ただのほくろじゃないかも!?メラノーマ(悪性黒色腫)に要注意!
手のひらや、足の裏にほくろはありませんか?もしあるとしたら注意が必要です。
ほくろとメラノーマ(悪性黒色腫)
ほくろ
誰の皮膚にもあるメラノサイトと呼ばれる細胞が集まったものが「ほくろ」です。
周囲の皮膚より高い密度になるため、メラノサイトの色素によって黒く見えたり、青く見えたりします。
ほくろは母斑の一種であり、厳密には皮膚の奇形のひとつとされてます。WHOの分類では良性腫瘍として扱われています。普通の状態であれば健康面においてはまったく問題はありません。
メラノーマ(悪性黒色腫)
「メラノーマ(悪性黒色腫)」は、メラノサイトから発生する悪性腫瘍です。
聞きなれない病気ですが実はとても怖い病気のひとつです。
最近では、南海キャンディーズのしずちゃんのプロボクサーコーチを勤めた梅津正彦さんがメラノーマによって命を落としています。
「ほくろ」と「メラノーマ」は、どちらもメラノサイトが関係しており、見た目は非常に似ています。
素人がみてもほくろかメラノーマなのか判断することは非常に難しいです。
そのため、ほくろと思っていたら実はメラノーマで、気づいた時には進行していたということも少なくありません。
メラノーマ(悪性黒色腫)ってどんな癌?
メラノーマ(悪性黒色腫)は、メラノサイトが存在する皮膚、眼窩内、口腔粘膜などに発生する悪性腫瘍です。
正確な原因はまだわかっていませんが、紫外線の影響が大きいと考えられています。
良性の母斑(ほくろ)が、変化し悪性化するとの考え方が有力ですが、それとは無関係に発生するとの説もあります。
日本人での年間の発生患者数は1500~2000人程度とされています。欧米人の1/10の割合ですが、近年は増加傾向にあります。
好発部位(できやすい場所)は、足の裏、体、顔、爪などです。特に足の裏や手のひらは注意が必要といわれています。
物をつかんだり立ったりする時、手や足にあるほくろや皮膚は常に刺激を受けます。その刺激によって悪性化する可能性があるためです。
もし、手や足の裏にほくろのようなものが突然できたら、注意をするべきです。可能であれば大きさ測ったり、写真を撮っていきましょう。
そして定期的に観察しましょう。観察するポイントとしては
- 急激に大きくなっていないか
- 大きさが5mm以上ないか?
- 色が薄くなったり、まだらではないか?
- いびつな形をしていないか?
- 出血をしていないか?
- 表面がでこぼこだったり、じくじくしていないか?
- 大きく盛り上がっていないか?
などです。
メラノーマ(悪性黒色腫)の怖いところは、見た目でしか判断できない点です。大きさや色、形は大きな判断材料です。
しっかり記録を残しておけば、ちょっとした変化にも気づくことができ、受診時にも医師に確認してもらいやすくなります。
これらのセルフチェックは大切ですが、もっとも大切なのは心配であればすぐに皮膚科を受診するということです。
だいぶ気になってきてから受診では手遅れです。ちょっと気になるなぁ・・の時期でも迷わず受診しましょう。
「単なるほくろだったら恥ずかしいなぁ」とか「たぶんほくろだろう」という考えはやめてください。
その時期に受診しても皮膚科で「心配性だなぁ」と思われることは絶対ありません。
それだけメラノーマは進行が早く、すぐに取り返しのつかない状態まで進んでしまう怖い悪性腫瘍なのです。
メラノーマの検査
皮膚科の専門医が「良性のほくろ」か「悪性のメラノーマ」か判断するときは、大げさな検査はしません。
ダーモスコープという専用のルーペでじっくり観察します。辺縁に浸潤像がないか、色や形はおかしくないか、などを調べます。
もしおかしいと感じたら、大きな病院を紹介されます。
一般的な腫瘍であれは、生検(組織の一部を切り取って病理検査を行う)にまわしますが、メラノーマは生検によって一気に体中に広がる可能性があるため原則として生検はおこないません。
必ず皮膚科を受診しよう
皮膚にできたできもの(腫瘍)を見る診療科としては、皮膚科と整形外科があります。
メラノーマかどうか調べてもらいたいのであれば、必ず皮膚科専門医を受診してください。
ダーモスコープをもっていない整形外科では、診断のために生検を選択することが多いためです。
生検の結果メラノーマということがわかり、皮膚科にまわされたとしてもすでに危険な状態である可能性があります。
まずは皮膚科が第一選択です。
メラノーマの治療
メラノーマの治療の第一選択は外科的な切除です。メラノーマの場合は一般的な腫瘍よりも広範囲の切除が必要です。
病期にもよりますが、腫瘍の周囲3cm程度外側まで切除されます。それだけ、メラノーマを刺激しないように注意深く切除する必要があるのです。
メラノーマは、転移もしやすく非常に早く体中に広がります。そのためリンパ節転移の評価も必要です。
手術前はPETやCT検査などを行い遠隔転移、リンパ節転移などを調べます。
それに加えて手術前には、センチネルリンパ節シンチグラフィを行い病変部から一番近いリンパ節の同定を行うことがあります。
また、手術中に色素法と呼ばれる方法で一番近いリンパ節を同定して、迅速生検によって転移の有無を確認します。
手術後は、化学療法を行い転移の予防を行います。しかし、抗がん剤も放射線治療には抵抗性のためあまり効果はありません。
子供のメラノーマ
子供(乳幼児)のメラノーマの発症の可能性は極めて少ないといわれていますがゼロではありません。母親由来の悪性黒色腫や巨大先天性母斑など、メラノーマ発症のリスクをもっている場合があります。
また、生まれたての赤ちゃんにはほくろがあることは稀ですが、3歳ごろから体にほくろができやすくなってきます。
大人の場合と同じように、大きさや色、形に十分注意してあげてください。特に足や手、そして爪にできたものは要注意です。
爪はわかりにくいですが、ほくろというより黒いスジが入ります。生まれてしばらくは、小児科などに通う機会も多いと思いますので、気になる場合はその都度、小児科医に相談しましょう。
迷いは禁物。気になったらすぐに受診を!
メラノーマは、あまりなじみのない病気ですが、場合によっては肺がんや脳腫瘍、内臓腫瘍などよりも、進行が早く、治療の選択肢が少ない怖い病気です。
気になるけどそのうちに・・・という油断が命取りになるかもしれません。
少しでも心配なら皮膚科の受診を強くおすすめします。
遺伝子検査でメラノーマになる危険度がわかる!
癌の発症には遺伝的な要因が大きいことがわかってきています。
最近簡単に行えるようになった遺伝子検査でも、遺伝的になりやすい人となりにくい人がわかるようになりました。
郵送で結果がわかる【MYCODE】は38種類のがんへのリスクが診断できます。
唾液だけでわかるので、お手軽です。
リスクがあるのか、少ないのかわかれば安心ですよね。
ほくろが多くて心配であれば、一度遺伝子検査をおすすめします。