デジタルイラスト初心者向けの「肌色」について。
初心者さんに多い(?)肌色の選び方について少しだけアドバイスなんかをしてみます。
※影の塗り方ではなく、影の色についてのお話しです。
はじめに
アナログのときはそれなりに色鉛筆やコピックで肌色を塗ることができたのに、はじめてデジタルで線画を描いて色を塗ってみたら、肌がずうううん…っと暗くて重い。華やかさも艶もない。
っていうのがデジタル初心者さんに多いありがちなパターン(だと噂に聞いた)。
「ゲームやアニメで見るイケメンや美女のような肌色にならない!」
そんな方向けに、私なりの”肌色の選び方”を紹介します。
絵を仕事にしているプロだとか神絵師とかではないので、そのへんを承知したうえで「あ、いいな」と思ったら参考にしていただければと思います。
今回は褐色肌については触れていません。標準肌~色白のキャラクター向けです。
色のコードを載せています!
カラーコードは上の画像の左下のように表記しています。
カラーコードは『#』から始まります。
初心者にありがちな肌色
初心者に多い(?)ありがちな肌色で塗ったものを用意してみました。
確かに肌色です。肌色に間違いない。
しかし!肌が全く透き通っておらず、くすんでいるような重さがあります。一言でいうと透明感がない。
今までアナログで絵を描いていたひとがデジタルで絵を描こうとすると、「肌色」を選ぶとき「ど肌色」を選んでしまうんです。
「ど肌色」っていうのは色鉛筆やクレヨンのようは肌色を指してるんですが、これが悪いわけではないし、上の画像はいまいちですが上手く使えば魅力的に塗ることはできます。
デジタルの肌色
今回紹介するのはデジタルのイラストで良く見かける肌色です。
いわゆるイケメンや美少女のキャラクターで見かける透明感のある肌色じゃないかと思います。
だいぶ透明感があり、艶っぽさもあるかと思います。
肌色が違うだけで不思議と髪色まで変わって見えてくる気がします。
肌色はキャラクター及びイラストの印象を決める、かなり重要なポイントになるというのが伝わったなら良し。
次に「透明感のある肌色」の選び方を紹介します。
カラーコードも記載しているので参考にしてください。
「ベースの肌色」の選び方
透明感のある肌色であることに変わりはありませんが、さきほど紹介した4つの透明感のある肌は「黄みがかっている肌」と「赤みの強い肌」の2種類に分けられます。
※カラーコードは「肌の色」です。「肌の影の色」ではありません。
こうやって分けられると「黄みより」と「赤みより」、そして濃さが絶妙に違うのが分かるかと思います。
さて、これらの透明感のある肌色はここから選んでいます。
こうしてみると選択範囲が狭く、見つけやすいかと思います。
実際にイラストソフトを起動させ、カラーコード通りの色を入力してみると、大体”同じ場所”から肌色を選んでいるのがわかると思います。
初心者のかたは、紹介している肌4色から一色だけでもいいのでパレット(※)に追加して、その色を基準にちまちまカラーを変更するのが一番いいかなと思います。
※「パレット」はイラストソフトに大体ある機能だと思うので、画面に「パレット」がなかったら表示してください。メディバンペイントプロを使用しているかたは、画面一番上の【ウィンドウ】⇒【パレット】で表示できます。「パレット」の機能がない場合は、カラーコードが記載されている画像を保存してスポイトで色を拾うか、カラーコードを直接入力してください。
「黄みよりの肌」と「赤みよりの肌」、どちらがいいかはキャラクターや絵柄次第かと思いますのでお好みで選んでください。
個人的には「赤みよりの肌」が使いやすいと思っているけど、イラスト全体の色合いを見て「黄みよりの肌」に変更することもよくある。髪色が濃いキャラクターなんかは髪色が薄いキャラクターより「黄みよりの肌」が合うなぁって思ったり。色素が薄いキャラクターは「赤みよりの肌」が好き。
「肌の影」の選び方
さっきは「ベースとなる肌色」を紹介しましたが、正直「肌の影の色」のほうが大事だと思います。
肌が重たく透明感がなくなりがちなひとは、「ベースの肌色」を暗くした色を選択していることが多いのではないでしょうか。
※ベースの肌色は「透明感のある肌色」として、さきほど紹介した色(濃い赤み肌#ffede3)です。
たしかに肌色です。上の画像だけみたら、ちゃんとベースの肌色となじんでるし影の色としては間違っていない。
しかし!これらの色を塗ることで肌がずうううんと重く、くすんで見えます。
「肌の影の色」はここから選びます。
※カラーコードは後ほど記載してあります。
「灰色がかってるし肌色じゃないし大丈夫か?」と思いますが、“このままでは”大丈夫じゃないです。
レイヤーを【通常】から【乗算】にします。
「ベースの肌を塗っているレイヤー」のうえに「肌の影の色を塗るレイヤー」をもってきてクリッピングします。つぎに「肌の影の色を塗るレイヤー」を【乗算】にします。※画像はメディバンペイントプロです。
「肌の影」は【乗算】で塗る!!
※もちろん絶対ではないし【通常】でも塗れます。
乗算にすることで「肌色じゃない色」で塗っても「ベースの肌色」になじみます。
そして「ベースの肌色」と同じように「肌の影の色」が変わるだけで髪色も違ってみえてきます。
下の画像は「ベースの肌色」は固定して、上から順に「赤系」「ピンク系」「紫系」の影になります。下にいくほど青みがかかっていくので、透明感が増して色白に見えるかと思います。
こちらもぜひ紹介している影3色から一色だけでもいいので、カラーコードを入力するなり画像を保存してスポイトで色を拾うなりして、その色を基準にちまちま色を変えて好きな色を見つけるのがいいかと思います。
なんでこんなこと気づかなかったんだろうって思ってるひとがもしかしたらいるかもしれないですが、私も最初は「ど肌色」を選んでました。もしかして皆通る道なんじゃ…?
なぜ「ど肌色を選んでしまうのか」。
十年近く経った現在だからこそ思うんですが、、、
アナログ時代、色鉛筆やクレヨンの色って限られていて、肌色っていうのが一色しかない。で、影をつけるという技術を知るとオレンジを薄く塗ったり濃く塗ったりして工夫して塗るようになったりする。で、いつの日かペンタブを知るんだけど……デジタルって「もう無限にあるんじゃねーの?」ってくらい膨大な量の色鉛筆を渡されてるようなものだと思うのです。で、肌色を探すのがまず大変だし、探そうとしている色が「色鉛筆(クレヨン)の肌色」だから余計に失敗しちゃうんじゃないか、と。