ダイエットや妊娠中の味覚の変化は亜鉛欠乏が原因!?
- 味を感じますか?
- 薄い味を感じにくくなりましたか?
- 口の中に食物がないのに味を感じますか?
- 口の中が乾燥していませんか?
- 本来とは違った味に感じられますか?
- 甘味がわかりますか?
- 塩味がわかりますか?
「味がわからない」という味覚障害が増えています。栄養バランスのよい食事をとることが第一の予防です。
味覚障害とは?
味覚には、甘味、塩味(辛味)、酸味、苦味の4種類の基本味があります。
これらを統合して味として感じるのは大脳の味覚野です。食物の味の情報は、まず舌の味蕾(みらい)で察知されます。
味蕾は、舌や上あごの奥に4,000~10,000個分布している味覚の受容器で、舌の中央と先端の間にある茸状乳頭(じじょう)や、舌の外側の部分、舌の奥にある葉状乳頭や有郭乳頭に、特に多くみられます。
食物をとると、食品中の水分や油分に溶けていた味物質が舌に触れます。舌の味孔(みこう)という孔から味蓄に入った味物質は、味細胞によってキャッチされます。
味細胞は味を情報化し、その刺激が味覚神経を介して大脳の味覚野に伝わると、味を感じるのです。
この味覚の伝達経路のどこかに異常が起こると、味覚障害を招きます。
味覚障害の人は、年々増える傾向にあります。からだの生理機能が低下してくる中高年に起こりやすいことから、社会の高齢化に伴って、患者数は増え続けると推測されます。
味覚障害は若い世代にも増加しつつあります。
その誘因として、インスタント食品やファストフードの多食、過激なダイエットなど、栄養の偏った食生活があげられます。
ダイエットと味覚の変化
ダイエットによる味覚の変化は、亜鉛の摂取不足が疑われます。
亜鉛は必要量はそれほど多くありませんが、味覚や嗅覚などの感覚に大きくかかわっています。
自己流の減食や絶食によるダイエットを続ければ、どうしても摂取する食品が偏ったり、栄養素の摂取量が不足してきます。
若い女性を中心に栄養素の摂取不足による味覚障害が増加傾向にありますが、無理なダイエットは味覚障害だけでなく、女性ホルモンの分泌量の低下を招き、月経不順や不妊、骨粗鬆症などの誘因ともなります。
味覚障害は、発症してからの期間が長いほど治療が難しくなるので、ダイエットをやめて早めに耳鼻咽喉科や口腔外科を受診しましょう。
妊娠中の味覚の変化
妊娠中に食べ物の好みが変わるのは生理的な現象で、誰にでも起こりうることです。
特に心配する必要はありません。食べられる物を食べ、栄養バランスを崩さないように心がけてください。
ただし、妊娠中は母体の栄養だけでなく、胎児の成長の分まで栄養をとらなければなりません。そのため、味覚障害の原因となる亜鉛欠乏が起こっている可能性もあります。
食物の味が薄く感じられたり、味が感じられない、口の中でいつも苦い味がするといった症状がある場合には、受診することをお勧めします。
医療機関で通常、味覚障害の治療に使用される亜鉛剤は、胎児への影響が明らかになっていません。
妊娠中であることを、医師にきちんと伝えてください。妊婦の場合、亜鉛の多い食事をとることが治療の基本となります。
味を感じるメカニズム
味蕾(舌や上あごの奥に分布)の味細胞 ⇒ 味覚神経 ⇒ 大脳の味覚野 ⇒ 味を感じる
甘味、酸味、苦味、塩味(辛味)の4種類を基本味といいます。食物に含まれるこれらの味の成分が舌に触れ、味蕾を刺激すると、味の情報が大脳に伝わります。
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