ダイエット中に卵、チーズを摂取すべき理由:脂質ダイエット

ダイエット中に卵やチーズを避ける人は少なくありません。そうした人たちの多くは、卵やチーズに脂質がたくさん含まれているために、それらの摂取を避けています。

 

このように、ダイエットのために脂質を食事から避ける人は、「体の脂肪蓄積はカロリーの総和によって決められている」と考えています。そのため、糖質やタンパク質と比較して1g辺りのカロリーが高い脂質の摂取を減らそうとします。

 

しかし、実際に体への脂肪蓄積をコントロールしているのはカロリーではなくホルモンです。そのため、そもそも食事からカロリーを減らす必要はありません。

 

また、低カロリー食は逆にエネルギー不足となり、さまざまな体の不調が出現することになります。その結果、食事制限を諦めざるをえなくなり、ダイエットの失敗につながります。

 

そして、そうしたエネルギー不足を防ぎ、効率的にエネルギーを作り出す食品として卵やチーズは最適なものだといえます。そのため、ダイエット中には、卵やチーズを積極的に摂取すべきだといえます。

 

そこで今回は、「ダイエット中に卵やチーズを積極的に摂取すべき理由」について解説します。

 

肥満の原因はカロリーではない

ダイエットを行う人の多くは、カロリーを制限することで体に脂肪がつくことを避けようとします。しかし、体の脂肪蓄積をコントロールしているのは、カロリーの総和ではなくホルモンです。

 

具体的には、膵臓(すいぞう)から分泌される「インスリン」というホルモンが脂肪の蓄積を促します。

 

インスリンは、血糖値を下げる役割があるホルモンであり、血糖値が上昇すると分泌が促されます。そして、インスリンは血糖値への作用だけでなく、血液中の余剰な糖分を中性脂肪として体に蓄積させたり、体の脂肪分解を抑制したりする作用があります。

 

このようにインスリンは、「脂肪を蓄積しやすく燃焼しにくい状態を招くホルモン」になります。

 

こうしたインスリンの分泌を促す主な要因は、血糖値の上昇です。そして、血糖値は食事で糖質を摂取することで高くなります。

 

つまり、体に脂肪がつき肥満となるメカニズムは「糖質の摂取 → 血糖値の上昇 → インスリン分泌 → 脂肪蓄積、脂肪分解抑制」という流れになります。

 

そのため、糖質を制限してインスリンの分泌が少ない状態であると、過剰に脂肪が蓄積されることはありません。

 

脂質は効率的なエネルギー源になる

人間の体が活動するためには、エネルギーが欠かせません。そして多くの人は、人間にとって主なエネルギー源は「ブドウ糖」であると考えています。

 

しかし実際には、人間にとって効率の良いエネルギー源は脂肪です。脂肪は、1g辺りに作り出されるエネルギー量が高いだけではなく、体に多く蓄積されているため、非常に効率的で長持ちするエネルギー源だといえます。

 

一方でブドウ糖は、脂質よりエネルギーを作り出す効率が悪いだけでなく、体への蓄積量があまり多くありません。

 

具体的には、体に蓄積されているブドウ糖だけで生活しようとすると、人間は数日も生き延びることができません。それに対して脂肪であれば、数ヶ月はエネルギー不足になることがないとされています。

 

このように、人間にとって本来エネルギー源とすべきものは脂質です。

 

ただ、血糖値が高く血液中の糖分量が多い状態では、体はブドウ糖をエネルギー源として優先して利用します。1日3食、糖質量が多い米や小麦などの主食を摂っている現代人の体は、ほとんどがブドウ糖を主なエネルギー源として利用している状態です。

 

つまり、非効率的にエネルギーを作り出している状態であるといえます。また、糖質の過剰な摂取は動脈硬化などの健康被害を引き起こすことにつながります。

 

こうした事態を避けるためにも、日ごろから糖質の摂取は避けるべきだといえます。

 

そして、糖質の摂取を避けた場合には、他の栄養素からエネルギー源を補給しなければいけません。それが脂質とタンパク質になります。

 

糖質量を減らした状態で、カロリー制限のために脂質やタンパク質の摂取量を少なくしてしまうと、体を動かすエネルギー源となるものが不足します。その結果、エネルギー不足を引き起こし、さまざまな体の不調を招くことになります

 

そのため、健康的かつ効率的にエネルギー源を作り出すためには、糖質制限をした上で、体にとって効率的なエネルギー源となる脂質とタンパク質を十分に摂取することが大切です。

 

そこでお勧めする食品が、良質な脂質とタンパク質を豊富に含む卵やチーズです。糖質制限をした状態であれば、卵やチーズから摂取した脂質は、どんどんエネルギーとして利用されるため、体に蓄積されることはありません。

 

そして、このように脂質からエネルギーを作り出すような状態であると、常に中性脂肪を燃焼することでエネルギーを生み出すような体になります。つまり、普通に生活しているだけで脂肪が落ちていくことになります。

 

また、脂質は効率的なエネルギー源であり、なおかつ十分量蓄積されているため、エネルギー不足による不調を引き起こすこともありません。

 

このように、体の不調を引き起こさずに効率的に痩せるためには、糖質を制限した上で、良質な脂質とタンパク質を豊富に含む卵やチーズを積極的に摂ることをお勧めします。

 

タンパク質は脂肪の燃焼を促す

糖質を制限した状態であれば、卵やチーズは効率的に燃焼され体のエネルギーを作り出します。また、そうした生活を続けていると、普通に生活しているだけで脂肪が燃焼されるような体になります。

 

さらに、卵やチーズにはタンパク質が豊富に含まれています。タンパク質は、体の脂肪コントロールに大きく関係しています。

 

タンパク質には、体の脂肪分解を促進するホルモンである「グルカゴン」の分泌を促す作用があります。そのため、卵やチーズによってタンパク質を多く摂取すると、グルカゴンによる脂肪分解効果を得ることができます。

 

今回述べたように、ダイエットにおいて、過剰にカロリー制限をすることは必要ないどころか、エネルギー不足を引き起こす可能性があります。特に、糖質を制限した状態で脂質やタンパク質の摂取量を減らしてしまうと、エネルギー源となるものがなくなってしまいます。

 

そして、そうしたことを避けるためには、エネルギー源として脂質やタンパク質を十分に含む卵やチーズを摂取することをお勧めします。

 

糖質制限を行った状態で卵やチーズを摂取すると、エネルギー不足を防ぐだけでなく、体の脂肪を効率的にエネルギー源として利用できるようになります。また、タンパク質によってグルカゴンの分泌が促されるため、脂肪の分解がさらに促されます。

 

以上のような理由から、ダイエット中には、卵やチーズを積極的に摂取すべきだといえます。

 

ただ、既に述べたように、卵やチーズの効果を最大限に発揮するためには、「糖質制限」という前提条件を満たしていることが重要であることを理解しておく必要があります。

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