投稿日:2016/11/01

最終日の夕方まで楽しんできました。
焦点距離:
261.2 mm
フラッシュ:
No Flash
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/1300秒
絞り数値:
F8.0
露光補正量:
-1EV
ISO感度:
1000




焦点距離:
400.0 mm
フラッシュ:
No Flash
撮影モード:
Manual
シャッタースピード:
1/800秒
絞り数値:
F8.0
ISO感度:
3200


焦点距離:
55.0 mm
フラッシュ:
No Flash
撮影モード:
Manual
シャッタースピード:
1/60秒
絞り数値:
F9.0
ISO感度:
800


X-T2のレビューのまとめとして、X-T1のときと同じくタイトルを「期待」とします。
(文章が長いですから、面倒な人は概要だけ読んでください。)

==概要==
X-T1から大きな進化を遂げ、格段に使いやすくなりました。
広角から中望遠域まではシステムの置き換えを本気で悩んでいます。
ただ、詰めが甘い点もいくつかあり、ハードウェアスペックの上昇にソフトウェアがついて行っていない印象がところどころにあります。
ソフトウェアですので、ファームの修正での改善が大いに期待できます。

==X-T1からの進化==
2014年春の先代の「X-T1」レビューのまとめに書いた、X-T1での改善要望項目を振り返ってみます。

1.ボディサイズ
適度な大きさに拡大し、三脚穴は光軸の真下に移動。三脚に取り付けた状態でも液晶のチルトは可能になっています。
全体に剛性感が上がり、大口径や超望遠レンズを装着しても安心感があります。
超望遠レンズ装着時には縦位置ブースターグリップを装着すると右手のひら全体で支えることができ、ホールドしやすいことと、手振れ補正を含めた電力消費の増大に対応し気兼ねなくシャッターを切ることができるのがうれしい。

2.ポートセンシングサイクル(操作応答性)
本体側のスイッチのレスポンスはかなり改善しています。しかし、レンズ側からの絞り、フォーカスリングの追従性は以前のままです。
EVFの応答性並に操作レスポンスにも注力して欲しい。
ボタンの長押しとの関係のためと説明がありましたが、世の中の電子機器のUIには長押しモードを持つものは多数存在しますが、このような操作遅延をするものはありません。
身近な例では、マウスのダブルクリックを考えてみてください。シングルクリック時にもダブルクリックの判定時間分待つようなことはありません。
ボタン割り付けの自由度を制限しても、通常時の応答性を高めてほしいです。

3.ダイヤルインターフェース
前後のコマンドダイヤルの割り付けが整理できていないのは以前と変わってない感じです。
メニューデザインの専任者がいないのではと思ってしまいます。もしくは「以前からこれで来たから」と改善案を拒否する古株が鎮座しているとか・・・
例えばQボタンでメニューを呼び出し、親指はフォーカスレバーで設定項目を選択し、ひとさし指で「前」ダイヤルを操作するようにはならないでしょうか。
なぜ背面のスイッチとダイヤルの間をせわしなく右親指が一本で頑張って動かないといけないのか疑問です。
撮影に関するメニューはできるだけ短時間で設定完了でき、シャッターを押す体制に戻れるようにしてほしいです。
また、コマンドダイヤルのトルク(クリック)が弱く軽く触れるだけで動いてしまいます。汎用のロータリーエンコーダを採用するならば、ダイヤル部分に花形カムをつけクリックの強度はアセンブルメーカが使用目的に応じた味付けをしてください。

4.メニュー構成
かなり改善していますが、まだ詰めが甘いと感じます。
前述のとおり、撮影に関する設定操作は短時間で終えて、シャッターを押す体制に早く戻りたいのが撮影者の本音です。
撮影画像を見て、なんらかの撮影メニューを変えようとメニューキーを押すと「再生」専用メニューであり、余計なひと手間をかけないと撮影メニューに入れません。
また、ラストワン操作を覚えているときと、覚えておらずトップメニューに戻るときの違いが判りません。
ぜひとも、ラストワンの項目を全階層で覚えるようにしてください。
また、画像に関するメニューはWBやFSと同様にスルー画像ベースで調整できるようにしてください。
その時は、スルー画像面積を増やしてください。
WB調整はX-T1のほうが良いと思います。色の微調整をしようとするときに画面1/3にカラフルな調整グリッドがあると印象が変わってしまいます。

5.フォーカス
この改善点が一番の目玉と思います。
新設のフォーカスレバーとともに、レビュー後にX-T1で撮影したときに一番こたえたポイントです。
AFポイントの密度も適度に増えフレーミングしやすくなりました。(最多ポイントは選択がうっとうしくて使っていません。これだけのポイントならタッチパネルが必要でしょう)
しかし、改善点はまだあります。
大きくピントを外した後の復帰が遅いです。
水平方向のみの像面位相差画素には垂直方向のボケも冗長されるので、超望遠や大口径レンズでは位相検出が難しいのはわかります。だから、F8~9へ絞って位相検出しようとしているのだと思いますが、中望遠までの範囲でしか有効でないように思います。
撮像素子のサンプリングピッチを変えるか、絞り値をもっと上げるか、サーチ駆動を早めにするかなど、ファームでもいくつか打つ手があると思いますし、いっそのこと撮像素子のマイクロレンズをドーム状から蒲鉾状にして、垂直方向のボケを読み込まないようにするとかの対策も考えてみてください。

6.マクロ
十字キー上側に割り付けられたマクロの設定は、X-T1のファームアップで解決したので割愛します。

7.ダイナミックレンジ
やはり%のままで意味が分かりません。
トーンコントロールと合わせてどのような効果があるのか、グラフ化して欲しいです。
取扱説明書全般に(正しい)定量的な記述を増やしてくださると使いこなしが早くなります。

8.動画
X-T1の間引き読み出しで、モアレだらけであった動画は、かくも美しく進化するものかと感心しました。
レビュー期間中にプロのピアニストとバイオリニストのコンサートを動画で撮影しましたが絶賛でした。
撮影者の立場では、イヤフォンジャックを本体側に設置して欲しかったことと、マイク音量調整を十字キーに割り当てるなら、ボタン類のカスタマイズを動画と静止画でセットを切り替えられるようにしてほしいです。

9.Wi-Fi
今回は撮影に使用していませんので割愛します。
ただ、この2年間にスマフォ側のソフトの改善もあり、一度に取り込める枚数が増えたことや、中断後の復帰がやりやすくなったことはうれしく思います。

10.パソコンでの活用
縦位置撮影での画像回転に関する不満は解消しました。
RAW現像ソフトについてはもっと応答性をあげ、トーンカーブの選択ポイントをつかみやすくしてください。


こうやって振り返ってみますと、多くの点で長足の進化がありました。
特にAF関係の速度や操作性の向上が著しいです。
また、強味であったフィルムシミュレーションはさらに磨きをかけてきており、現場で「ここはどれを使おう」と考えるのがこのカメラの一番のだいご味かと思います。

~~~書きすぎました。文字数上限を超えたので分割します。~~~

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