最近、若い女性の間で急激に増えているのが『牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)』といわれる薄毛の悩みです。
おしゃれが好きな女性に多く、エクステをしたり、ポニーテールやお団子スタイルなど髪の毛を強く結ぶヘアスタイルを長期間・継続的にしていると結び目あたりが薄毛になって地肌が目立ってきます。
毎日同じヘアスタイル、同じアップスタイル、同じ分け目で慢性的に頭皮に負担がかかる髪型をしていると牽引性脱毛症になる可能性が高くなってきます。
「おでこが後退してきた」
「分け目が薄くなって地肌が目立ってきた」
「こめかみ当たりの生え際が薄くなってきた」
こんな症状が出てきたら、「牽引性脱毛症」を疑ってみるのがいいかもしれません。
どうして牽引性脱毛症になるの?
髪の毛を結ぶと薄毛になってしまうのは、血行不良が原因です。髪の毛を結ぶと頭皮が圧迫された状態になって血液の流れが悪くなります。すると頭皮に血液が流れにくくなって栄養も髪の毛に届かなくなって髪が細く抜けやすくなってしまうんです。
分け目が長年ずーっと同じ場合も頭皮に少しずつ負担が蓄積されていきます。しかも頭は体の一番高い所にあり、紫外線を受けやすい場所でもあります。紫外線は老化を早める活性酸素を発生させる原因にもなりますので頭皮や髪にもダメージを与えていきます。
紫外線の影響で毛母細胞(髪の毛を作る細胞)の働きが悪くなって薄毛の原因になってしまいます。
牽引性脱毛症になる主な原因
- 髪を結んだり、ひっぱったり負担をかける髪型を長期間している
- 長年同じ分け目・同じ髪型
- 同じ場所でヘアピンをとめている
- 髪をかきあげるクセがある
牽引性脱毛症になりやすい髪型
エクステ(エクステンション)
簡単にロングヘアになったり、ゴージャスな巻き髪やウェーブスタイルになったりとイメチェンできて人気なのがエクステ。自毛に人毛を編みこんでいくので髪の毛や頭皮に負担がどうしてもかかってきます。常に髪の毛が引っ張られている状態で本当なら抜けるはずのない健康な髪の毛まで抜けてしまうこともあります。
エクステをすると通常よりもヘアケアが大変になります。シャンプーやトリートメントの洗い残しができやすく、頭皮がかゆくなったり荒れたりしてその部分がハゲてきたりする場合もあるのでしっかりとしたヘアケアが必要です。
ポニーテール・ツインテール・お団子スタイルなどのまとめ髪
男性に人気の高いポニーテールや頭の上にちょこんと丸くのせるかわいいお団子スタイルなどのまとめ髪は、常に髪の毛が引っ張られている状態で強く束ねると頭皮にすごく負担がかかってしまいます。さらに動くたびに頭皮が刺激されてダメージを受けてしまいます。
たまにまとめ髪にするなら問題ありませんが、長期間同じスタイルで髪をひっぱり続けている状態が続くと頭皮にかなり負担がかかってきます。
仕事上の関係で髪型が決められていたり、どうしても結ばないとダメという方は、毎日結び方を変えたりして、一部分に刺激が集中しないような工夫をして下さい。
誰もが髪を結ぶことでハゲになるわけではありませんが、薄毛が気になるなら少しでも頭皮に刺激を与えないことが大切です。
カチューシャやヘアバンド
毎日同じようにカチューシャやヘアバンドをつけていると髪の毛が引っ張られている状態が続くので髪や頭皮に負担がかかります。
家にいるときのくつろぎタイムで、前髪が邪魔だからとキツ目のヘアバンドで前髪アップするのが日常になっていると前髪が後退してしまうかもしれません。色々変化をつける工夫をしてみて。
ポニーテールやエクステよりはだいぶましなのでそんなに心配しなくても大丈夫ですが、頭皮に負担は確実にかかっています。
ヘアアイロン
ストレートにしたり巻き髪にしたり簡単にできるヘアアイロンを使用している女性は多いと思います。髪の毛を傷めるという事はわかってるんだけどおしゃれのために使ってしまうんですよね。
ヘアアイロンは、直接髪に熱を加えるのでどうしても髪にダメージを与えてしまいます。くせ毛やハネを伸ばそうと強く髪をひぱったり、毎日巻き髪をしていて同じ髪型で同じ場所を引っ張るなどを繰り返すと、いつの間にか髪が薄くなってしまうかも。
なるべく短時間ですませるようにしたり、同じ場所を何度もあてないようにする、ヘアトリートメントで保護するなど工夫をして下さい。
牽引性脱毛症の対策
牽引性脱毛症になる原因は、頭皮の血行不良です。血行不良になる原因は、同じ場所を髪の毛を結んだり、引っ張ったりして頭皮に刺激を与え続けて頭皮が硬くなってしまうから。
対策としては、頭皮に刺激をなるべく与えないようにしたり、頭皮をやわらかくするために血行をよくする頭皮マッサージをしたり頭皮をリフレッシュさせる事が確実な解決方法です。
牽引性脱毛症は、頭皮や髪の毛に負担をかけないようにするだけで自然に回復していきます。
- 頭皮マッサージをして血流をよくする
- 頭皮や髪の毛に負担がかかるヘアスタイルをやめる
- 同じ分け目や髪型をし続けない
これらを試してみて、しばらく様子をみても改善しない場合は、他に原因があるかもしれません。その場合は、育毛クリニックなどで専門医に相談して下さい。
牽引性脱毛症のまとめ
- 髪の毛を引っ張ってしまうまとめ髪を続けるとなりやすい
- 頭皮に負担がかかる髪型はやめる
- 同じ分け目や髪型をし続けない
- 頭皮の血行をよくするための頭皮マッサージは効果的
- 牽引性脱毛症は症状が軽いので対策をすれば自然回復しやすい