ウェブブラウザのJavaScript(ジャバスクリプト)の設定が無効になっています。Javascriptが無効になっていると、サイト内の一部機能がご利用いただけません。 5話2017年1月17日 20:54こんばんは!シミです!前作につきましては、たくさんのフォローとブックマークありがとうございます。もう本当に嬉しいです!今更ですが、この作品では、八幡の一色に対する印象は弱味を握って人をこき使うイヤな奴という感じで、本格的に嫌ってるわけではないが少し苦手くらいですかね。後、今回からバイトの内容に入っていくつもりですが、俺がファミレスのバイトをやったこと無く 、仕事内容とかも適当なので、ご指摘がありましたらどんどん下さい。 どうしようこの状況。 水本さんが抱きついてきてきてからしばらく経ったが、水本さんは一向に離れようとしない。 むしろ、時間が経つほどに、腕の力が強くなるほどだ。さっきから腰周りが痛いし、骨がギシギシいってるけど気のせいだよね?ね? そもそも俺はここにバイトをしに来たはずだろう?なのに何でこんなことになってる。 美人でナイスバディなお姉さんに抱きつかれてうれしくないわけでもないが、さすがに俺の理性と息子が持たない。 理性の化物と称される俺ですが、中身はごく普通の男子高校生と変わりないのです。 こうなったら……「きゃっ…」 胸板にある彼女の頬を両手で包み、顔を強引にこちらへと向けさせる。 ねぇねぇ、このほっぺマシュマロみたいに柔らかいんだけど?このまま引っ張ってもいいかな?だめ? 俺が何をしたのかよく飲み込めてない彼女は、惚けた顔でこちらを見ている。「いいですか?俺は別にあなたの事を嫌いじゃないし、好きでもありません」「ふぇ?」 へ?とでも言いたかったのだろうが、俺が頬を抑えているため、しっかりと言葉を発せていない。 く、こんな状況でもギャップ萌えは発動するというのか。 普段は真面目なデキる女性が、こんな舌っ足らずな子供みたいな喋り方するなんて。この人魔性の男殺しだわ。しかも天然物。「俺は水本さんの事を知らないし、水本さんは俺の事を知らない。俺は今までの経験から外見だけで好意を抱くなんていう愚行はやめたんですよ」 見惚れたりとか、たまにドキドキとかしたりとか、目の保養にとかはさせてもらってるけど。 好意を抱かないとは言ったけど、ドキドキしたりはしないとは言ってないもんね!「だから、別に水本さんの事は嫌ったりしてないですよ?」「そ、そうですか」 ホッと一息ついて、安堵の色を見せる水本さん。すると、急に顔を真っ赤にして、俺との距離をとる。 落ち着いて、今の状況をというか、自分がやった事を飲み込めたのだろう。めっちゃあたふたしてらっしゃる。あぁ可愛えぇ。「す、すいません!私の早とちりでご迷惑を」「気にしないでください。自分は大丈夫なんで」 むしろご褒美でした。「それでも……」「じゃぁ1つ俺のお願い聞いてもらってもいいですか?」「わ、分かりました。バッチこいです」 胸に手を置き、「へいへいバッター打ってこいよー」と挑発する野手陣ばりの表情で俺のお願いを待つ水本さん。何かもの凄く期待した表情してますけど、あなたの想像しているものとは違いますよ?一体全体どんなものを想像してるのか知らないけども。「俺からのお願いは1つです」 水本さんが喉を鳴らす音が聞こえる。「早くバイト内容を教えて下さい」「はい!………はい?」 元気よく返事したかと思ったら、少し間を開けての疑問形。 うーん、回答を間違えたつもりはないのだが、ここであれやこれや命令してしまったら自主規制をかけなければならなくなる。それに犯罪者にはなりたくないし。 え?今の考え自体が既に犯罪者の思考だって?ばっか、健全な男子高校生の女性へのお願いっていったらこういうのしかないだろ?別におかしい事ではないと思います!「分かりました。では仕事内容を説明しますので、分からないところがあったらその都度聞いてください」「あ、はい」 さっきの雰囲気とは一変。超真面目な雰囲気を出す水本さんを見るに、仕事モードへと切り替えたのだろう。 さっきまで俺に抱きついた後あたふたしていた人とは別の人では?と言ってもおかしくないくらいの、雰囲気の変わりように、生返事になってしまったのはご愛嬌で。[newpage] あれから2時間程、俺の仕事内容を教えてもらい、店内を案内してもらった。現在は更衣室にいる。 俺の仕事は接客との事。 お客様への挨拶、席への誘導、オーダー取りが俺の仕事内容だ。たまにレジの方もしないといけないらしいけど。 どれもハキハキした声でないと伝わらないし、愛想笑いでもいいから、笑顔でいないとこの店の印象が悪くなりそう。……主に俺のせいで。 俺に務まるかな…(遠い目) 先程貰ったサイゼの制服に袖を通す。 サイゼの制服は役職事に部分的な違いや色分けがされていて、俺のようなバイト生は白のカッターシャツの上から緑のベストと緑のバッジを着ける形だ。「比企谷くん着替え終わりました?」「はい。終わりました」「なら、バイトリーダーの子紹介するので外に出てきてください」「分かりました」 水本さんからの呼び出しに、短い返事で応じる。 あぁ、自己紹介しないといけないのか。ここは自分の名前だけを言ってさっさと終わらせた方がいいな。余計なこと喋って自分で墓穴掘るのも嫌だし。 最後に、鏡で今の自分をチェックする。うん、いつもと変わらない残念イケメンだ。 まぁ、大事なのは見た目じゃなくて中身だよね!外見なんてただの飾りだよね!「まだですか?」「す、すみません。今行きます」 ほんのちょっとのチェックのつもりが、思ったより時間がかかってしまったようだ。これドア開けた瞬間謝罪確定だな。 駆け足で更衣室のドアへと向かう。 出来れば優しいおじさんタイプの人が良いんだけどなぁ。もしくは頼れる兄貴分的な人。最悪俺に優しい人なら誰でもいい。 少しの期待を込めてドアを開く。体ごと後ろを向いてドアを閉め、正面を向く間もなく頭を下げる。「待たせてしまってすいません。今日からここで働かせてもらうことになった比企谷八幡です。よろしくお願いします」 うむ、完璧な流れだ。待たせてしまった事への謝罪+大きな声での自己紹介。これは好印象確実。 「顔を上げてください。全然大丈夫ですから」 予想だにしなかった声が、俺の頭の上から聞こえる。 そ、そんな事は無い。だってあいつだぞ?生徒会長なのにほかの役員に仕事押し付けて奉仕部に遊びに来てる一色だぞ? ここで働いているとはいってもただのバイト生だろうし、声だけ似ていて全く別の人かもしれない。 うん。そうだ、そうに違いない。 一縷の望みにかけて、顔を上げる。 そこには──「よろしくお願いしますね!せーんぱい♪」 ──不自然なくらいに満面の笑みを浮かべた[[rb:一色いろは> 小悪魔]]がいた。 おぉ神よ!この迷える子羊をお救いしたまえぇ!