| この記事の執筆責任者 当サイト総合運営責任者 藤田 美智子 慶応大学医学部卒業後、某有名医学部附属病院にて研修。 その後、大学病院・関連病院にて研鑽を積む。 東京、神奈川の皮膚科を経営する傍ら、アトピー改善のための講演を全国で行っている。 |
乾燥しがちなアトピー肌には、ボディクリームなどの保湿剤で、こまめにお手入れをすることが大切です。しかし、アトピー肌は外からの刺激にとても敏感ですから、ボディクリーム選びには注意が必要です。
アトピー性皮膚炎は、はっきりした原因が解明されておらず、発症すると炎症や痒み湿疹などの症状が起こります。アトピー性皮膚炎の症状の悪化を抑えるには、日ごろからのスキンケアが大切です。
ボディクリームを使用する場合は、肌に潤いを与えたり、炎症を抑える効果のあるものを選ぶことが必要です。
アトピー肌の乾燥の原因とは?
アトピー性皮膚炎の方の肌状態は以下のような特徴があります。
| ・水分保持力が低い ・皮膚のバリア機能が弱く、外部からの刺激を受けやすい |
健康的な肌状態の方に比べて、アトピー肌の方は水分保持力が弱いため、乾燥しやすい状態となっています。また、皮膚のバリア機能が壊れやすいため、汗や汚れなどの異物が皮膚から侵入しやすく、かゆみを引き起こす原因となっています。
乾燥やかゆみに我慢できず引っ掻いてしまうことで、肌がボロボロになったり、炎症を引き起こしてしまうといったような悪循環が生まれます。
そのため、乾燥したアトピー肌にはクリームなどの保湿剤で潤いを与えて、ボロボロになった角質層を正常に戻すことが重要です。
アトピー肌には保湿が大事!保湿ケアのポイント
アトピー肌には保湿?脱保湿?
最近では「脱保湿」という考え方が注目されています。実際に、脱保湿をしてアトピーが改善されたという声もあれば、かえって悪化してしまったという声もあり、実際のところ、アトピー肌には、脱保湿と保湿はどちらがいいの?とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、アトピー肌の方には保湿ケアをおすすめしています。その理由を説明していきます。
脱保湿とは?
脱保湿とは、保湿剤を一切使用しない治療法のことです。肌をあえて乾燥させて古い皮膚を早く剥がし、新しい皮膚の生成を促すというものです。保湿剤の力に頼らず肌本来の再生力を高め、アトピーの症状を出し切ることで、乾燥肌や敏感肌も改善していくという考え方です。
保湿ケアをおすすめする理由とは?
「脱保湿」は根本的なアトピー改善方法のひとつとされていますが、以下のようなデメリットがあります。
| ・「脱保湿」の治療法が自分に合っているかを判断しづらい ・細菌感染を引き起こすリスクがある |
脱保湿は極端なやり方ですので、始めてからしばらくは肌がボロボロになったり、ひどいかゆみを伴います。ステロイドとの併用などにより個人差はありますが、数週間〜数ヶ月ほどは症状が出続けると言われています。
人によっては、辛い症状が長期間続いてしまうので、学校や仕事などでの日常生活にも支障が出てしまいます。
どのような治療法でも、人によって合う・合わないはあるかと思いますが、「脱保湿」については、いつまで続ければ良いのかや、自身の肌に合っていない場合のやめどきを判断しづらいというデメリットがあります。
また、強いかゆみにより皮膚をかき続けてしまうと、皮膚にできた傷から細菌感染を引き起こすリスクがあるとも言われています。アトピー性皮膚炎にとっては、しっかりと肌を洗って清潔に保ち、適切に保湿をしていくことが大切です。
保湿クリームでのケア
保湿剤としては、さまざまなものがありますが、ボディクリームの利用をおすすめします。ただし、ボディクリームに含まれている成分が、刺激になることがあります。少しでも自分の皮膚に合わないと感じた場合は使用を止めましょう。
なるべく天然成分を含むものを利用することが無難です。また、アトピー専用に保湿剤として処方されているクリームを使えば一番安心です。
市販されているボディクリームの中では、セラミドを含有しているクリームが有効です。セラミドは角質層を作るために必要な成分ですから、クリームで補給することで、角質層が強く形成されてバリア機能が強化されるのです。
クリームが保湿性を強化して、セラミドが角質層を強化するという2つの効果をもっていますので、よく利用されています。
また、炎症作用を低下するためのクリームも処方されていますので、専門の皮膚科で相談してみることが大切です。
また、尿素を含むクリームも市販されていて、保湿作用が期待できます。
しかし、尿素自体が皮膚に合わないこともありますので、自分に合うかどうか試して判断することが必要です。
保湿クリームの役割
塗り薬と保湿剤の使い分け
肌に炎症が出ている状態で保湿剤を使用しても、なかなか乾燥が改善されなかったり、かえって炎症が悪化してしまう場合があります。
肌が炎症を起こしている場合は、保湿剤ではなく、塗り薬を使用することをおすすめします。塗り薬と保湿剤はそれぞれ効果が異なりますので、目的に合わせて使い分けることが大切です。
| 塗り薬:炎症を抑える 保湿剤:肌に水分を与え、乾燥を緩和させる |
肌が赤くごわごわしていたり、じゅくじゅくしているような状態は、肌が炎症を起こしていますので、まずはステロイドや非ステロイドの塗り薬で炎症を抑えます。
炎症が治まってから、保湿クリームやボディクリームなどで肌を保湿をしていくと良いでしょう。
保湿剤の種類
アトピー用の保湿剤には、2種類のタイプがあります。
1)肌の表面を保護する保湿剤
乾燥肌になると、ついついかいてしまい、角質層が傷ついて、異物が侵入しやすくなり、かゆみが発生します。
角質層がダメージを受けるとバリア機能がさらに低下し、炎症がさらに起こるのです。
こういう状態では、まず角質層を保護することで異物の侵入を防ぐ必要があります。
例えば、代表的なものでは、ワセリンがあります。
肌の表面がアトピーでは荒れていますので、その壊れているバリアから異物の刺激が伝わったり、水分が蒸発したりして、免疫刺激が伝わりにくいようにするための保湿クリームやワセリンなどがあります。
冬場の乾燥期などには、皮膚が乾燥してカサカサになりますので、皮膚の表面を保湿して潤いを与えることでかゆみを防いでひっかきを抑えることができます。
2)水分を保持する保湿剤
アトピーでは、皮膚の水分が蒸発して乾燥しています。皮膚の水分量を増やすためのさまざまな保湿剤があります。
例えば、水分を保持する成分を含む保湿剤、外部の水分を吸着する保湿剤などが良く使われます。アトピーでは肌が水分を保有した状態になりにくく、常に水分量が低下しています。
そのため、肌に水分を常に、保持する保湿を行う必要があります。このタイプの保湿剤には、外の水分を吸着したり、水分をためこんで保持する保湿剤などがあります。
アトピー肌向け保湿クリームの選び方
保湿クリームの選び方
女性が化粧品を選ぶときに自分の肌に合うものを探すのと同じように、アトピー肌と一言に言っても、一人ひとりの肌に合う保湿剤は異なります。自分に合った保湿剤を選ぶことが大切ですが、「何を選んだらいいのかわからない・・」という方のために、保湿クリームを選ぶ際のポイントをお伝えします。
ポイント
| ・パッチテストを行う ・余分な添加物が入っていないものを選ぶ ・保湿力が十分にあるものを選ぶ |
1)パッチテストを行う
中に含まれている物質のうちの何かが肌に刺激を与え、しみたり、赤くなったりなどの炎症を引き起こしてしまうこともあります。
その人の体質によって、合う物質、合わない物質が様々なので、油分を多く含んだものを使うと、逆にかゆみが増したりするといったようなことも起こるのです。
アトピー肌にとっては特に、自分の肌にあったものを使用することが重要です。一度パッチテストを行なってから、使用するようにしましょう。
2)余分な添加物が入っていないもの
ボディクリームは、余分な添加物が入ってないものを選びましょう。アトピー肌は、外からの刺激に敏感なので、ごく少量の化学物質にも反応しやすくなっているからです。
また、乾燥により角質細胞の間に隙間ができているので、添加物などの体によくないものを肌につけてしまうと、すぐに体内に入り込んでしまうため、とても危険なのです。
3)保湿力が十分にあるもの
先にお伝えしたとおり、アトピー肌は水分保持力が低いという特徴があります。そのため、保湿効果が高いボディクリームを選ぶことも重要です。どのような成分が保湿に効果的か、もう少し具体的に説明していきます。
アトピー肌改善に役立つ成分(ワセリン、尿素、セラミド)
ワセリン
ワセリンは、皮膚の表面に油分の膜を張り、角質層の水分が蒸発するのを防ぐことにより皮膚の乾燥を防ぎ、肌のバリア機能を高めるサポートをします。
また、肌を保護することで、外からの刺激から肌を保護するという働きがあります。
さらに、アトピーの原因となっている皮脂の不足もワセリンが補ってくれます。
紫外線は、アトピー肌にとって非常によくないので、日焼け止めを塗って対策をしたいところですが、日焼け止めは肌を乾燥させてしまったり刺激を与えるものが多いのです。
そこで、ワセリンを塗った上に日焼け止めを塗ると、日焼け止めによる刺激から肌を保護することができ、乾燥も防ぐことができます。
皮膚科で処方されることもありますが、市販もされており副作用が起こることもない安全な製剤です。
肌への刺激もほとんどないので、アトピーの人のスキンケア用品としては適切だといえるでしょう。
本来は固くて伸びが悪い性質ですが、別の成分と混ぜることで伸びを良くし、使いやすいボディクリームのような形になっているものもあります。
尿素
尿素は、アミノ酸やヒアルロン酸と同じ天然保湿因子の一種で、非常に水と結合しやすい特徴を持っており、周囲から水分を引っ張ってきて集めるので、皮膚に水分が与えられ皮膚が潤います。
この尿素の入った保湿剤を外から塗ることで、尿素を増やすと肌の保湿につながります。
尿素は人体の体に元からあるものなので比較的安全で、尿素入りのクリームはさまざまな商品名で流通しています。
ボディクリームとして使えるものも多いのですが、尿素自体が傷口に多少しみる性質があるので、アトピーの症状がひどい場合には、向かないこともあります。
セラミド
セラミドは、皮膚の一番表面の角質細胞にある脂質の一種で、水分保有能力が非常に高く、皮膚の保湿のために大切な物質です。
アトピー性皮膚炎の肌は、セラミドが不足しており、そのために肌のバリア機能が著しく低下しているので、それを外から補給することで皮膚のバリア機能の補修を助けることができます。
セラミドは、保湿力や浸透力が高く、持続力があり、皮膚のアレルゲンへの耐性を増やし痒みを抑え、老化やストレスを予防する働きがあります。
さらに、低刺激で使用感が良いので、アトピー性皮膚炎の治療にも使用できます。
敏感肌用でセラミドを配合しているボディクリームには、抗炎症作用のあるものもあり、アトピーで赤くなったり湿疹ができてしまったところにも使用でき、効果的に肌トラブルを改善してくれます。
ただし、配合されている他の成分が肌に合わないという可能性もあるので、注意が必要です。
アトピーの症状や体質は、本当に人それぞれなので、ここにあげたボディクリームがぴったり合うという方もいれば、全く受け付けないという方もいるでしょう。
それはアトピーの方にとっては当然のことであり、スキンケア製品にはそれほど気を付けなければならないということです。
セラミドはもともと人の体に備わっている成分で、肌のトラブルを防いだり、肌のバリア機能の補修を助ける働きをします。これにより、肌から水分が蒸発するのを防ぎ、肌の保湿状態を保ちます。
アトピー肌におすすめの保湿クリームランキングTOP3!
| <調査概要> ・調査目的:アトピーや肌荒れの悩みと解決方法の実態について ・調査方法:WEB上のアンケート ・調査対象者:20代~50代のアトピー肌・乾燥肌・肌荒れ体質の方 ・有効回答数:男性165名/女性317名 |
アトピスマイル クリーム
自ら水分を保つ肌へと改善!
アトピスマイルクリームでは、皮膚水分保持能を改善できる成分として《世界で唯一》認められた医薬部外品有効成分 《ライスパワーNo.11》を配合した商品を取り扱っています。
肌の表面を一時的にうるおすだけでは根本的な解決になりません。根本から肌そのものがうるおいを保つようなスキンケアを実現してくれます。
日本人の肌に馴染みやすいお米が原料!
原料には、3000年以上、日本人が主食としてきたお米を使用しています。
それだけ日本人の体になじみやすいお米を原料としているのが特徴です。
油を一切使わない保湿クリーム!
保湿剤といえば、油分を使用するというのがいわば常識になっていますが、この保湿クリームは油分を一切使いません。
乳液やクリームなどは水と油を通常混ぜ合わせて生成されます。しかしその場合、合成界面活性剤(乳化剤)を使わないと作れません。
この合成界面活性剤とは皮膚を守る免疫を壊してしまいます。
しかし、このアクアゲルマジェルは油を一切使用していないため、合成界面活性剤も使用しておりません。
ナノ還元水で皮膚の奥まで届き保湿します
一般的に、保湿クリームは美容液が浮き上がり、表面ではじかれてしまうことが多いです。
しかし、アクアゲルマジェルの場合、通常の10億分の1までナノ化したナノ還元水をベースに作られているため、皮膚に均一になじみ、肌の角質層まで浸みこみます。
薬用ナチュールアクアクリーム 【水の彩S】
保湿クリームのロングセラー!
リピート購入率89.7%、500万個販売、19年のロングセラーである水の彩。べたつかずに潤うナチュールアクアクリームです。
お子様や赤ちゃんにもご使用いただける低刺激の保湿クリームです。
徹底的に成分にこだわりました。
肌なじみがよい水を主成分としており、逆浸透膜・浄水装置で水の中の不純物を99.9%除いた真水を使用し、肌に負担をかけないようにしました。
また天然多糖成分に着目し、アロエや改装、黒砂糖などのエキスが肌の保湿効果を高めるため、ふんだんに配合しています。
気になる!夏場の保湿について
アトピーに関しての保湿の重要性については詳しく説明してきました。
しかし、アトピーの方にとって、夏場に保湿をするとべたつきが気になるからクリームやオイルは使いたくない・・・
でも、夏場でも肌は乾燥してカサカサしてしまう・・・
とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
何度もお伝えしているように、夏場であっても、アトピーの方にとって、保湿はとても重要です。
なぜなら、夏場もエアコンの影響で肌は乾燥しやすく、紫外線の影響により、常に刺激を受けているためです。
本来は、ランキングでおすすめしたような保湿クリームを使っていただくのが理想ですが、夏はどうしてもベタベタするのが気になる、という方は、のような、さらっとした使用感の保湿アイテムがおすすめです。
みんなの肌潤糖はアトピー肌のために開発された保湿アイテムで、使ってみたらアトピーがよくなったという口コミが多数です。
夏でも、保湿を全くしないというのは、アトピーを悪化させる原因となりますので、このようなさらっとした使用感の保湿アイテムを使うというのは一つの手です。
効果的な保湿クリームの使い方
「保湿剤をいくら塗っても乾燥してしまう・・」とお困りの方も多いのではないでしょうか?
保湿剤を使ってしっかりと乾燥を防ぐには、使い方にもコツがあります。効果的な使い方について、具体的に見ていきましょう。
1)入浴後すぐに塗る
入浴後は時間が経つにつれて、肌が蓄えた水分がどんどん蒸発していきますから、ボディクリームは入浴後早くつけるほど効果的です。
また、湯上りの肌は角質層がふくらんでいて水分を吸収しやすい状態なので、ボディクリームをつけるタイミングとしても最適です。
脱衣所にボディクリームを置いておき、タオルで体を拭いたらすぐにクリームを塗るようにすると良いでしょう。
また、保湿クリームと併用で入浴剤を使用すると、お風呂上がりの乾燥を防げて、よりお肌がしっとりと保湿されるため、おすすめです。
2)過剰な保湿は避ける
極端な脱保湿はおすすめできないとお伝えしましたが、過剰な保湿もまた避けていただいた方が良いです。
過剰に油分を与えすぎてしまうと、肌が外側から与えられた油分に頼りすぎてしまい、自ら皮脂を生成する力が衰えてしまうと考えられています。保湿クリームの塗りすぎには注意しましょう。
アトピー肌改善に向けてのポイント
アトピー性皮膚炎は、子供の頃からなかなか治らないで大人になっても悩まされている方が多いですし、いったん治っていても大人になってから発症する場合もあります。
共通しているのは激しいかゆみで、ついついかいてしまうと余計にかゆみが増して、なかなかかくのが止められなくなり、皮膚の症状がかきむしることでだんだん荒れて、汁が出たり、厚くなったりすることです。
ひどい場合は、ひび割れになったり、髪の毛が老けたり出血したりととてもつらい病気です。
アトピー性皮膚炎の原因は完全には分かっていませんが、体内の免疫機能が上手く調節できないために、バランスがとれていないのです。
炎症作用が強く出てしまうために、いろいろな物に強く反応する場合が多いのです。
簡単なアプローチとしては、身の回りの環境をきれいにすることから始めるのが良いといわれています。
ハウスダスト、ダニ、髪の毛など、身の回りには反応するものがたくさんあるからです。
また、ストレスなどによっても免疫反応が進んでしまいますので、リラックスした生活をすることも大切なことです。