歯のホワイトニングは、どのような流れで行われるのでしょうか。2大ホワイトニングである、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と、自宅で行う「ホームホワイトニング」のそれぞれの治療方法と流れについて、以下で詳しくみてみましょう。

オフィスホワイトニングの方法と流れ

オフィスホワイトニングとは、歯科医院にて行う歯のホワイトニングのことを指します。過酸化水素を使った高濃度(30~35%)なホワイトニング剤を歯に塗布し、レーザーやLEDなどの光を当てて熱を加えることで、過酸化水素を酸素と水素に分解。着色している物質と結びつき、分解します。さらに、エナメル層の表面をすりガラス状に変化させ、光の乱反射を起こして歯を白く見せることができます。

オフィスホワイトニングの流れ

まずは歯科医院を受診

・歯科医院にてカウンセリング…個々の希望に合ったホワイトニングプランの提案や、ホワイトング方法の説明。

・口内環境のチェック…もし虫歯などが見つかった場合は治療を優先します(虫歯がある歯にホワイトニングを行うと歯の神経が炎症を起こすことがあるため)。

・歯の色を測定…歯の色を16段階で示した世界基準の「VITAカラーガイド」などを使って、現在の歯の色を測定。

・歯のクリーニング…ホワイトニング効果をより高めるために、歯のクリーニングで歯石などの汚れを落としておきます(歯のクリーニングの種類によっては口の中が敏感になるため、日にちを置いてからホワイトニングを実施することもあります)。

ホワイトニングを実施

・開口器を装着…口を大きく開けて固定するための開口器(アングルワイダー)を装着。

・唇と歯茎を保護…唇にガーゼなどを当て、歯茎には保護するための薬剤(プロテクトパラフィン)を塗布します。

・歯にホワイトニング剤を塗布…歯茎に付着しないよう、ホワイトニング剤を塗っていきます。上下の前歯12本をセットで行っている歯科医院が多いようですが、治療費の面も考えしっかりと医師と相談しましょう。

・光を照射…目を保護するサングラスを装着し、ホワイトニングを塗布した歯に光を当てていきます。光の種類は、歯科医院によってレーザー、プラズマ、キセノン、アーチ型(ビヨンド、ズーム、ブライトスマイルなど)、LED(ルマクール)などさまざまで、照射に要する時間も機器によって異なります。

・ホワイトニング剤を拭き取り、再度、新しいホワイトニング剤を塗布して、光を照射。これを数回(機器により異なる)、繰り返します。

・ホワイトニング剤を洗浄…薬剤が残らないよう歯の表面をきれいに洗浄し、うがいを。ホームホワイトニングの種類によっては、この後、フッ素を塗布することもあります。

・歯茎の保護剤などを拭き取り終了。

ホワイトニング治療自体にかかる時間は、光の照射によっても異なり約1~2時間。1回で目指す白さになって終了することもあれば、数回の実施が必要になることもあります。ただし、1回の施術のみでは再着色しやすいため、基本的には3回ほど行い、その後、半年~1年ごとにメンテナンス・ホワイトニングを行うと白さをキープできるといわれています。

ホームホワイトニングの方法

ホームホワイトニングとは、その名の通り、自宅で行うホワイトニングのこと。歯科医院での指導のもと、自分の歯に合わせて作成されたマウスピースにホームホワイトニング剤を塗布し、毎日装着して、ゆっくりと歯を白くする方法です。

ホームホワイトニング剤には主に、過酸化尿素が使用されます。過酸化尿素は自然に分解して過酸化水素と尿素に分かれ、この過酸化水素が歯のエナメル質に付着した有機物質を無色透明に変える漂白作用をゆったりともたらします。

薬機法が厳しい日本では、厚生労働省に認可されているホームホワイトニング剤は濃度が10%と低めで、種類もNITEホワイトエクセル、ハイライトシェードアップ、オバールエッセンス10%、ティオンホームのみ(2012年現在)。また、過酸化水素や過酸化尿素を含むホワイトニング剤のドラックストアでの販売は原則禁止されています。

歯科医院では、アメリカのFDA(食品医薬品局)が認可した、高い高濃度のホームホワイトニング剤を独自に輸入しているところもあります。

ホームホワイトニングの流れ

まずは歯科医院を受診

ここでの流れは基本的に、前述のオフィスホワイトニングと同様ですが、ホームホワイトニングの場合は、さらに、マウスピースの型取りが行われます。

マウスピースは個々の歯の形にぴったり合うように上の歯用と下の歯用が作成されます。

後日、マウスピースなどを受け取り

3~4日後、遅くとも1週間以内にはマウスピースが完成しますので、歯科医院まで出向き受け取ります。一緒に、ホワイトニング剤も受け取ります。ホワイトニング剤は歯科医院によっては何種類かの濃度が用意され、最初は低い濃度で様子をみて、徐々に濃度を高めていく方法もあります。

自宅でホワイトニングスタート

・装着前にブラッシング…ホワイトニングを行う前に歯磨きをして汚れを落とします。

・マウスピースに薬剤を塗布…自分の歯に合わせて作成されたマウスピースの唇側に、ジェル状のホワイトニング剤を塗布します(目安は歯1本に米粒大の量)。

・マウスピースを装着…薬剤を流し込んだマウスピースを上下の歯に装着します。ジェルがはみ出して歯茎に付着した場合は、ティッシュなどで拭き取ります。

・約2時間後にマウスピースを脱着…最大2時間を目安にマウスピースを外し、口の中をしっかりゆすいでジェルを落とします。同様に、マウスピースのジェルも水洗いで落とします。就寝中8時間装着するタイプもあります。なお、ホワイトニング中はもちろん、終了後1時間ほどは飲食を控えましょう。

マウスピースの装着は毎日が効果的

ホームホワイトニングは毎日装着するのがベストです。通常は1週間後に通院して経過観察をし、追加のホワイトニング剤を受け取ります。

通常1~2週間で効果を実感でき、自分が目標としていた白さになれば完了(目安は3~4週間)。歯科医院にて写真を撮ってもらい、ホワイトニング前とどのくらい歯の色が変わったのかチェックを。

なお、ネットでの個人輸入などによって入手できるホワイトニングの中には、濃度が高すぎたり、既製のマウスピースが付属されていたりするケースも。しかし、濃度が高い(またはFDAなどに認可されていない)ホワイトニング剤を使用したり、間違った使い方をしたりすると、歯や歯茎にダメージを与えかねません。

また、既製のマウスピースが自分の歯のサイズに合わないとホワイトニング剤の効果が十分に得られず、「まったく効きめがない」といったことにも。ホームホワイトニングを行う際は、歯科医院で自分専用のマウスピースを作ってもらい、時々、効果をチェックしてもらいながら行うのがベストです。

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングのどちらをするか悩んでいるという人は、それぞれの治療方法と流れを踏まえたうえで選ぶことも大切です。

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