たまごふわふわ 江戸時代のセレブ料理、名は体を表す

2017/5/23

「遠州 和の湯」のたまごふわふわ

 土鍋のだしはコンロで加熱する。煮立ったら、いったん火を止めてあら熱をとり、鍋の縁から泡立てた卵を一気に投入する。蓋をして、しばし蒸らせばできあがりだ。

 さぁ、食べてみよう。

 まずは郊外にある「遠州 和(やわらぎ)の湯」のたまごふわふわから。

 イベントなどで何度か食べた経験はあったのだが、お店で食べるのは今回が初めて。まずはその「超ふわふわ」に驚かされた。

超ふわふわ

 これまでも「ふわふわの食感がおいしい」と公言していたのだが、現地・袋井で食べてみて「実はあれ『たまごやわやわ』だったのか!」と思ってしまったほどの、抜群のふわふわ感だった。

 れんげで泡をすくい、それを傾けてみる。泡がれんげに絡みつくようにしながらもゆっくりと土鍋に落ちていく。口に含んでみる。歯にも、舌にも当たるものは何もない。泡がすっと溶けていく。

 泡をかき分けるとその下からはだしが効いた汁が顔をのぞかせる。土鍋の底まですくうと、汁にはふぐが入ってきた。何とも言えない味わい深さだ。

泡の下にはだしが…

 これまでずっと、たまごふわふわは「食べ物」だと思ってきた。しかし、これは紛れもなく「飲み物」だ。汁、スープだ。歯に当たるふぐは、スープの具である。

 たまごふわふわでまちおこしに取り組む「袋井宿たまごふわふわほっと隊」に聞いたところ、イベントなど野外の調理では、衛生的な問題から店舗に比べてより熱を加えざるを得ないのだという。ただ、だしの味、加熱具合は店でも様々で、各店にそれぞれのおいしさがあるという。