マーケット情報


健康・美容食品(H・Bフーズ)の国内市場を調査

-2013年 シリーズサプリメント苦戦もドリンク類が牽引し12年比3.7%増の2兆515億円-


この報告書では、「健康志向食品編」は明らか食品及びドリンク類、「機能志向食品編」は健康食品及びシリーズサプリメントに区分し、滋養・強壮、肝機能改善、美肌効果、整腸効果、ダイエット、生活習慣病予防、血行促進、免疫賦活作用、栄養バランス※、骨・関節サポート、覚醒効果※、貧血予防・改善、喉の不快感除去※、虫歯予防※、エチケット、アイケア、マルチバランス、ホルモンバランス、リラックス、グリーンチャージの各訴求効能別に調査・分析した(※は健康志向食品のみ)。

◆調査結果の概要

H・Bフーズの国内市場

2013年見込
2012年比
2014年予測
健康志向食品
明らか食品
4,420億円
101.6%
4,434億円
ドリンク類
7,814億円
107.0%
7,834億円
1兆2,234億円
105.0%
1兆2,268億円
機能志向食品
健康食品
6,559億円
102.5%
6,651億円
シリーズサプリメント
1,721億円
99.3%
1,709億円
8,281億円
101.9%
8,360億円
合計
2兆0,515億円
103.7%
2兆0, 628億円

健康志向食品市場は、特定保健用食品(以下、トクホ)が振るわなかったこともあり2011年まで伸び悩んだ。しかし、2012年にトクホコーラがヒットしたことで市場は底上げされた。2013年にもトクホ飲料が発売されており、当面はトクホ飲料が市場をけん引するとみられる。また、滋養・強壮訴求では海外ブランドのエナジードリンクの伸びが続いている。2013年にはサントリー食品インターナショナルが、「レッドブル」(レッドブル・ジャパン)、「モンスターエナジー」(アサヒ飲料)「バーン エネジードリンク」(日本コカ・コーラ)に続く海外ブランドの「スターバックスリフレッシャーズ」を発売して参入している。マルチバランス訴求では、熱中症対策の「グリーンダカラ」(サントリー食品インターナショナル)、「世界のKitchenからソルティライチ」(キリンビバレッジ)などのドリンクだけでなく、「塩分チャージタブレッツ」(カバヤ食品)などのキャンディ・タブレットでもヒット商品が登場し、2013年はプラスに転じている。

種類別比率は、明らか食品が36%、ドリンク類が64%となっている(2013年見込)。明らか食品では整腸効果訴求において体に良い影響を与える高機能乳酸菌の商品の好調が市場をけん引している。一方、ドリンク類ではトクホコーラのヒット以降、トクホの新商品投入が透明炭酸飲料や緑茶にまで広がり、市場をけん引している。

機能志向食品市場は2008年以降、拡大している。2012年は東日本大震災後、飲酒機会減少の影響を受けた肝機能改善訴求の苦戦が続いたことに加え、市場をけん引してきた美肌効果訴求のコラーゲン、ヒアルロン酸がマイナスに転じたが、骨・関節サポート訴求、ダイエット訴求の前年比二桁成長、美肌効果訴求で再び注目度が高まったプラセンタの大幅増が寄与し、前年比3.9%増と、拡大を維持した。2013年はグルコサミンが踊り場を迎えたことで関節サポートの伸びが小幅にとどまることに加え、ダイエット訴求も需要開拓の一巡から伸びが鈍化し、全体では2013年に前年比1.9%増が見込まれる。

種類別比率は、健康食品が79%、シリーズサプリメントが21%となっている(2013年見込)。健康食品が拡大しているのに対しシリーズサプリメントは苦戦している。健康食品ではグルコサミン、ダイエット訴求の定番成分の伸びが鈍化しているが、プラセンタ、酵素が好調で市場が拡大している。一方、シリーズサプリメントでは、「セサミンシリーズ」(サントリーウエルネス)が大々的な広告展開で実績を伸ばしているものの、その他が需要取り込みに苦戦するなど厳しい市場環境となっている。

◆注目市場

生活習慣病予防訴求ドリンク類

2013年見込
2012年比
2014年予測
市場規模
1,294億円
118.1%
1,336億円

2012年に「キリンメッツコーラ」(キリンビバレッジ)、「ペプシスペシャル」(サントリー食品インターナショナル)が市場投入されてトクホコーラ市場が形成された。これらがヒットしたことで生活習慣病予防訴求ドリンク類の市場は大幅に拡大した。

トクホコーラのヒットはトクホによる健康強調表示を差別化策として商品展開する企業の動きを強めることとなり、2013年には中性脂肪値・コレステロール値改善を訴求する「ヘルシアコーヒー」(花王)や「伊右衛門特茶」(サントリー食品インターナショナル)、血糖値改善を訴求する「三ツ矢サイダープラス」(アサヒ飲料)、などが発売され、各商品とも実績を伸ばしている。また、2014年には1月からコーヒー豆マンノオリゴ糖を関与成分とするトクホの「ボスグリーン」(サントリー食品インターナショナル)が発売されるなど、今後もトクホ飲料がけん引し市場拡大していくとみられる。

H・Bフーズの定義
H・Bフーズは、健康(Health)維持増進・回復目的や美容(Beauty)目的で飲食する食品。即ち、何らかの効能・効果(機能性)を期待できる食品、及び、期待されるイメージをもつ食品。また、法的区分上、医薬品・医薬部外品扱いのものは対象としない。

H・Bフーズの分類
全体を健康志向食品と機能志向食品の2分野に分けた。健康志向食品は機能よりも味覚を重視した、一般加工食品との競合が予想される商品。それを明らか食品とドリンク類に区分した。機能志向食品は味覚より機能を重視した、一般用医薬品との競合が予想される商品。それを健康食品とシリーズサプリメントに区分した。

(1)健康志向食品(「H・Bフーズマーケティング便覧 2014 No.1 -健康志向食品編-」に掲載)
●明らか食品:一般加工食品と呼ばれる「通常の形態をした、日常的に食べられる食品」に機能成分を添加、強化して、商品の機能性を訴求する食品群を対象とした。
●ドリンク類:明らか食品のうち飲料分野に属するものを対象とした。医薬品/新・医薬部外品のドリンク剤と区分するため、ここでは「ドリンク類」とする。

(2)機能志向食品(「H・Bフーズマーケティング便覧 2014 No.2 -機能志向食品編-」に掲載)
●健康食品:(財)日本健康・栄養食品協会で定めるJHFA規格品に加え、規格外の健康食品でも違法性が明らかな成分を使用していないものも対象とした。
●シリーズサプリメント:健康食品のうちビタミン・ミネラル類などの各種アイテムを取り揃えた(シリーズ化した)ものを対象とした。(剤型は医薬品形状が主体)。ここでは「シリーズサプリメント」とする。

◆調査対象

分野
種類
訴求効能
健康志向食品
明らか食品
滋養・強壮、肝機能改善、美肌効果、整腸効果、ダイエット、生活習慣病予防、血行促進、免疫賦活作用、栄養バランス※、骨・関節サポート、覚醒効果※、貧血予防・改善、喉の不快感除去※、虫歯予防※、エチケット、アイケア、マルチバランス、ホルモンバランス、リラックス、グリーンチャージ(※は健康志向食品のみ)
ドリンク類
機能志向食品
健康食品
シリーズサプリメント

 


2014/01/29
       
上記の内容は弊社独自調査の結果に基づきます。また、内容は予告なく変更される場合があります。上記レポートのご購入および内容に関するご質問はお問い合わせフォームをご利用ください、報道関係者の方は弊社グループ広報部(TEL 03-3664-5697)までご連絡をお願いいたします。