リフレクソロジーの本当のところ

【リフレクソロジー】


この言葉聞いたことありますか?足が疲れたから、リフレクソロジーを受けた。とか、足のむくみが気になるからリフレクソロジーを受けた。

という経験がある人はとても多いと思います。そして、とある場所がすごく痛いと「胃が疲れてますね。」とか、「肝臓が疲れていますね」とか。

足裏を人間の身体に見立てて、内蔵や部位の調子が悪いとそれに対応する足裏の反射部分に痛みが出る。というもの。

ちなみにですが、足裏の反射区は以下の様になっています。


リフレクソロジーとは?


リフレクソロジーは、アメリカで生まれた健康法で、足裏を揉むことで血液やリンパの流れをスムーズにして、人間が自然に持っている治癒力を取り戻すという考え方を基本にしています。

この足裏を揉むことで期待できる効果としては、はもちろん、にも効くと言われています。足裏を揉むと地の流れが良くなり、新陳代謝が高まり体脂肪が減るとして、ダイエットにも効果がある。と言われています。

最近では病院でもこれに近い治療法を末期がん患者様のケアとして導入されはじめていて、生活の質を上げる効果も高いだろうと言われています。


筋肉というのは連続した筋肉同士が表面にネバネバとした膜でつながっており、一見関係なさそうな場所でも痛みの出ている筋肉に関係があると言うことは僕たち治療家の間では周知の事実です。

最近ではテレビでも筋膜○○などと取り上げられるようになり、とってもポピュラーになりました。

しかし、リフレクソロジーの内臓の疲れが足裏の反射区に反映されると言うことは、これだけ有名だけど、医学的根拠がテレビで紹介されることはほとんどありません。

とある業界から圧力でもかかっているのでは無いか?と感じるくらい。『○○が痛いと言うことは××が疲れているからですね。』とサラッと発言してその根拠は全く放送されません。

<実際の所科学的データではこのリフレクソロジーの効果はどう見られているのでしょうか?>


A.実は【完全に】効果が否定されています。


リフレクソロジーに関しては、2008年に台湾の研究者が大規模な調査を行っていて、1996年〜2007年にかけておこなわれたリフレクソロジー研究の中から、質の高いデータだけを選んで精査したメタ分析で、科学的な信頼度はNo.1と言ってもいいくらいです。

その最も信頼度の高い分析の結論とは…

【どのような症状においても、リフレクソロジーに特定の効果があるという科学的証拠は無い。(中略)リフレクソロジーを定期的に行うことはおすすめできない】


また、2009年の研究でもほぼ同じような毛結論が出ています。このデータは217件の実験データを精査したメタ分析でこれもまた同じように信頼性は比較的高い研究となっています。こちらの結論を抜き出してみても

【現時点で手に入る最良のデータを調べたところ、リフレクソロジーの効果は科学的に認められなかった。】

とあります。もしかしたら、リフレクソロジーの支持者は質が低い研究データだけを参考にして、疲労回復やダイエット効果を宣伝しているのかもしれません。

〆まとめ



残念ながら現時点の研究データの中では科学的根拠は無いと言わざるを得ません。2回にわたる大規模な調査により、その効果が両方で完全に否定されてしまっています。

実際僕の考えも、です。実際に肝臓疾患や腎臓疾患を患っている人で、足裏のそれぞれの反射区を刺激したことにより劇的な痛みを伴った例を未だ聞いたことが無いからです。


健康な人でも多少内臓が疲れた程度で足裏に痛みを伴う反射が出るのであれば、実際にその臓器の疾患を患っている人はかなりの痛みを伴うと思いませんか?ですが、実際はそのような例はあまり耳にすることはありません。

足裏に内臓の反応が出ることに対しては否定的意見ではありますが、内臓の反射がカラダに出ること自体を否定しているわけではありません。

実際に人間の身体には【内臓体性反射】という反射が存在し、これは解剖学や病理学、医学各論の書籍には普通に載っており、皆さんも必ずと言ってもいいほど経験するものです。

内臓体性反射とは


皆さんはお腹が痛くなったときどのようになりますか?
寝ていれば、横を向いてお腹を抱えるような姿勢を取ったり、仰向けでもお腹に手を当てたり。仮に立っていたとしたら、少し前屈みになりませんか?

まさか、お腹が痛いときに胸を張って歩いている人はいませんよね?

この反応です。
  • お腹が痛いときにお腹を守るように前屈みになる。
  • 膵臓が痛いとき、背中の筋肉に痛みが出る(阿藤快さんが膵癌で亡くなられる前はかなりの背部痛だったそうです)
  • 肝臓が悪いと右肩に痛みが出る。
  • 心疾患の可能性があると左肩や奥歯が痛くなる。
このような反応は医学的に発生すると証明されていて、事実それを経験している人もとても多いです。これが内臓体性反射と呼ばれ、内臓の異常がカラダに反応として現れる事です。

この反応は往々にして起こるのですが、足裏にそういった反応が出ることはほとんど無く、さらに研究データでも否定されています。こと足裏リフレクソロジーに関しては僕は否定的と言わせていただきます。

では足裏リフレクソロジーを受けるとすっきりする感覚はなぜ?



足裏に出るという内臓の反射といわれるものは否定しますが、足のリフレクソロジーを受けるとカラダが軽くなる感覚は否定しません。実際僕も受けるとなんとなくすっきりした感じはあります。

なぜそのような感覚がでるのか?

これは下半身の血管の量と重力が関係していると思われます。

さらに、人間は立っていると重力により下に引っ張られる力を受け続けます。その重力により血管を上に上げる効果が薄れてしまい、新鮮な血液と古い血液の循環がうまくいかずだと思われます。


血液から酸素を供給されるのですが、その酸素が不足していると筋肉も酸欠になります。人間のカラダ全体が酸欠状態になると頭痛・めまい・動悸・最悪の場合失神など様々な症状が発生します。

脳には酸素は十分行き渡っているが、筋肉には酸素が不足している。そういった状態では意識はあるけれど、筋肉は失神寸前。そのような極限状態からベッドに横向きになり、重力の影響を取り除き尚且つ、筋肉や血管に刺激を与えればもちろん症状は改善します。

その結果、カラダが軽くなったような感覚に陥ると言うわけです。
全く効果が無いというワケではなく、効果は確かに存在します。しかしそれはしかなく、もちろんもので、受けた直後だけ大いに効果を感じるだけとなります。


もし、からだの疲れや痛みでいろいろな治療院さんの施術を受けてもあまり改善傾向にならないあなたは是非ご相談ください。痛みや疲れで我慢している事を我慢しなくてもこなせるようになるでしょう。

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