(2009年4月20日配信)
第56回 『ニキビ改善の魔法の言葉と「鈍感力」』
こんにちは。とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。
当地は4月に入ってから急に暑くなりました。4月10日の帯広市の最低気温は零下0.1度とほぼ平年並みですが、最高気温は22.4度と、平年より12.4度高いのです。7月上~中旬並です。 今年は例年になく雪が多く、除雪が大変でした。『うおー』と叫びながら必死に雪の壁と戦ったことも、一度や二度ではありませんでした。
(新聞配達のおじさんに叫び声を聞かれ、笑われたことも。)
外を眺めると、まだ雪の山。桜の開花予想はゴールデンウィーク中です。
北海道の春は、一歩一歩確実に進んでいます。つらい冬の後には春が必ず巡ってきます。
ニキビ治療では結果がすぐ出ないこともあります。ニキビ治療にも春は必ずやってきます。希望をもって一歩でも前に進みたいですね。
とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を毎月発行しております。
そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せています。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)
ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)
今日から私は以下の4つを良く守り、
ニキビ改善を目指すことに決めました!
- (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
- (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
- (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
- (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。
これは私が皮膚科診療を18年やってきた中で非常に重要と思い標語にしたものです。
ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。このコラムでは、第15回までは『ニキビ治療の4ヶ条』を系統立てて解説してきました。
第16回からは『落ち穂拾い』と題して、『ニキビ治療の4ヶ条』を『基本中の基本(中核)』と考え、日々気付いたニキビ治療に関連したこと一つ(今まで取り上げていなかったが重要なことなど= 落ち穂 )にフォーカスをあて(= 拾い )、お話させていただいています。
今回は、『4決め!』の中の(2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。とも関連して、『ニキビ改善の魔法の言葉と「鈍感力」』と題してお話させていただきます。
前回のコラムでは、お化粧の工夫でニキビを目立たせなくする方法について説明しました。それにも増して大切なことが、自分の気持ちの持ち方です。
毎日診察していると、『他人の視線が気になる』と訴えるニキビ患者さんが多いことに驚きます。ちょっとしたニキビを気にされて受診される患者さんも多いです。
(患者さん)『私のニキビは良くならないのですが。』
(私)『以前から見たら改善してますよ。ちょっと頬にある位です。言われたらそうかなとわかる程度ですよ。大丈夫。』
(患者さん)『本当に気になるのです。何とかならないでしょうか?』
(私)『そうですか。以前もお話していますが、頬に髪がかかるのは工夫した方が良いですよ。』
(患者さん)『髪型はこれでも工夫しているんです。他の人の目もありますし。良い方法はありませんか?』
こんな会話が、連日、診察室では繰り返されています。
これはあくまでも私見ですが、こんな感じで大変気にされる方は、きれいな女性やイケメン系男子の患者さんに多いです。
人間は向上心が旺盛な生き物ですから、よりきれいになりたい、かっこよくなりたい気持ちは良く理解できます。器量良しなのに、ちょっとしたニキビを気にする余り、顔を長い髪や不自然な髪型で隠し、目が伏し目がちになってしまうのは、大変もったいないです。
『人はそれほど他の人のことを見ていません』
この『ニキビ改善の魔法の言葉』を良く胸に刻んで下さい。時々思い出すと、気分が少し楽になりますよ。
『人はそれほど他の人のことを見ていません』これは、ちょっと長いかも知れません。
『他人は私の顔のニキビに気づきません』
とか、更に都合よく解釈して、
『他人は私のお肌はきれいだと思っています』
と言い換えても良いと思います。『魔法の力』が更にアップすること間違いありません。
それからもう一つ、勇気がわく言葉を作ってみました。
『私はニキビの鈍感力がついてきた』です。
『鈍感力』は、私の出身大学の大先輩、渡辺淳一先生の著書です。Yahoo!辞書-鈍感力 から引用します。
作家・渡辺淳一の著書『鈍感力』(集英社)によって流行語となったことば。
従来は相手の心を重んじる繊細な心ということが社会的に要求され、逆に相手の心を考えないで行動するような鈍感な心は社会から排除されると思われていた。
しかし渡辺はそれを否定して、「鈍感さ」を正面に押し出している。小さなことにあくせくしないで、ゆったりと生きているほうが集団の中で最後に勝ち残ることができるというのである。
2007年2月、前総理大臣の小泉純一郎が官房長官・塩崎恭久と自民党幹事長・中川秀直に対して、「目先のことに鈍感になれ、鈍感力が大事である。支持率が上がったり下がったりするのをいちいち気にかけるな」と述べたことが新聞各紙に報じられ、注目された。
渡辺淳一先生のブログには、次のような記述もありました。
「鈍感なのは生きていくうえで、強い力になる」
「ひりひりと傷つき易い、鋭く敏感なものより、たいていのことではへこたれない、鈍く逞しいものこそ、現代を生き抜く力であり、知恵でもある」
そうです!
『言われたらそうかっていう程度なのか。まあいいっか』と『鈍感力』を発揮して、受け流してしまえば良いのです。
ニキビの『鈍感力』がついてきたらしめたものです。ちょっとしたニキビを気にせず、前向きに生きていくことができます。
それから、ヘアピンやカチューシャで髪をあげるのも良いですが、この際、髪型を思い切って切るのも最高にお勧めです。今年の夏も暑いかも。先手を打って行きましょう。
『私はニキビの鈍感力がついてきた』
これは私の中では、殿堂入りです。
今回のポイントは以下の通りです。
- •ニキビを気にしすぎるのはマイナスです。
- •『人はそれほど他の人のことを見ていません。』
- この『ニキビ改善の魔法の言葉』を時々思い出して下さい。気分が少し楽になります。
- •『他人は私の顔のニキビに気づきません』や『他人は私のお肌はきれいだと思っています』と言い換えても良いです。『魔法の力』が更にアップ。
- •『鈍感力』をニキビでも発揮しましょう。
- •『私はニキビの鈍感力がついてきた』で決まりです!
次回は、新製品の日焼け止めの発売を記念して、『ニキビと日焼け止め』について少し考えたいと思います。
それでは。
おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)