- ■性器ヘルペスとは…
- 性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルスによって引き起こされるウイルス感染症です。
単純ヘルペスウイルスには2種類あり、主に下半身に症状が出るもの(性器ヘルペスを引き起こす)と 口唇や顔面など上半身に症状が出るもの(口唇ヘルペスを引き起こす)があります。
- ■ウイルスとは…
- ウイルスは自力で増殖ができない生き物です。そのため、私たちの体の細胞の中に入り込む方法でしか生きられません。
性器ヘルペスの場合には、単純ヘルペスウイルスは下半身の神経節にとどまり、潜伏します。そして何かのきっかけで再活性化され、症状の再発を引き起こしたり、ほかの人に感染したりします。
症状のある、なしに関係なく、性器ヘルペスは他の人にうつる可能性があります。
性器ヘルペスに感染しても約60%の人は症状が出ないので気づきません。症状が出ない理由は、抵抗力がある、ウイルスの量が少ない、すでに違う型をもっているために免疫力があるなどです。
症状が出ていなくてもウイルスの排泄が起こっている時があるので注意しましょう。
性器ヘルペスの徴候が見られる時にはセックスを避け、症状が出ていない時でもコンドームを使用 することで、感染リスクを軽減することができます。
口唇ヘルペスのウイルスは性器にも感染し、性器ヘルペスを発症することがあります。口唇ヘルペ スを発症している場合は、オーラルセックスは避けましょう。
性器に赤いブツブツや水ぶくれ、潰瘍ができます。
- ■女性の感染部位
- 外陰と膣の入り口に見られます。患部は子宮頚部に及ぶこともあります。
- ■男性の感染部位
- 亀頭(ペニスの先端)、包皮、陰茎体部に最もよく見られます。
他に、多くはありませんが、男女ともに肛門、お尻、太ももに見られることもあります。
初感染の症状は重く、再発は軽い症状ですみます。
- ■初感染・再発とは…
- 初感染は、はじめて単純ヘルペスウイルスに感染した場合で、症状が強いのが特徴です。
再発は、初感染後に体の奥に眠っていたウイルスがいろいろなきっかけで暴れ出すものですから他人からうつったものではありません。初感染に比べると症状は比較的軽く、再発の回を重ねる度に症状は軽症化していきます。
- ■初感染の特徴的な症状
- (1)セックスなどで感染してから2~12日間で発症します。
(2)ひりひり感、むずがゆさ、灼熱感、痛みなどを感じます。
(3)赤いブツブツができ、水ぶくれになり、それが破れて潰瘍を形成します。
(4)激しい痛みがあります(女性は排尿時に痛みを伴います)。
再発の前にはサインがあります。
- ■再発の徴候
- ■再発のきっかけ
【肉体的な原因】
免疫を低下させるもの、局所的に損傷を起こすものなど人によって異なります。- (例)
- ・疲労
- ・他の性器感染症(局所の皮膚領域を冒す)
- ・月経
- ・アルコール多飲
- ・強い日光への曝露 ・免疫低下状態(体の免疫が正常に機能しない状態)
- ・長時間のストレス
- ・紫外線
- ・セックスによる皮膚の摩擦や損傷など
【精神的な原因】
長時間のストレスが度重なる再発を引き起こすことがあります。
再発した結果としてストレスや不安を経験することもよくあります。
抗ヘルペスウイルス薬を使用します。
- ■初感染時の治療
- 重症のときや全身的な症状がある時は、入院して治療を行います。治療には抗ヘルペスウイルス薬を使用しますが、点滴静注薬や飲み薬などを、症状や状況に応じて使い分けます。
- ■再発時の治療
- 初感染時と同様に、抗ヘルペスウイルス薬を使用します。飲み薬や塗り薬などを、症状や状況に応じ て使い分けます。
性器ヘルペスとは…
- ■原因
- 通常、2型単純ヘルペスウイルスに感染することにより引き起こされます。ウイルスはいったん感染すると半永久的に体内にとどまりますが、生命を脅かすものではなく、全身の健康に対する長期間の影響はありません。
- ■症状
- 初めての症状では、症状は重くなります。風邪様の症状(発熱、頭痛、筋肉の痛み)と性器の過敏症を感じます。性器に赤いブツブツが現れ、痛みを伴う水ぶくれとなり、破れて潰瘍となり、徐々に治癒します。症状は、何かのきっかけで再びあらわれますが、初めより軽くすみます。
(きっかけとなる要因)
ストレス、疲労、健康状態不良、睡眠不足、セックスによる摩擦、月経など
- ■感染
- 性器ヘルペスの症状が出ているときでも出ていないときでも、2型単純ヘルペスウイルスをもつ人から他の人にうつる可能性があります。
性器ヘルペスとは…
| わたしのパートナーはどのようにして性器ヘルペスにかかったのでしょうか? | |
| あなたのパートナーが、性器ヘルペスと診断されても、パートナーが不誠実、過去に性的に乱れていたというわけではありません。 パートナーはあたなからうつされたのかもしれません。性器ヘルペスに感染している大多数の人が感染の徴候を示さないからです。 症状は人によって異なります。あなたが全く気づかない程度のものでも、パートナーは重症の水ぶくれを引き起こすかもしれないのです。 |
| 性器ヘルペスは、私たちの関係にどのような影響を及ぼしますか? | |
| 性器ヘルペスに関する誤った情報のために、パートナーはあなたに打ち明けるのに大変な勇気を必要としたことでしょう。告白したのは、パートナーがあなたを感染から守りたいと思っている気持ちの現れです。 性器ヘルペスについて話し合うことでもたらされる誠実さと信頼は、あなた方の関係に力を与え、2人 の距離をより近いものにするはずです。 性器ヘルペスをもつ多くの人にとっては、肉体的な症状よりも、精神的なショックの方がはるかに強い のです。あなたの理解とサポートが、パートナーの重要な精神的支えとなります。 もしも、あなたがパートナーの告白を受け入れることができないならば、こう自問してみてください。 「すでに疑問を抱いている2人の関係を終わらせるための言い訳として、それを使っているだけではな いのか?」 |
| 性器ヘルペスは、おそろしい病気ですか? | |
| 生命を脅かすものではなく、全身の健康に対する長期間の影響はありません。 いくつかの国々では、2型単純ヘルペスウイルスに感染している人が5人に1人いることがわかってい ます。 |
| 私が性器ヘルペスにかかっているかどうかは、どのようにして調べることができますか? | |
| あなたが感染の徴候(性器領域のむずがゆさ、性器周囲の皮膚の小さな傷、性器領域・もも・お尻 の皮膚の赤いぶつぶつ)を示していると思ったら、医師の診察を受けてください。 水ぶくれや潰瘍から分泌物を採取して、2型単純ヘルペスウイルスの有無を調べます。また、血液検 査で抗体を調べます。 |