ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
ミネラルウォーター
mineral water
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食の医学館の解説
ミネラルウォーター
このうち、最近よく耳にする硬度は、水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を示す数値。これが高いものを硬水、低いものを軟水といい、日本では一般に硬度100未満を軟水、100~300を中硬水、300以上を硬水としています。
ちなみに、軟水はご飯を炊(た)いたり和風のだしをとるなど、日本料理全般に適するほか、お茶を入れるのにも好適。中硬水は、洋風のだしとりや鍋ものに向いています。風味の濃い硬水は、そのまま食事に添えて味を楽しむのがいいでしょう。健康目的で飲む場合も硬水が最適で、ミネラルの摂取はもちろん、便秘解消やダイエットなどにも効果があります。
また、情報の内容は硬度に似ていますが、含有成分は文字どおりカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなどといった、各ミネラルの含有量の表示。ミネラルの含有量とその比率は、水の味や体への効用を決定づける最大の要素で、それぞれのおもな特徴は以下のとおりです。
・カルシウム/骨や歯の主材料で精神安定にも不可欠。量が多いと甘みやコクを増すが、ややクセがある。
・マグネシウム/筋肉や神経の正常な働きを助け、便秘解消に有効。量が多いとにがみや渋みを増す。
・ナトリウム/体液のpH調整や胃液の分泌促進に不可欠。量が多いと塩味、少ないと甘みを増す。
・カリウム/過剰なナトリウムを排出したり、血圧を下げる作用をもつ。味はナトリウムに準ずる。
pH値は水の酸性、アルカリ性を示し、pH7を中性として、7より上がアルカリ性、7未満が酸性。基本的に飲用にはアルカリ性、美肌には酸性のものが向いています。
そして、品名は国の定めた「品質表示ガイドライン」に基づく分類を示すもの。一般にミネラルウォーターと呼ばれている容器入り飲用水は、殺菌処理法や水源などによってナチュラルウォーター(原水は、特定水源より採水された地下水で、処理方法はろ過、沈殿および加熱殺菌にかぎる)、ナチュラルミネラルウォーター(原水は、特定水源より採水された地下水のうち、地下で滞留または移動中に無機塩類が溶解したものや、鉱水、鉱泉水などで、処理方法はろ過、沈殿および加熱殺菌にかぎる)、ミネラルウォーター(原水は、ナチュラルミネラルウォーターの原水と同じで、処理方法はろ過、および加熱殺菌以外に、複数の原水の混合、ミネラル分の調整、オゾン殺菌、紫外線殺菌、曝気〔微生物に酸素を供給する方法〕などの処理を行ったもの)、ボトルドウォーターまたは飲用水(原水は、飲用に適した水、純水、蒸留水、河川の表流水、水道水などで、処理方法の限定なし)に分類され、この4つのどれに該当するかを示すのが品名です。
このようにラベルのなかには想像以上に豊富な情報が込められており、それを読みとるだけで、水の特徴をつかむことが可能なのです。
なお、ミネラルウォーターの賞味期限は未開封の状態で1~2年。しかし、開封後は冷蔵庫で1週間程度が限度となります。飲むときはボトルに直接口をつけるのを避け、なるべく早く飲みきるようにしましょう。
飲み物がわかる辞典の解説
日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
ミネラルウォーター
みねらるうぉーたー
mineral water
水質の悪いヨーロッパなどでは、この種の水が飲用されることが多く、なかでもレストランやホテルでは飲料水としてもっぱらミネラルウォーターを用いる習慣がある。フランスで市販されているエビアン、ビテル、ビシー(炭酸入り)などは著名で、輸出もされている。日本では、富士山、六甲(ろっこう)山など各地の自然水が販売されている。水道の水が、原水の汚染や殺菌剤の多用などでまずくなったこと、洋酒の水割り用に良質水の需要が増えたことを背景に、最近ではミネラルウォーターの使用が増えている。代表的なミネラルウォーターの成分は、いずれもカルシウムがかなり多いが、一般に日本産のものはカルシウム含量が少ない。[小島貞男]
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