エビ中のコンセプト“永遠に中学生”はアナーキー
──では録り下ろしの新曲について1つずつ聞いていきましょう。1曲目の「埋めてあげたい(Interlude)」は曲についてというか、曲ではありませんが……。
真山 これ、コントと言ってもいいのかわかんないんですけど、土屋さん(台本・演出担当の土屋亮一。劇団「シベリア少女鉄道」主宰でエビ中の演劇舞台でも脚本・演出を手がけている)に「この話、どういう意味なんですか?」って聞いたら「意味はないよ」って。さすがだよね。オチもなくて、結局なんだったんだろう?みたいな。
安本 確かにモヤモヤから始まるアルバムだね。
廣田 でもこれ、初めて全員でレコーディングしたんですよ。いつもは1人ずつ録るんですけど、8人でマイクを囲んで。
松野 自分のセリフになったら前に出てきて。あれ楽しかったー。
廣田 私、松野さんのBGM大好きだわー。
柏木 効果音のほうが大きくて真山のセリフが聞こえない(笑)。
廣田 CDでは声だけしか聞けませんけど、レコーディングでは顔が見えているので、笑いをこらえるのに必死で(笑)。
廣田 みんなそれぞれお気に入りの曲が違うんですけど、私は「ゼッテーアナーキー」が一番好きです! 聴いてて「バカだなー」って思うんですよ。もっとバカでいていいんだなって。大人になるとどんどん真面目になってきちゃう、まとまってきちゃう……まさにアナーキーじゃなくなってしまうんですよ。子供の頃は誰でもアナーキーな考え方だったのに。この曲を聴いたときに、私自身のアナーキーだった気持ちを思い出して、同時にこれってエビ中のコンセプト“永遠に中学生”と同じなんだなって気付いたんです。エビ中と一緒にいるときは誰もがバカでいいんだよ、みたいな。今までなんとなく感じていたことが「ゼッテーアナーキー」ですごくピンときました。みんなを中学生の世界に引き込む、それが「穴空」の世界につながるんじゃないかなと思ったので、この曲は大切にしたいです。
──なるほど、素晴らしい解説ですね。ではこのあとも同様に「この曲には絶対に私が語りたい!」というものがあれば立候補してください。次の「春休みモラトリアム中学生」では、レギュラー番組「エビ中++」で共演している尾形回帰(HERE)さんと、ついに音楽でコラボを。
星名 はい。うれしかったよね。パート割も私たちのことを知ってくれたうえで考えてくれて。もうすっかりエビ中ファミリーになってくれた(笑)。
廣田 歌詞には今までの曲に出てきた言葉を入れてくれてたり。
──ミュージシャン尾形回帰はいかがでしたか?
安本 新鮮でした。回帰さん、レコーディングのときはいつものメイクをしてなかったから、ただの優しいお兄さんで(笑)。
柏木 いつもの派手な回帰さんじゃなかった。電車で帰るときの回帰さん(笑)。
真山 目はいつも通り充血してましたけど(笑)。
安定のたむらぱん、面皰、ダミ声のラガ
──続いて、エビ中の楽曲ではすでにおなじみ、たむらぱんさんによる書き下ろし「ポップコーントーン」です。
安本 ハイ! これは私が一番好きな歌です。これまでのたむらぱんさんの曲も全部好きなんですけど、「ポップコーントーン」はかわいい歌詞にドラムやギターが効いたカッコいいロックになっていて。振り付けはポップコーンの弾ける感じを表現していて、ひさしぶりにガツガツ踊る系の曲になりました。なのでライブで歌うのがすごく楽しみです。
真山 この曲は「大人はわかってくれない」(2012年8月発売のシングル)のアンサーソングなんです。だから振り付けにも共通する動きが出てきます。
──たむらぱんさんの提供曲はこれが7曲目で、彼女の曲がエビ中の1つのカラーを作っているように思います。「ポップコーントーン」はその最新版で。
廣田 安心感があります。安定のたむらぱんさん(笑)。
──ここまでの3曲がCD発売前に先行配信されたので、全体にロックテイストなアルバムなのかなと思わせつつ、次の吉澤嘉代子さん作詞作曲の「面皰」(にきび)で雰囲気はガラリと変わって。
小林 「面皰」、好きです。やっぱり少女はみんなニキビは嫌だって思うけど、あの、今のおなごたちは……。
真山 あなたが一番の今のおなごだよ?(笑)
小林 でもニキビというのは今の一瞬を表しているんだよ、っていう、いい曲です(笑)。
柏木 すごいんですよ。歌穂は「面皰」が好きすぎて。あれは言わなくていいの?
小林 ああああ。ニキビが治ったらデートしてくれますか? って言ってるんですよ。ニキビがある間はデートしないんですよ。すごくないですか? 優しい色に包まれています(笑)。
──そのあと先ほどお話いただいた「エビ中出席番号の歌 その2」があり、インタールードの「マブいラガタイフーン」へとつながります。
松野 初めてのジャンルなので難しかったです。ラガ。ドゥンドゥンドゥンドゥン、ドゥンドゥンドゥンドゥンって。
小林 「あえて汚く歌って」って言われました。ダミ声で。
廣田 ラップみたいなところは1行ずつメンバーが変わっていくのが楽しいです。
安本 「あ~ぃ?↑」のところがめっちゃ楽しい! これも早くライブで歌いたい!
アナーキーって便利だな
中山 この曲は(柏木を指して)2人です!
柏木 はい。私たち2人が一番好きな曲で、えーと……。
中山 じゃあこっちから言っちゃうね。ダンスはタオルを使って踊ります。「揚げろ!エビフライ」(2012年5月発売のシングル「仮契約のシンデレラ」カップリング曲)に続くタオルを回す曲で、ライブでもたぶん、みんなさんと一緒に振り回します。
真山 みんなさん(笑)。
柏木 私たちが回すタオルは指輪が付いた新しいのを導入したんですよ。本当に楽しくてノリやすい曲で、パリピみたいな感じです(笑)。
──なぜそんなパリピ感のある曲にこの2人が食い付いたのでしょうか。
廣田 それはパリピに憧れてるんですよ。私たちが知らないところでパリピなのかもしれない(笑)。
柏木 私と莉子は好きな曲の傾向が似てるみたいで。アルバムで「夏だぜジョニー」を聴いて「改めていい曲だなー」って言ったら「私も!」って。
安本 ジョニーもチャラさを感じるから、やっぱり2人ともパリピなんだよ。
──去年の「ファミえん」テーマソングだった「ナチュメロらんでぶー」を挟み、3つ目のインタールード「あな秋いんざ夕景」と。これもシュールな、コントと言えばコントですね。
星名 これは「永中」(TOKYO MXで2012~13年に放送されたレギュラー番組「エビ中の永遠に中学生(仮)」)のマネキン先生が書いてくれたんです。
真山 誰かが俳句を読んだらそれにツッコミを入れるという内容で、これも8人でレコーディングしたんですけど、2回で終わりました。2テイク。
廣田 私、間違ったけどそのまま入ってます(笑)。ヤバい! と思ってリアルに笑ってます。
星名 アナーキーって便利だなと思いました(笑)。間違えてもアナーキーだからOK。