緑茶、紅茶、コーヒーに脂肪を燃焼させる働きがあることは以前から知られていることですが、最新の研究の結果、飲み方によっても脂肪燃焼効果が変わってくることがわかったのです。どうせ飲むなら、味を楽しむだけでなく、より脂肪が燃える飲み方をしたいものですよね?
私たちが普段飲んでいるこれらの飲み物をどのように飲めばより高いダイエット効果が得られるのか、ちょっとしたアレンジレシピとともにご紹介したいと思います。
緑茶・紅茶・コーヒーはこのように飲むと脂肪が燃える!
緑茶、紅茶、コーヒーのいずれにも脂肪燃焼効果があることは知られています。ただ、飲み方によってその効果の大きさが変わってくることもわかってきたのです。いつも飲んでいるこれらの飲料の飲み方を変えるだけで、脂肪が燃えやすい体になりますので、ダイエットを考えている人はちょっと意識してみてはいかがでしょうか?
緑茶の飲み方
緑茶には、脂肪を燃焼させる働きがある「カテキン」が含まれています。緑茶中のカテキンは、コップ1杯(200ml)で約230mg含まれていますが、ダイエット効果を期待するならカテキン500mg以上摂取したいところです。カテキン濃度の濃い緑茶を3杯以上飲むことを目標にするとよいでしょう。
緑茶の脂肪燃焼効果を測る実験では、1日2本の緑茶飲料を5週間飲み続けることで、脂肪燃焼量が大幅に増えることがわかりました。これは、エネルギーを消費して熱を生み出す褐色脂肪細胞の活性が高まったことによると考えられています。
<カテキンをたっぷり出す緑茶の淹れ方>
1.濃いめに抽出するために、大さじ山盛り2杯(5g)の茶葉を急須に入れる。
2.カテキンが溶け出す約80℃のお湯200mlを注いで1分置く。
これでカテキン約300~400mgがとれる。
市販飲料にも、カテキンが豊富に含まれているものがあります。
代表的なところでは以下の2点です。
・花王 ヘルシア緑茶(特定保健用食品)
高濃度茶カテキンを、1本(350ml)当たり540mg含んでいます。1日1本、飲み続けることで、脂肪燃焼量が1.3倍になります。
・伊藤園 2つの働きカテキン緑茶(特定保健用食品)
食事からの脂肪の吸収を抑える茶カテキンを、1本(350ml)当たり197mg含んでいます。1日2本、食事の際に飲むのがおすすめです。
紅茶の飲み方
紅茶には、脂肪を燃やす働きを持つカフェインが含まれていますので、飲み続けることで中性脂肪値やウエストサイズの減少が期待できます。1日2杯以上を目安に、食事中から食後30分以内に飲むことで、脂肪の吸収を抑えることができます。
45歳~69歳の男女8821人を対象に、3年間にわたって行った実験によると、紅茶を1日2杯以上飲むグループは、1日1杯未満のグループに比べて、ウエストサイズとBMI値が低いことがわかりました。
市販飲料の紅茶でも、カフェインを摂ることができます。
・シンビーノ ジャワティストレートレッド
完全発酵させたジャワ島産アッサム種茶葉を100%使用した無糖紅茶です。100ml当たり、60mgのポリフェノールが含まれています。
・キリン 午後の紅茶 おいしい無糖
ヒマラヤ山麓で育ったダージリン茶葉を70%使用した無糖紅茶です。100ml当たり、40mgのポリフェノールが含まれています。
コーヒーの飲み方
コーヒーには、ポリフェノールの一種で、脂肪を燃やす力を持っている「コーヒークロロゲン酸」が含まれているため、継続して飲むことで体脂肪の低減が期待できます。1日2~3杯のコーヒーを飲むことで、脂肪を代謝する肝臓の働きを改善することもできますので、脂肪肝など肝機能に不安を抱えている人は飲み続けたいところです。
下のグラフは、市販飲料である「ヘルシアコーヒー 無糖ブラック(特定保健用食品)」を1日1本飲み続けた結果ですが、これを見るとコーヒーには脂肪を燃焼させる効果があることがわかります。
出典:コーヒークロロゲン酸 脂肪消費のはたらき
市販飲料のコーヒーからでも、コーヒークロロゲン酸を摂取することができます。
・ヘルシアコーヒー 無糖ブラック(特定保健用食品)
1本(185g)当たり、コーヒークロロゲン酸が270mg(一般的なコーヒーの約2倍)含まれています。
・ネスカフェ エクセラ ボトルコーヒー 無糖
100ml当たり、200mgのコーヒーポリフェノールが含まれています。
脂肪が燃える飲み方の3つのルール
緑茶、紅茶、コーヒーは、普通に飲んでも脂肪は燃焼しますが、できればより多く燃焼させたいですよね。それぞれに含まれている成分が最大限の効果を発揮できるようにするため、次の3つのことに気を付けるとよいと思います。
1.1日3杯以上飲む
十分な量の脂肪燃焼成分を確保するために、3杯以上飲むようにします。3種類を組み合わせて飲んでもOKです。
2.ストレートで飲む
コーヒーや紅茶には砂糖やミルクを加えず、ストレートで飲むのが基本です。また、脂肪の吸収を抑えるため、できれば食事中や食後に飲むのがおすすめです。
3.脂肪燃焼を促す食材を加える
シナモンやショウガなど、脂肪燃焼効果をアップする食材を加えるようにします。飲み物との相性を考えてプラスすることで、美味しくダイエットできます。
より脂肪が燃えるおすすめレシピ
緑茶、紅茶、コーヒーの脂肪燃焼効果をさらに高めるため、消化をサポートしたり、血流をアップしてくれる食材を少し足してみましょう。ここでは、漢方&薬膳アドバイザーの杏仁美友さんがおすすめするアレンジレシピをご紹介します。
緑茶のアレンジレシピ
・シナモンシュガー(小さじ1~2杯)
シナモンには、血流を良くし、代謝をアップさせる働きがあります。
緑茶独特の苦味が和らぎ、飲みやすくなります。
・陳皮(ミカンの皮)(2~3枚)
陳皮には、体を温め、消化を促す働きがあります。ミカンの皮には農薬が含まれている可能性があるため、市販の陳皮を使うのが無難です。
紅茶のアレンジレシピ
・赤ワイン(15ml)
赤ワインには、コーヒーや紅茶と同様、ポリフェノールが豊富に含まれています。血流を促進して、体を温める効果があります。
・ショウガ(2~3枚)
ショウガには、体を温め、代謝をアップさせる働きがあります。冷え性の解消にもおすすめです。
コーヒーのアレンジレシピ
・コショウ(1つまみ)
コショウに含まれるペパリンには、血流を促し、代謝をアップさせる働きがあります。より香ばしさを出すなら、粗びき黒こしょうもおすすめです。
・豆乳(20ml)
豆乳の成分である大豆タンパクには、基礎代謝を高める働きがあります。低カロリーで味もマイルドになるため、ブラックが苦手な人におすすめです。
まとめ
緑茶・紅茶・コーヒーは、いずれも日常的に広く飲まれている飲み物ですが、それらの飲み方を変えることで、脂肪燃焼効果を大きく高めることができます。
基本的には、1日3杯以上を、食事中や食後に飲むことを意識するとよいでしょう。
市販飲料にも、高い脂肪燃焼効果を持つ商品がたくさん販売されていますので、有効成分を確実に摂取するなら利用してもよいでしょう。
普段から飲んでいるけど、イマイチ効果を実感できない人は、今回ご紹介した飲み方を参考にされてみてください。
(参考文献)
日経ヘルス 2015年2月号