は年々増加傾向にあります。

食物アレルギーは、症状が出るまでの時間によって2つに分けられます。摂食から30分以内に症状が出るのが即時型アレルギーで、アナフィラキシーショックも含まれます。


痒みやじんましん、腫れ、赤みなどが現れ、そのほか目や鼻、喉や腸に症状が出ることもあります。最も重症となるアナフィラキシーショックが起こると、頻脈や意識障害、血液低下など、では多臓器に急激な症状が出るため、救急車を呼ぶ必要があります。

摂食から数時間~数日後に発症するのが遅延型アレルギーです。時間が経っていることや症状の幅が広いことで、食物アレルギーとは気づかないまま、そのほかのただの体調不良と勘違いされることがあります。


好きなものを毎日食べているうちに食物アレルギーになり、様々な不調を引き起こすケースが見られます。

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食物アレルギーの原因

発症数の多さ、重症度の高さから原材料表示が義務付けられているのは、「卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、かに」の7品目です。アナフィラキシーショックが起きて命に関わることもあるため、特に注意が必要です。

そのほか、イクラ、キウィ、くるみ、大豆、バナナ、やまいも、カシューナッツ、桃、ゴマ、サバ、鮭、イカ、鶏肉、リンゴ、マツタケ、アワビ、オレンジ、ゼラチン、牛肉、豚肉などによるアレルギーも多く発生しています。

小麦が含まれる洗顔石鹸を毎日使用しているうちに、小麦成分が肌から吸収、蓄積されてアレルギーを発症したというケースもあります。経口摂取だけでなく、スキンケア、ヘアケア商品でも十分注意が必要です。

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対処法

原因物質が特定できない場合でも、リスクのある食品を知っておき、何かあった時にすぐに対応できるようにしておくことが大切です。症状に対しては、抗ヒスタミン薬や気管支拡張薬、エピペン注射などが処方されます。

普段の生活では、免疫力を高めるため腸内環境に気をつけ乳酸菌を摂ること、アレルギー症状緩和の働きがあるDHA・EPAや、抗酸化作用のあるビタミンを含む食材を選ぶこと、睡眠やストレス解消で全身の免疫力を高めておくようにします。

肌荒れは、肌からのアレルギー物質吸収のリスクを高めます。保湿に心がけ肌のきめを整えましょう。


アトピー性皮膚炎の原因と対処法



アトピー性皮膚炎は、痒みのある湿疹が出て良くなったり悪くなったりを繰り返します。かつては乳幼児期に多く、成人すれば治ることがほとんどでしたが、現代ではなかなか治らない方、成人してから再発する方が増加しています。

アトピー性皮膚炎の原因

原因ははっきりとは解明されていないものの、家族にアレルギーを起こしやすい体質の方がいればアトピー素因があると考えられ、異物に対しての免疫反応が強く起こる「アレルギー反応」を起こしやすくなります。

また、乾燥肌(ドライスキン)であるために肌のバリア機能が弱く、異物が侵入しやすいこと、少しの刺激でも痒みが出やすく、掻くことによってバリア機能が低下する悪循環に陥ることで、皮膚炎が悪化します。環境要因としては、食物、ダニ、花粉、汗、化学物質、ストレスなどが関係します。

対処法

対処法は「薬による治療」「スキンケア」「原因の除去」の3つがポイントになります。塗り薬には、ステロイド外用薬と免疫抑制外用薬とがあり、ステロイドは作用の強さにより5段階に分けられ、皮膚症状や重要度、患部や年齢によって薬が選択されます。痒みを抑えるため、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などを内服します。

炎症が落ち着いた後は再発予防のためのスキンケアが欠かせません。入浴で皮膚を清潔にした後はすぐに保湿役を塗って肌の保護機能を高めます。


ほとんどのアトピー性皮膚炎は、薬物治療とスキンケアで症状が落ち着きますが、再発予防のためにも環境要因となる可能性があるものを生活から取り除くようにしましょう。

ダニや埃を減らすよう掃除をし、1日1~2回入浴して汗はこまめに拭きます。痒くないのに掻いてしまうのは心理的ストレスの影響です。ストレスが溜まりやすい生活になっていないか見直し、楽しめることに集中できる時間を作ることも大事ですね。

<アレルギー性皮膚炎の種類、原因と対処法>

  • 接触性皮膚炎は特定の物質に触れると炎症が起こる
  • 金属や植物、ゴム製品のほか様々な物質が原因になりうる
  • 食物アレルギーには即時型と遅延型がある
  • 全身の免疫力を高め、肌荒れしないことが大切
  • アトピー性皮膚炎には遺伝や乾燥肌、環境などが影響
  • 薬の使用、スキンケア、原因の除去が治療のポイント


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