顔や身体にできる吹き出物は、体内に蓄積された毒素が原因で、デトックス=解毒すれば吹き出物知らずのきれいな肌になれる…
こんな話を聞いたことがあると思いますが、これは科学的な見地から正しいのでしょうか?
いわゆるデトックス療法という名目で、たくさんの製品が販売されていますが、学術的には効果のメカニズムが曖昧なものが多いとされています。
そこで、この曖昧なデトックスという方法が科学的に説明できるのかを調べ、吹き出物と関連性があるのかを確認してみました。
デトックスの定義とは?
デトックス(detox)とは英語の解毒(detoxification)を短縮した呼び方で、そのままの意味で解毒の事を指す言葉です。
つまり、現在の身体は健康に見えて実は毒に侵されていて、毒を体内から排出する=解毒することで健康や美容に効果がありますという療法です。
デトックスするためには、身体に蓄積されている何らかの毒素がないとデトックスできないわけで、ここでいう毒素とは、天然でない化学物質や活性酸素がそれに当たるようです。
そして、これらの毒素は脂肪に蓄積されることが多いことから、デトックス=ダイエットと関連付けられることもあります。
デトックスに効果はない?
イギリスでは、国民保健サービスが、デトックスには科学的根拠が何一つないので、関連商品を購入する必要はないと断言しています。
またイギリスの博士号取得者や大学院生による調査で、医療行為以外のデトックス製品はほとんどが無意味だったとされています。
しかし、民間療法で行うデトックスにも、偶然、医学的根拠があるものが存在するようで、それについては効果を期待していいのかもしれません。
医学的なデトックスとは
医学的にデトックスといえば、血液中の毒素を排出する血液透析がそれにあたることになります。
血液透析は、慢性腎不全で腎臓が機能しなくなり、血液中の毒素を尿として排出できなくなった患者さんが、尿から毒素と水分を除去するために標準で週に3回(1回あたり約4時間)行う療法です。
動脈と静脈を手術でつなぎ、そこに毎回、太いハリを穿刺して血液を体外に出しダイアライザーという装置で血液を濾過します。
こうして2日に1回、毒素と水分を取り出さないと、慢性腎不全の患者さんは命の危険性があるわけです。
医学的には本来ここまでしないとデトックスは不可能で、民間療法の範囲でできるデトックスは、例え効果があっても微々たるものであると考えてもよさそうです。
明らかに怪しいデトックス
明らかに効果が怪しいデトックスに、レバーフラッシュがあります。
これは肝臓をデトックスするというもので、肝臓はアルコールやその他の身体に不必要な老廃物などを分解し解毒する役割を担っています。
レバーフラッシュ(肝臓デトックス)を行うと、肝臓や胆管内に溜まった胆石を排出できるという方法ですが、非常に眉唾もので健康に危険があるように感じます。
その理由ですが、肝臓デトックスの方法は2日間ほどのプログラムで行う食事療法で、エブソムソルトという硫化マグネシウムを飲む必要があります。
しかし、エブソムソルトは入浴剤などに使われるもので、普通は経口摂取するものではありません。
そして非常に苦しい強烈な下痢が始まり、その下痢便の中に排出された胆石が混じっていれば肝臓デトックス完了というわけです。
実はこのレバーフラッシュを考案したアメリカのハルダ・レゲール・クラーク博士自身が、医学的に根拠はまったくないと断言している民間療法です。
そして硫化マグネシウムを飲んで無理やり引き起こす強烈な下痢は、脱水症状を引き起こし体調の悪い方には非常に危険です!
しかも下痢便とともに排出される胆石と言われるものは、胆石であるという医学的証明がされていなくて、一説ではエブソムソルトと一緒に飲むオリーブオイルが固まったものと言われています。
このレバーフラッシュは極端な例でいかにも怪しいデトックス方法ですが、ネットで調べてみると、日本でもいかにも健康志向で美容に詳しそうな方が、盲目的にこの方法を信じて実際に行っている方がいらっしゃいます。
本来、医学的に胆石を取り出すには開腹手術か内視鏡で取り出すので、こんな方法で胆石が排出できるなら医学界が利用してもっと安全な方法を研究してると思いませんか?
吹き出物に効果があるデトックスとは
それでは、デトックスはすべてウソなのかというとそうではなく、デトックスの定義が非常に広いことから効果のあるデトックスというのは存在すると思います。
例えば腸内洗浄は腸に溜まった宿便を取り除くことで、腸の動きが活性化し自然な排泄につながります。
自然な排泄が続けば腸内に便が長時間留まることがなくなり、そのため腸内から血中に吸収される分解物質に余計な毒素が混ざりにくくなります。
実際に腸内環境が改善されて、便の腐敗ガスの発生が腸内で少なくなれば、血中に溶け込む腐敗ガスが少なくなり、体臭が減ることが確認されています。
これは吹き出物予防の観点からも有効で、腸内で老廃物が血液中に多く溶け込むと、皮膚に近い末梢血管で老廃物の影響が出やすくなります。
これが皮脂の分泌や角質の角化に悪影響を与えることで、吹き出物ができやすい体質になってしまいます。
つまり、逆説的に考えて、腸内環境を整えるデトックスは吹き出物予防に効果が期待できるということですね。
まとめ:デトックスで吹き出物は予防できる
腸内環境を整えることで、血中に老廃物が溶ける量を減らすことイコール、血液の浄化=血液デトックスにつながります。
血液中の老廃物の量が少ないほど、皮膚への悪影響が減り吹き出物予防につながります。
腸内環境を整えるには、みなさんもご存知だと思いますが善玉乳酸菌を腸内でたくさん増やすことが大切です。
ヨーグルトなどの乳製品を摂取することで乳酸菌を増やすことができますが、乳酸菌は1週間もたたずに排出されるため、毎日摂取することが大切です。
安いものでけっこうですので、できれば有胞子性乳酸菌を使った乳酸菌サプリを飲めば、確実に腸内に善玉菌を増やすことができると思います。
有胞子性乳酸菌
胞子状の丈夫な乳酸菌で、胃酸などで死滅せずに確実に腸に届き腸内で乳酸菌になります。腸内に留まっている期間も普通の乳酸菌より長いのが特徴。
ニキビや吹き出物を化粧水で予防するのもいいですが、そもそも吹き出物が出にくい体質にしたいなら、腸内環境を整えることは吹き出物予防につながる立派なデトックスだというのが結論です。
以上、吹き出物とデトックスの関係性について解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。(*^_^*)