夏が去り、風が吹き、雨が降るたびに、空気の質が変わっていきます。
汗も皮脂も分泌が少なくなり、加えて空気は乾燥してきました。
ここは一つ、私達の肌もしっかり乾燥に備えなければなりません。
ところが一つ気になることがあります。保湿と保護の概念です。
「どちらも似たようなものじゃない」‥と思っていたら、大きな失敗をしている可能性があります。
乾燥対策をしているつもりが、乾燥対策になっていない……
困ったことに、このような人が、間違いなく増えているのです。
サッポー美肌塾では「保湿」と「保護」の言葉は使い分けています。 |
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| | サッポーの
視点 サッポー美肌塾では、ヒアルロン酸等を始めとする、水分を捉えて保つ効果のある成分を「保湿成分」と呼び、水分の蒸散を防ぐ様々な油脂類を「保護成分」と呼んでいます。 例えば「保湿」と言う言葉を読者の皆様はどのようにお使いでしょうか。 いいえ、読者だけではありませんね。 「保湿」は雑誌や化粧品の案内に無造作に、頻繁に、使用されていますが、どのように使われているでしょうか。 - 乾燥した肌には保湿がいちばん
- 乾燥した肌に水分を補給する保湿製品
- しっかり保湿して、肌を乾燥から守る
- etc……
いずれも間違った使用とはいえません。 しかし、どうも「保湿」という言葉は、「保護」するという意味も持たせた使われ方が多くなっているように思われます。 もちろん保湿すれば、肌を乾燥から保護する効果があるので、けっして間違った表現ではありません。 でも、サッポーはやはり、「保湿」という言葉と「保護」という言葉は使い分けて欲しいのです。 「保湿成分」と「保護成分」は使い分けて欲しいのです。 そして、「保湿製品」と「保護製品」も明確に区別してケアを考えて欲しいのです。 - 「保湿成分」と「保護成分」
- 「保湿製品」と「保護製品」
- 「保湿」ケアと「保護」のケア
……というようにですね。 ※サッポー美肌塾では、「保湿」ケアのことを「整肌」ケアと呼んでいますが、ここでは話を複雑にしないため、「保湿」ケアの呼称で統一します。 なぜこんなに保湿と保護の使い分けについてうるさく言うのかというと、日々行っているスキンケアにおいて、保湿効果と保護効果は明確に異なり、その加減とバランスは、肌の育ちに大きな影響を与えているからです。 |
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| | サッポー先生 | このような観点で、「保湿」ケアと「保護」のケアを見ていきましょう。 |
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保湿ケアが肌を癒し、元気にする |
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| | サッポーの
視点 保湿ケアでは、ヒアルロン酸やコラーゲンのような成分が水分と結合して、角質層になじみ、角質層が保持する水分量を多くします。 - 肌表層が柔らかく、しなやかになり、壊れにくくなります
- 角質層の水分が多くなり、肌の透明度を高めます
- 角質層の水分が多くなり、肌のバリアー能力が高まります
このような効果を発揮します。 つまり、見映えや感触を良くするだけでなく、肌全体が本来の代謝活動をスムースに行える安らかな環境を作っているのです。 肌は癒された状態になり、元気になります。 これが保湿効果であり、保湿ケアが極めて大切で必要な由縁です。 ところが保湿ケア“だけ”だと、大きな欠点が現れてきます。 保湿ケアは乾燥した肌を癒すが、乾燥から肌を守りきることは出来ない……という事実があります。 それは時間の経過と共に、肌の水分がどんどん蒸散するからです。 「えっ?そんなことはないはずよ。私なんかクリームや乳液は使用しないけど、それでも、まだべたつきが気になるのだから……。」 「逆に乾燥して欲しいくらい。すべすべした肌が羨ましい。」 そうなんですね。 優れた保湿成分が登場し、それらの使用が当たり前になると、上の様に思われる方が多くなっています。 でも、肌の水分は蒸散し続けているのです。 潤っているのは、肌ではなく、肌の表面だけなのです。 肌の水分はゆっくりとですが、保湿成分の層をくぐり抜け、蒸散しているのです。 しかし、保湿成分はしっかり水分を維持している……というわけです。 この様な状態で日々過ごしていると、オイリードライな肌(インナードライなんて表現もあります)に変化していきます。 角質が傷みやすく、ターンオーバーが早まり、育つ角質が未熟化していくのですね。 そのため皮脂も活発化せざるを得ないわけです。肌だって自らを守るために必死なのです。 これは気づきにくい罠ですね。 だって、乾燥した感覚が殆どないのですからね。 それに、保湿ケアをしただけで肌の見映えも感触も十分良くなるのですから、これ以上何もつけたくないと思う人が増えても、無理のない話といえます。 |
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保護ケアが肌を乾燥から守り、肌の育ちを保証する |
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| | サッポーの
視点 油脂が作る膜は水を通さないので、肌を乾燥から守ることが出来ます。 乾燥から肌を守る原点は、皮脂が作る皮脂膜です。しかし残念ながら、皮脂の場合、完璧な防御膜ではありません。 なるほど皮脂が作る皮脂膜は良くできていて、適度に保湿能を持ち、適度に乾燥から肌を守ってくれる働きをします。 肌の環境が適度に良い状態であれば、皮脂だけで十分肌は守られ、良い状態を維持することが出来るというわけです。 ある範囲では理想的な、天然の乳液であり、クリームと言えるものです。 皮脂は汗や水分とも比較的馴染みやすい性質を持っており、適度に保湿能を発揮してくれるのですが、そのことが乾燥からの防御能を低下させることに繋がります。 一方、私達を取り巻く環境は、乾燥した環境がとても多くなっています。 季節が作る乾燥に加え、密閉式の冷暖房システムによって作られた、湿度の低い快適な(?)乾燥環境で過ごすことが多くなっています。 このような環境から肌を守るには、皮脂膜だけにまかせるわけにはいきません。 油性化粧品による油脂膜で守りを強化してあげる必要が高くなっているのです。 乾燥肌はもちろん、脂性だと思われる肌も、乳液やクリームなどの油性化粧品は、角質層の健やかな育ちを維持するためには、必須のアイテムであると言えるわけです。 もちろん使用加減は様々でよいわけです。 特に脂性度が異常・過剰だと思われる肌は、この油性化粧品による守りが過度に不足していたことを疑ってみる必要があります。 |
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| | | 乾燥する肌にたいするスキンケア相談について、この10年、15年を振り返ってみますと、一つ大きな特徴が見えてきます。 優れた保湿成分の開発が進み、普及するのに比例して、べたつきやてかりに悩む乾燥肌が増えているのです。 | | 保湿能力の向上はとても喜ばしいことなのですが、保護するケアがその分なおざりになってきたようです。 | | 今回の美肌塾は、乾燥と、保湿・保護のケアについて、極めて基本的なことをテーマに致しました。 読者の皆様におかれては、この基本的なケアの部分で大きな勘違いはされていないでしょうね。 | | ハイ、今日の授業はこれまで。 |
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