桑の葉(くわのは)
クワ(桑)はイチジクと同じクワ科クワ属の総称。カイコの餌や生薬として用いる。桑の葉は、漢方で「桑葉(そうよう)」、咳を鎮める、解熱、むくみをとる、下痢や腹痛を治す、肝臓を強くする、肌をきれいにするなどの薬効があるとされている。
桑の葉の効果と効能
桑の葉は日本各地に自生するクワ科の落葉樹です。蚕のエサとして古くから使われてきた植物で養蚕地を中心にお茶として飲む習慣もありました。桑は葉だけではなく、桑の枝や根の皮,桑の実などが漢方薬として古くから使われてきました。中国では古くから桑の葉が薬として用いられてきた記述のある書物があったり、日本でも鎌倉時代から薬草として用いられてきました。漢方では桑の葉を中薬(副作用が少なく病気を治す効果がある程度含まれる)として分類しています。最新の研究でも桑の葉が持つ多くの健康効果が解明され注目を集めています。桑の葉の効果・効能は糖尿病の予防・改善、食後の血糖値上昇の抑制作用、高血圧の改善、中性脂肪値を下げる、コレステロール値(LDLコレステロール)を下げる、腸内環境を整え便秘を改善する、肝臓および腎臓機能の改善などさまざまです。最近では桑の葉の持つダイエット効果も注目されています。
桑の葉の効果的な摂取の仕方
桑の葉の血糖値コントロール効果を期待する場合は食前15分~食中に取るようにすると効果的です。食後になってしまうと桑の葉の効果が発揮できなくなってしまいます。桑の葉は青汁やサプリメント、お茶などがあります。特に桑の葉の血糖値コントロールに関係していると言われるDNJ(1-デオキシノジリマイシン)を抽出してサプリメントにした商品も販売されています。桑の葉を一番手軽にとれるのは青汁です。最近では桑の葉を配合した青汁が多く販売されています。青汁ならビタミンやミネラル・食物繊維・カルシウムなどの桑の葉以外の栄養も補給できるので健康の維持・増進にはぴったりです。最近の青汁は飲みやすいものが多いので、飲めないのではという心配もありません。
青汁
飲みやすさとしては、青汁の代表格「ケール」よりもクセがなく、飲みやすいものとされています。
サプリメント
手軽さで言えばサプリメントでしょう。どこでも手軽に摂取できます。続けやすいのもこの形状だと言われています。
お茶
普通のお茶として食事のお供に、ボトルに入れて仕事用にと、さまざまなシーンで活躍。お好みの濃さに調整可能。
健康へのさまざまな働きが明らかにされ、話題となっている「桑の葉」。蚕の餌として古くから栽培されてきた「桑の葉」ですが、近年の研究では、アンチエイジング成分の宝庫としても知られるようになりました。
桑の葉にはビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンA、亜鉛、鉄、マグネシウム、カルシウム、食物繊維、各種フラボノイド、カロテン、γアミノ酪酸「GABA(ギャバ)」などが含まれています。なかでも日本人に不足しがちなカルシウムは小松菜の1・5倍、カロテンはほうれん草の10倍も含まれています。
現在、「桑の葉」は世界中で注目され、たくさんの研究が進められています。既に確認されているだけでも、抗肥満、整腸作用と便秘改善効果、食後の血糖値の上昇抑制、インシュリン分泌調節、中性脂肪・コレステロールの低減、脂肪肝の改善・抗動脈硬化作用等が明らかになっています。
「桑の葉」には、以前から糖吸収阻害効果があることが分かっていて、ダイエット素材として利用されてきました。そして、実際に人に対して、どの程度の効果があるのかという実験が行われ、「桑の葉」には体重を減少させる働きとウエストサイズを減少させる働きがあることが確認されたのです。実験は、74名の健康な成人男女(男性11名、女性63名)に粒状にした「桑の葉」4・5g(粉末換算)を毎日食事の直前に摂取してもらうというもの。その間、食事制限や特別な運動は一切行わずに普段通りの生活を送ってもらったところ、実験開始から3ヶ月後に体重が1kg減少した方の割合が女性で約50%、男性で約30%という結果になりました。さらに、ウエストが減少した方の割合が女性60%、男性30%となりました。
女子栄養大学 鈴木平光教授ら(日本脂質栄養学会17回大会より)※糖尿病薬との併用は避けてください。
「桑の葉」の成分には食後の血糖値上昇抑制効果があります。食後、血糖値が高い状態が長時間保持されると、通常は起こりにくい血管内膜のコラーゲンの糖化が起こります。糖化とは蛋白質と還元糖が反応して起こるメイラード反応のことです。メイラード反応は複雑な反応で、何段階もの反応工程を経て共通の物質(終末糖化産物AGE’s)にまで変化し、このAGE’sが身体の様々な組織の老化を促します。皮膚や血管の若さを保ち、コラーゲンの老化を防ぐためには、血糖値を高濃度で長時間持続させないことが最も有効な手段とされ、そのためには抗糖化作用を持つ「桑の葉」が非常に有用な素材として期待されています。
最近の研究で、「桑の葉」にはコレステロールや中性脂肪の抑制効果があることが分かってきました。その抑制効果の元となっている成分であるケルセチン配糖体(ルチン、イソケルシトリン、アストラガリン、ケルシトリン)が玉ねぎの約3倍以上含まれていることが明らかになっています。これらの成分は、コレステロールの生成を阻害する効果を持ち、血液と肝臓中の中性脂肪のβ酸化を促進する作用のあることが分かっています。さらに、正常な数値の場合にはそれ以上抑制することがなく、脂質の高い群において強く抑制することも、動物や人での試験において明らかにされています。これらの効果は、遺伝子レベルでの解析も進んでいます。
γアミノ酪酸[GABA(ギャバ)]はアミノ酸の一種で、電子伝達系に作用し、リラックス効果を持ち、誘眠効果があり、毛細血管の収縮を和らげ、高血圧抑制効果を持っています。GABAは、各種の野菜や醸造産物に含まれていますが、野菜で最も多いトマトで100mg\100gであるのに対し、「桑の葉」には150~300mg\100gも含まれています。