無排卵月経や不妊の原因として急増中の「多嚢胞性卵巣症候群」の原因や治療法について

生理周期が異常に遅い、生理がきても無排卵月経、不妊状態が続いている…そんな症状で悩んでいる人は「多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)」の可能性が!「多嚢胞性卵巣症候群」について詳しく解説します!

生理周期が異常に遅かったり、生理がきても無排卵月経。妊娠を望んでいるのに不妊状態が続く・・・

そんな症状で悩んでいる人は「多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)」や「高プロラクチン血症」という病気の可能性があるかもしれません。

ここでは「多嚢胞性卵巣症候群」について解説していきます。

 

生理不順が続いている。。。生理がきても無排卵月経。赤ちゃんがほしいのになかなかできない。。。
そんな症状が続いている場合は「高プロラクチン血症」や「多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)」という病気の可能性があります。                           

これらの病気は近年若い女性の中で増えてきているのです。

これらの病気は月経不順や不妊で悩む若い女性の中で増えてきている病気です。

 

では多嚢胞性卵巣症候群とはどんな病気なのか、その症状と原因、治療法についてみていきましょう。

 

多嚢胞性卵巣症候群てどんな病気?

多嚢胞性卵巣症候群は、「polycystic ovary syndrome」を略して「PCOS」または「PCO」などとも呼ばれます。

多嚢胞性卵巣症候群とは、卵巣の皮膚が硬く厚くなってしまうことにより、排卵が難しくなって卵巣に卵胞がたくさんできてしまう状態ことをいいます。

 

詳しく説明します。

 

卵巣には卵子を包んでいるたくさんの卵胞があります。発育するにつれてこの卵胞の袋が大きくなっていき、2cm程の大きさになると破裂して卵細胞が排卵されます。

それが毎月1個ずつ成熟して左右どちらかに排卵されています。

 

しかし、卵巣を覆う皮が厚くて硬いと卵子を排卵しづらくなってしまうのです。

それに伴って十分に成熟していない未熟なままの卵胞がたくさん増えてしまうことになります。

 

超音波断層検査によって診断されますが、これら10ミリ以下の小卵胞が少なくとも片側に12個以上ある場合「多嚢胞性卵巣」といわれます。

卵巣1つの大きさは親指の先ぐらいの大きさですが、卵巣1つあたり100個近くの卵胞が存在することもあるため、卵巣が正常の倍以上の大きさに膨れ上がっていることもあるようです。

 

 

生殖年齢女性の6~10%に多嚢胞性卵巣症候群が認められるといわれています。

また排卵障害があるの人の40%近くは多嚢胞性卵巣症候群であるとされており、その中でも10~30%程度の人は「高プロラクチン血症」を伴うともいわれています。

 

このような状態であって、さらに次の症状などがあるとき「症候群」をつけて「多嚢胞性卵巣症候群」と呼ばれます。

 

 

 

多嚢胞性卵巣症候群の症状とは?

・無月経、周期が遅れる稀初月経、無排卵月経などの月経不順

・不正性出血(月経以外の出血)

・不妊

・男性化徴候(多毛により毛が濃くなったり、ニキビが増える、声が低くなるなど)

・肥満

 

肥満の人は血中のインスリン濃度が高い値を示しやすく、排卵機能をも低下させると考えられています。

 

多嚢胞性卵巣症候群の原因って?

多嚢胞性卵巣症候群の原因については諸説あり、未だにはっきりとは解明はされていません。

今現在は内分泌の異常、糖代謝の異常、遺伝的要因説などが考えられています。

 

◼︎内分泌異常

 

排卵を起こすためには、視床下部、脳下垂体、卵巣からそれぞれ正常にホルモン分泌が行なわれなければなりません。

 

視床下部から命令を受けた脳下垂体は、黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンを出し卵巣に働きかけて卵胞を発育させますが、多嚢胞性卵巣の場合は黄体形成ホルモンの分泌が増えてしまいます。

よって両ホルモンとのバランスを乱してしまうことになり、卵胞の発育に問題が出てしまうようです。

 

◼︎糖代謝異常

 

多嚢胞性卵巣の場合、糖をエネルギーにするために働くインスリンの量が増加します。

血中のインスリンが高濃度となれば、卵巣でアンドロゲン(男性ホルモン)の生産を促進させることになります。

 

そして男性ホルモンが増加すると、月経不順や毛深くなるなどの症状をもたらしてしまいます。

 

実際に多嚢胞性卵巣症候群の人のインスリンの抵抗性を調べてみると、糖代謝や血糖値に異常があることが多いようです。

 

◼︎遺伝的要因

 

肥満女性は多嚢胞性卵巣症候群になる可能性が高いとされています。

見た目は肥満には見えなくても、内臓脂肪が多い「隠れ肥満」の人や、生活習慣が偏っている人は多嚢胞性卵巣症候群になるリスクが高いといわれています。

 

遺伝的に極端な多毛や肥満があったり、糖尿病の可能性が高い人も多嚢胞性卵巣症候群になる確率が高くなっているようです。

 

 

 

多嚢胞性卵巣症候群の治療法とは?

多嚢胞性卵巣症候群についての根本的な治療法は残念ながらまだわかっていません。

 

排卵を促すことが重要なので、まずは漢方で体質改善から始めたり、ホルモン剤や低用量ピルなどで月経を安定させたりします。

それでも何も変わらない場合は、排卵誘発剤を使います。

 

「クロミッド」と呼ばれる飲み薬を数日服用すればたいていの女性は排卵を起こしますが、それでも効果がない場合はより強力な「HMG製剤」という注射治療を行います。

しかしこれらの排卵誘発を行うときは「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」とよばれる副作用を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。

 

排卵誘発剤について詳しくはこちら

毎月生理はきているけど排卵がない無排卵月経みたい。。。
ストレス社会の現代では、何かとストレスを溜めこんでしまう人が多くそれが月経不順へと影響してしまいます。

中でも無排卵月経に悩んでいる人は多く、放置していると今後妊娠することが難しくなってしまう可能性もあります。



だけど無排卵月経を排卵のある正常な月経に戻す治療ってどんなことをするの?費用はどれぐらいか

 

 

肥満や糖代謝異常がある場合は経口血糖降下剤の「メトフォルミン」の内服に効果が期待できます。

 

どの薬にも反応しない場合は、卵巣の表面にレーザーなどで複数の小さい穴をあけて排卵を促すという方法もあります。

 

 

治療法としては、妊娠を希望をしているかしていないかで変わってきます。

 

妊娠を希望していない場合は無理に排卵を起こす必要はないかと思われますが、放置しておくと今後妊娠を望む場合思うようにできず、重い排卵障害をも起こしてしまう可能性があります。

気になったらきちんと医療機関を受診して診断してもらいましょう。

 

 

 

さいごに

多嚢胞性卵巣症候群は若い女性に増えてきていますが、もしそうだと診断されたとしても軽度な段階なことも多いです。

大事なのは自分の体についてしっかり考えて気になることがあったらきちんと検査し治療をしていくことです。

早めの行動が重要になってくるので、気になることがあったら放置せず早めに医療機関を受診しましょうね。