ピーリングケアについて…サッポーの解説
美容目的の正攻法としてピーリングを利用したケアをサッポーは否定しています。但し、治療目的や肌が健康に育つきっかけ作りとして、一時的なピーリングの利用まで否定しているわけではありません。
しかし、市場の広告では「ピーリング=美肌ケアの王道」と錯覚するような紹介が多く、美肌を願う人達が、トラブルに巻き込まれるケースが後を絶ちません。
広告表現に見られるピーリングケアのうたい文句
- ターンオーバーが良くなる
- 代謝が良くなる
- メラニン色素の排泄を促す
- 肌が若返る
- 古い角質を取り除くので肌が柔らかくきれいになる
- ニキビ(皮脂詰まり)が防止できる
よく案内されているメリット表現の代表的なものですが、これらは少なくとも嘘ではありません。しかし、一面的な捉え方で、このまま受け取れば多くの誤解を招くものです。
サッポーが言い直してみましょう。
サッポーがピーリングの良し悪しを解説すると
- ターンオーバーが速くなることを良くなると言っている。言い換えると、肌の育つ時間が奪われていると言えるもの。代謝が良くなる…の表現は、意味をなさないイメージアップ表現か?
- ターンオーバーが速くなるから、メラニン色素の排泄が早まり、肌色が明るくなるのは事実だが、一時的な現象で肌に良いわけではない。
- 古い角質ではなく古びて見える若い角質を取り除いているもので、乾きやすく硬い角質であるため、取り除くと肌が柔らかくきれいに見えるのは事実。しかし、残された肌には同じ運命が待っている。これは若返るというべきではない。
- 毛穴が柔らかくなるから、皮脂がつまりにくくなるのは事実だが、それはその時だけ、明日の肌はより一層硬さを増し、皮脂詰まりしやすい肌に傾く。
ピーリングに良い面のあることは間違いありませんが、それは必ず悪い面と表裏一体になっていることを知っておく必要があります。良い面が一時的な現れであり、同時に肌の未熟化も進行しているのがピーリングの特徴といえるでしょう。
それでもサッポーはピーリングを全面的に否定するつもりはありません。なぜなら、一時的な良い状態を作ることが、一部の肌には救済になるケースもあるからです。
例えば、ひどい炎症ニキビに悩む肌が、医師の治療のもと、ピーリングで皮脂詰まりを少なくし、抗炎症剤投与で免疫反応を抑制し、治療後は肌を完全看護の下に置いて、肌が育つ環境を維持することができたら、炎症ニキビからの脱出はグンと短縮します。
しかし、肌は日常の生活に合わせるしかないのが現実です。これでは完全看護とはほど遠く、せっかくのピーリング治療も最終的には失敗に終わることが多くなる原因になっています。
サッポーの説明だと、「やっぱり、ピーリングはやめておこう……」でしょう。
ところが、このようなピーリングのマイナス面をよく知っているつもりでも、知らず知らずにピーリングをしている場合があります。
えっ!これもピーリング?
純然たるピーリングではないのですが、角質を予定より早く剥がしているケアは多くあります。これらのケアの怖いところは、良くないケアだとの自覚がないため、ずーっと続けてしまう点です。次第に肌の未熟化による様々な現れが表面化して、「おかしいな?」となるのですが、それでも気付くところまではいきません。
穏やかなピーリングだからでしょう。(かなり強引なのもありますが……)
挙げてみましょう。
1.洗い過ぎによるピーリング効果(角質剥がれが促進される事象)
- 洗浄力のあるクレンジング料の使用
- さらに洗顔料で仕上げ洗顔(ダブル洗浄になっている)
- クレンジングや洗顔時の肌をクルクルする摩擦が大きくなっている場合
- すすぐ時の指と肌の摩擦が垢すりになっている
2.毛穴トラブル改善目的のケアにピーリング効果が……
- 毛穴の詰まりをその場で取り去ろうとする行為(ノーズパックや洗い流すパック等)
- 角栓を取り除こうとする行為(毛抜きで引き抜く等)
- 毛穴洗浄(毛穴の中まで洗浄しようとする)
3.垢すり効果によるピーリング作用
- ゴマージュ
- 摩擦の強いマッサージ
- 洗顔ブラシ
- 垢すりタオル
4.肌を○○する効果が実はピーリングになっていた
- 尿素配合の化粧水等を日常使用
- ニキビ専用化粧品(医薬部外品)によく配合されるサリチル酸等
尿素のように肌表層の分解・腐食作用が硬くなった肌を柔らかくするきっかけとなるが、日常使用は穏やかピーリングを続けていることになります。また殺菌・抗炎症効果を狙ったサリチル酸などはピーリング剤そのものでもあります。
5.熱いお風呂や美人湯に、ピーリング作用が?!
- 40℃を超える風呂で“長湯”する
- 42℃の入浴が習慣
- アルカリ泉(重曹泉)=美人湯
40℃で、角質を繋いでいるセラミド等の細胞間脂質は溶け出します。長湯は禁物です。42℃にもなると、短い時間でもそれなりに溶け出すので、角質は剥がれやすくなります。美人湯と呼ばれる温泉水はアルカリ性が強く、肌(角質)が溶け出すので、ヌルヌルすべすべと感触が良いのです。言い換えるとピーリング湯なのですね。
即効性が高くその場は良くなったように思えるので、「これは良いに違いない!」と錯覚します。良い良いと思いながら、長い目で見ると、肌は明らかに劣化の一途を辿っています。その内敏感な状況が現れて、初めて「これではいけない!」と気づくのがこの種のケアです。
いかがでしたか?
知らずに行っていたピーリング!ありませんでしたね?
2014年10月4日 更新
角質を大事に……でも一体どうすれば?
講義はいかがでしたか?
毛穴、ニキビ、シミ、しわ、たるみ、肌のくすみ……さまざまな肌トラブルがあり、そして、これらに対処するため、専用化粧品が数多く用意されています。
しかし、ここまで講義を読まれた方はお気付きかもしれません。
こうしたトラブルへの見た目の対処、表面的な対処も大切だけど、その「根本」に目を向けなければ、いつまで経ってもトラブル解消にはならないだろう……と。
いつしか見栄えと表面的な対処だけが、私達のスキンケアになっています。
「根本」とは、健康に育った角質で肌が作られることに他なりません。つまりターンオーバーが正常に働く環境を作ることこそ、基礎となるスキンケアなのです。(サッポーでは「肌が育つケア」と呼んでいます。)
……と言っても、正常なターンオーバーと聞いて、ピンとくる人はいないでしょう。
ターンオーバーは肌表面0.2mm、ミクロの世界で行われていることです。目に見えないばかりか、イメージすることさえ難しいというのが実感です。
角質を大事するとは、実際のところ、どういうことなのか?
正常なターンオーバーの維持とは、一体どんな状態なのか?
その答えの一端は、「スキンケアモニター」で知ることができます。
踏み出してみましょう。
トラブル知らずの美しい肌が、あなたを待っています。