美肌の人にも存在する「顔ダニ」の正体とは?



自分の顔にダニが棲んでいることを意識している方はほとんどいないと思いますが、誰の顔にも、どんな美肌の方でも、生後間もない赤ちゃん以外の人間には顔ダニが存在します。

顔ダニは本来肌に必要なものです。しかし何かの原因で顔ダニが増えすぎてしまうと、肌トラブルの原因になります。顔ダニとはどんなものか、増えてしまう原因やトラブルの予防法に触れます。


美肌の人にも存在する「顔ダニ」って何なの?


顔ダニとは?

ほぼすべての哺乳類の皮膚では、様々な分泌腺にたくさんの種類のダニが寄生しており、その数は少なくとも5000種類以上あると言われています。

そのうち人間の顔に寄生しているのが、皮脂腺に住みつくコニキビダニ(デモデクス・ブレビス)と、毛根に住みつくニキビダニ(デモデクス・フォリキュロム)の2つです。毛包部にいることから「毛包虫」とも呼ばれています。

大きさは0.1~0.4mmほどと目で見ることはできませんが、短い8本の足を持つ、細長い幼虫のような形状でおよそ2週間で寿命を迎えます。

顔ダニの役割

顔ダニのエサはずばり「皮脂」です。昼間は皮脂腺や毛根でじっとしていて、夜になると活動し、皮脂を食べます。睡眠中は皮脂が活発に分泌されますが、顔ダニがいなければ皮脂が過剰になり、朝には顔がテカテカになってしまうかもしれません。

「ニキビダニ」という呼称はニキビの原因になるという意味ではなく、このようにニキビ予防の意味が込められているのです。美肌のためにはある程度の顔ダニがいたほうが良く、完全に駆除してしまうのは良くないと考えられます。

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顔ダニが原因で起こるトラブルは?



皮脂を食べてくれる顔ダニですが、その数が増えすぎたり減り過ぎると、様々な肌トラブルの原因になることがあります。

痒み

布団のダニで痒みを感じるのと同じく、顔ダニでも顔に痒みを感じる場合があります。メイク中は痒くても掻くことができないこともありますし、汚れた手で掻くと菌がついてしまって不潔です。

ニキビ

顔ダニが皮脂を食べた後には排泄します。通常なら洗顔で十分に洗い流せますが、何らかの原因で顔ダニが異常に増えてしまうと排泄物や死骸がたくさん出て、これが毛穴に詰まってニキビを引き起こします。

大人ニキビのなかでも鼻や口周りにできる赤ニキビが治りにくい場合、顔ダニの影響である可能性があります。

逆に顔ダニが少なくなり過ぎた場合には、皮脂が減らず過剰になりがちで、これもまたニキビの原因となります。

アレルギー

室内のダニと同じように、顔ダニにアレルギー反応を起こすケースがあります。症状として充血や痒み、ドライアイ、炎症などを繰り返すようになり、喘息や鼻炎の原因にもなります。

酒さ(しゅさ)

酒さは幅広い年代でみられ、赤ら顔が続く症状です。湿疹やニキビなどの症状に隠れて見逃されがちですが、顔ダニが主な原因と考えられます。顔ダニの異常繁殖と酒さとが互いに影響しあい、症状が悪化してしまうことがあります。

乾燥、肌の老化

顔ダニの増殖によって皮脂不足になると、肌の潤いがなくなり乾燥しがちになります。シワができやすくなったり毛穴が気になるなど、美肌やアンチエイジングにとってマイナスです。

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顔ダニが発生する原因は?


顔に汚れが残っている

顔に残った汚れは顔ダニを増やしてしまいます。洗顔が十分でない、シャンプーやリンスの成分が顔についたままといった状態が考えられますが、メイク汚れにも要注意です。

化粧品の多くは油で作られているため、メイクした状態=顔ダニのエサがいっぱいということ。長時間メイクしたままでいたり、そのまま眠ってしまったり、メイク落としが残っていると、顔ダニの増殖を招きます。

皮脂分泌量が多い

思春期は成長ホルモンで、大人になってからはホルモンバランスが崩れたり油分の多い食事を摂ることで、皮脂の分泌が過剰になります。皮脂が多くなれば当然、顔ダニの増殖につながります。

ステロイド剤を過度に使用

ステロイド剤を多量に長く使用し続けることで皮膚の免疫力が低下してしまい、顔ダニが増えてしまうリスクがあります。


顔ダニを予防するには?


正しい洗顔をする

顔ダニは夜に活動しています。そのため朝の洗顔を丁寧にしっかり行うことで、顔ダニの排泄物や死骸をきれいに洗い流しましょう。皮脂腺の多いTゾーンは特に丁寧に清潔を保ちます。顔ダニ専用の石鹸を試してみるのもいいですね。

ただし、ゴシゴシこすりすぎて肌を傷つけたり、誤った洗顔法で必要な皮脂まで摂り過ぎてしまわないよう気をつけてください。

メイクは薄めに

コンシーラーやパウダーなどを重ねるしっかりメイクは、顔ダニを増やしがちです。普段のメイクは薄めにし、油分の多い化粧品はできるだけ避けるようにしましょう。

顔のうぶ毛は細菌を引き寄せやすいため、定期的に顔を剃るようにするとなお良いですね。ただし皮膚を傷つけないよう、安全に気をつけます。

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食生活を見直す

顔ダニが気になるとき食生活で避けたいのは、過剰な脂肪・油分・糖質、そして辛みの強い食事を頻繁に摂ることです。脂肪や油分はそのまま、体内で脂肪に変換される糖質もまた皮脂分泌に繋がります。

辛い食事の刺激によって、皮脂分泌が促されることがあります。食事の栄養バランスを良くするよう心がけることを第一に、抗酸化作用のあるビタミンC、代謝を活性化するビタミンB類を食材に摂りいれてみましょう。

疲れ、ストレスを溜めない

過剰な疲れやストレスは、ホルモンバランスを乱して皮脂の過剰分泌につながります。顔ダニ予防だけでなく全身の健康にとっても大切なことですから、リラックスや睡眠の時間を充分にとるようにしてください。

皮膚科で駆除治療する

なかなか症状が良くならない場合や悪化する場合には、皮膚科や美容外科で顔ダニの駆除治療を受けることができます。皮膚科医でも、ただのニキビや肌荒れなのか、顔ダニによる症状なのかの判断は難しいので、心当たりがある場合は自分から顔ダニの検査を申し出てみてください。

皮膚を顕微鏡で見て、顔ダニの数を確認して診断します。治療では、保湿剤によるスキンケアを中心に飲み薬、塗り薬が処方されます。

定期的にレーザー照射やピーリングを受け、肌の代謝を促すことで、顔ダニを健康的な状態に戻す方法もあります。ステロイド剤による顔ダニの場合にも、やはり担当医に相談してみてください。

<美肌の人にも存在する「顔ダニ」の正体とは?・まとめ>

  • 哺乳類の分泌腺に生息し、人間の顔には2種類
  • 人間の睡眠中に顔の皮脂を食べてくれる
  • 痒み、ニキビ、酒さやシミの原因になる
  • メイク汚れや皮脂分泌過多、過剰なステロイド剤で顔ダニが増殖
  • 正しい洗顔、薄めのメイクを心がけ、食生活を見直す
  • 皮膚科で駆除治療を受けられる

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