ご飯を何度おかわりしても満腹にならないから、おやつにお菓子を食べてしまう。
痩せようと思うけど、どうやって痩せたら良いのか計画を考えることができない。
こんなことがあると思った女性の方は、ADHDの傾向があるのかもしれません。
そして、そのADHDが、あなたの肥満とダイエットを妨害している本当の原因なのかもしれないのです。
この記事では、ADHDと女性の肥満が関係しているとする研究を紹介します。
Castaneda RLA., et al., Mayo Clin Proc. 2016. Childhood Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder, Sex, and Obesity.
自分がADHDか簡単に判定できる診断チェックリスト
ADHD(Attention deficit hyperactivity disorder)は、日本語で注意欠陥多動性障害や注意欠如多動症とも呼ばれる、特徴的な症状群を指します。
よく誤解されますが、アスペルガー症とは境界があいまいなものの別の診断がなされます。
その行動や性格、エピソードから、芸術家や発明家、スポーツ選手など有名人には、ADHDやアスペルガーの傾向を持つ人が多いと考えられています。
ADHDは、主に2つの特徴があり、注意欠如と多動性のどちらか片方、もしくは両方の混合型に分類されます。
次の2つのチェック項目で、注意欠如と多動性の傾向があるか判断することができます。
注意欠如(Attention deficit:AD)チェックリスト
1.直接話しかけられているのに、人の話をきちんと聞けない
2.指示に従えず、宿題や業務を上手く勧められない
3.細かい注意ができず、ケアレスミスをしやすい
4.注意を持続することが難しい
5.外部からの刺激や雑音で、注意散漫になりやすい
6.課題や活動を、計画や順序立てて整理することができない
7.継続的に行う作業ができない
8.何かの約束や、やるべき用事を忘れてしまう
9.日常生活で、いろいろ忘れてしまう
上記の質問項目の5個以上があてはまった場合、注意欠如傾向があると診断されます。
多動性(Hyperactivity:H)チェックリスト
1.誰かと会話しているときに、しゃべりすぎてしまう
2.質問が終わる前に話し始めてしまう
3.他の人の会話に割り込んだり、話が終わる前に会話を遮ってしまう
4.長い時間座っていると、手足をそわそわと動かしたり、もじもじしたりする
5.何かに駆り立てられるように、じっとしていられない
6.座っていなければならない状況で、席を離れてしまう
7.走り回ったり、落ち着かない感じになる
8.静かに何かをして過ごすことが困難である
9.何かを待つことが苦手で、人の邪魔をしてしまう
上記の質問項目の5個以上があてはまった場合、多動性がある可能性が高いのです。
女性のADHDは、男性よりも発生率は少ないとされてきましたが、女性は注意欠陥傾向として症状が現れるため、周囲の大人に性格の一部だと認識されてしまうので見つかりにくく、本当の確率は男女差がないとする報告もあります。
そして女性のADHDの方は、ADHDでは無い人よりも太りやすく、痩せにくいことが明らかになったのです。
あなたが太っているのも痩せることができないのも全てADHDのせいだった
米国のメイヨークリニック(Mayo Clinic)の研究者である、Seema Kumar 医師らのグループは、ADHDと成人後の肥満との関係を調査しました。
医師らは、1976年から1982年に生まれた336名のADHD児童と665名の児童を対象に研究を行い、試験は2010年の8月まで行われ、身長と体重、医療記録が計測されました。
そして調査の結果、ADHDの女の子は、ADHDではない女の子に比べて、2倍以上太りやすいことが判明したのです。
これは成人後の大人になってからも持続し、肥満になる危険性を高めていました。
男の子のADHDの場合でも、肥満になる確率は1.41倍に上昇しており、ADHD傾向がある方は太りやすいことがわかりました。
では、なぜADHD傾向があると太ってしまうのでしょうか。
ADHDだと太る原因と理由とは
ADHDの方は、脳内の神経伝達物質であるドーパミンがうまく働かないと考えられています。
ドーパミンは快楽に関係している物質で、食後の満腹感を持続させる作用もあります。
ADHDの方の場合、ドーパミンがどんどん消費されてしまうため、いくら食べても満足することができず、過食症になりやすいのです。
そしてADHD傾向のある方が肥満になりやすい理由は、ドーパミンが原因ですが、このドーパミン不足は、ダイエットに失敗しやすい理由でもあるのです。
ドーパミンが足りないと、物事を計画することや、何かを継続して行うことが苦手になってしまいます。
そのためADHD傾向のある方は、痩せようと思っても、ダイエット計画を立てることができず、いざダイエットを始めたとしても続けることが困難で、すぐに飽きて投げ出してしまうことが多いのです。
では、どうすればドーパミンの量を増やすことができるのでしょうか?
運動と食べ物でドーパミンを増やす薬に頼らない方法とは
社会生活を送ることが困難になるほど深刻なADHDの場合は、医師の診断のもとで治療薬を処方してもらうことが一番です。
しかしドーパミン関連の脳神経に作用する薬物は、依存性の問題があるため、軽いADHD傾向の程度では入手することができません。
一般的な生活を変えることでドーパミンを増やすには、次の2つの方法があります。
運動によるドーパミンの出し方とは
長時間の運動を続けると、ドーパミンの量と受容体を少しずつ増加させることができます。
筋肉トレーニングなどの短時間の無酸素運動ではなく、ジョギングやマラソン、ロードレースや水泳といった長時間できる有酸素運動がオススメです。
運動を毎日の生活に組み込むことで、ドーパミンが増えて、幸福感を感じやすく、少ない食事の量でも満腹感を長持ちさせることができます。
また神経伝達物質であるセロトニンの分泌量も増えるため、注意システムが強化されることで、ADHDの注意力低下や注意力散漫を予防することもできるのです。
ドーパミンの原料となるチロシンを含む食べ物を食べる
ドーパミンを産生するアミノ酸チロシンを多く含む食べ物を食べることで、ドーパミンを出しやすくすることもできます。
代表的な食材としては、大豆類からできる豆腐やきなこ、湯葉や油あげ、納豆の成分にも入っています。あずきを使った和菓子もオススメです。
タンパク質を多く含む豚肉や鶏肉、赤身の魚、乳製品やチーズからも、チロシンは摂取できます。
野菜では、タケノコやしいたけ、果物ではリンゴに多いアミノ酸です。
まとめ
この記事では、ADHDの女性は太りやすくダイエットに失敗しやすいので、肥満になりやすいとする研究を紹介しました。
女性は注意欠陥の側面が出やすいとされ、男性は多動性の行動が現れると報告されていますので、女性のADHDは発見しにくいものです。
もしも、あなたがチェックリストの症状に当てはまるADHD傾向があるなら、肥満を予防するために食生活や運動習慣などのライフスタイルに注意を払わなければなりません。
日常生活からADHDを改善するには、運動と食べ物でドーパミンの量を増やして、対応することが必要です。
ドーパミンの材料となるチロシンやフェニルアラニンサプリメントは、amazonや楽天市場でも販売されています。
最初から詳細な細かい計画を立てようとせずに、まず第一歩を踏み出すことで、ダイエットを成功させましょう。