眠れない時に眠くなるツボを知っていればすぐに安眠できる……?今回は「泥のように眠る」をテーマに、緊張をほどくツボとストレッチ方法、ちょっとした工夫を指圧師ライター・斎藤充博(さいとう みつひろ)さんにうかがってきました。
僕、昔から身体がめちゃくちゃ硬いんですよ。先日生まれて初めて指圧に行ってみたら指圧師の人が「自分の指圧史上、最も硬い身体だ」的なことをつぶやいてましてね。今世は絶望だということが分かりました。
指圧師さんいわく
とのこと。当然、明日死ぬ可能性もあるし100年後には多分死ぬと宣告されており、今世は絶望だということが分かりました。
そこで今回は、余生を楽しむために“泥のように眠れるツボ”を別の指圧師さんに押してもらうことにしました。
押してくれている人:指圧師ライター・斎藤充博(さいとう みつひろ)さん
インターネットが大好きで取材にホイホイ応じてしまう指圧師。デイリーポータルZなどで連載中。下北沢ふしぎ指圧を運営。
本記事の流れ
本記事は
・泥のように眠れるツボの説明
・ツボ押しと同等の効果があるストレッチ方法
・泥のように寝るためのちょっとした工夫
という流れでご紹介します。簡単に実践できる方法ばかりなのでご参考いただければ幸いです。
泥のように眠れるツボとは?
早速なのですが、泥みたいに眠れるツボってあるんですかね?
あります。あくまで僕の経験則になってしまうのですが、不眠で悩む患者さんは、身体が敷布団にフィットできず、リラックスできないから眠れないことが多いんです。
今回はそれを念頭に置きつつ、リラックスしやすくなるツボを押していきますね。
ちなみに、どの辺りを押されるんでしょうか?
今回は、以下のツボを押していきます。
(1)脊柱(背骨)周辺のツボ
睡眠の基本体勢「仰向け」で眠りにくい人はここが硬くなっている可能性がある。
(2)呼吸筋周辺のツボ
呼吸が浅くなると寝苦しくなるので、呼吸を深くして入眠を促す。
脊柱周辺のツボを押してもらう
■三焦兪(さんしょうゆ)
まずは、三焦兪というツボですね。
ここ、めちゃくちゃ気持ちいいです。
脊柱は直立時にS字を描いているのですが、これが硬くなっていると仰向けになったとき腰が浮いてしまうんですね。そのため身体がベッドにフィットできず、リラックスできなくなってしまう。
なるほど。
ここを意識して柔らかくしてあげると腰回りが楽になりますよ。
はい。
■志室(ししつ)
続いては、三焦兪のやや下で外側の「志室」というツボです。
はい。
ここも三焦兪と同じく、腰の重さなどを緩和してくれるツボなのですが副腎ホルモンの分泌を促せるので、疲れやすい人にも効果的なんですよ。
■ 胃兪(いゆ)
次は、三焦兪から若干上に位置する「胃兪」というツボ
はい
このツボは、読んで字のごとく“胃の機能”を改善するツボです。三焦兪・志室とともにマッサージしてあげることで腰椎が伸びやすくなり、脊柱周辺の筋肉がリラックスできるのです。
呼吸筋周辺のツボを押してもらう
■ 庫房(こぼう)
ちょっと仰向けになっていただいて……庫房というツボを押していきます。
ここは、どこですか?
胸のツボです。このあたりは呼吸するときに胸郭を引き上げる筋肉の一つなので、凝っていると呼吸が浅くなってしまいますよ。
はい
パソコンを使うIT系の仕事をやっている人は、ここが張ってしまいがちです。肩が内側に入ってしまって気づかないうちに窮屈な姿勢をしてしまっているんですね。
呼吸が浅いと単純に息苦しいし、自律神経も乱れてリラックスできなくなってしまうので注意です。
■ 人迎(じんげい)
最後は、「人迎」というツボ。
胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)という筋肉をほぐすためのツボですね。頭をうつむかせるときに固定する筋肉で、パソコンをやってる人はここもすごく凝りやすいと思います。
この2箇所をほぐすことで、呼吸筋が柔らかくなるので、呼吸が深くなってリラックスできるようになりますよ。
泥のように眠るストレッチ方法
今まで紹介したツボはピンポイントで押す必要はなくその周辺さえ押せば効果アリなのですが、やはり一人では押しにくいのでストレッチ方法も教えておきます。
脊柱周辺を伸ばすストレッチ
よく部活など見かける「身体をひねるストレッチ」です。下半身は右膝の内側をベッドにつけ、上半身は左の肩をベッドに押しつけるように意識すると、効率的にひねることができます。
これを左右交互に1回30秒を2〜3回やってみてください。上記のツボを押すのと同等の効果が得られますよ。
呼吸筋を伸ばすストレッチ
鎖骨のやや上を両手で押し、首を逆に伸ばすストレッチです。
先ほどご紹介した「人迎」周辺を伸ばせるので、IT関係の方にオススメですね。慣れていないと少し痛いかもしれないですが大丈夫。必ず頭を反らせるように伸ばしてください。
これも左右交互に1回30秒を2〜3回で十分効果が出ると思いますよ
肩を伸ばすストレッチ
最後は壁に手をかけて肩を突っ張るストレッチ。これで「庫房」を刺激できます。自宅やオフィスなどの壁を使ってできるので、簡単ですよ。
これも左右交互に1回30秒を2〜3回やればOK。
泥のように眠るちょっとした工夫
最後に泥のように眠る工夫を一つご紹介しておきます。もし仰向けで寝にくい、リラックスできないという方は
このように、膝の下に毛布やバスタオルなどを引くと効果的です。
三焦兪の項目で“脊柱は直立時S字を描いており仰向け時に腰が浮く”とのお伝えしたのですが、このように足を高くすることで傾斜がついて、腰がしっかり布団に落ちるのです。すなわち、布団とフィットする体勢が作れるのです。
実際にやっていただくと分かるのですが、腰回りがとても楽になりますよ。ずっとその体勢を維持するのがつらい方は、寝る前10分ほどやってみるだけでも違います。ぜひ試してみてください。
まとめ
改めまして、指圧師ライターの斎藤です。
今回は私がさまざまな患者さんを施術したうえで、得たノウハウをまとめてご紹介させていただきました。
簡単にまとめさせていただくと
こんな感じかと思います。
身体は一人ひとり違うため必ず効果が出るというものではないですが、ツボを刺激することでリラックスし、泥のように眠ることも可能だと思っています。
人生は平均80年以上とまだまだ長いです。せっかくこの世に生まれたのだから良い睡眠をとり、余生を楽しみたいですよね。
睡眠不足だと思う方、そのほか体調面で気になる方は、ぜひ試してみてください。
私からは以上です。
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