あなたの健康に寄り添います。
保湿剤の塗り方,ステロイドの塗り方HEADLINE
全て同じ塗り方です!
軟膏の塗り方について,医師,看護師,薬剤師から適切な方法を聞いていない,ということがまだまだ見受けられます。
そこで今回は,軟膏の塗り方について説明したいと思います。
そもそも,軟膏,クリーム,ローションって何が違うの?
薬の名前で,よくこの3種類に分かれています。
が,薬学的,製剤学的に広い意味で考えると,実は全て『軟膏』に分類されます。
軟膏とはそもそも,
・軟膏剤は,通例,適当な稠度の全質均等な半固形状に製した,皮膚に塗布する外用剤である。(第十四改正日本薬局方)
とあります。
難しい言い回しですが,要は,固形でない塗り薬,ということです。
その軟膏の中でも,
・ベタベタした基剤で作る:軟膏
・軟膏よりも柔らかいトロトロした基剤で作る:クリーム
・クリームよりも更に柔らかい,液体の基剤で作る:ローション
と区別しています。
つまり,性状の違いなのです。
そして性質も違ってきます。
軟膏 クリーム ローション
刺激性 少 ← → 多
吸水性 多 ← → 少
延び 難 ← → 易
大雑把に分けると,こんな感じかと思われます。
クリームやローションを傷口に塗ると沁みます。
クリームやローションをジュクジュクしている所に塗ると,余計にジュクジュクします。
軟膏の方が,広く塗るのが難しいです。
最終的には好みになってしまいますが,この3種類の性質から判断して,Drは薬を処方します。
じゃあ,どうやって塗るの?
マルホ株式会社 軟膏の塗り方
(↑↑↑クリックすると,マルホ株式会社に飛びます↑↑↑)
文章で書くと難しいので,説明の載っているサイトをリンクしました。
ここを見れば,動画で詳しく説明されています。
簡単に言うと,
・ベタベタした軟膏を塗る場合は,ティッシュが張り付くくらい,テカるくらい。
・ベタベタしないクリーム,ローションも,それに準ずるくらいたっぷりと。
この方法が一番わかるかと思います。
この塗り方は,塗り薬全て共通です。
保湿剤,ステロイドだからと塗る量は変えてはいけません。
保湿剤,ステロイドも,全く同じように塗って下さい。
保湿剤はともかく,ステロイドもそんなに塗って大丈夫?????
さて,本題はここからです。
保湿剤は,直感的に,たっぷり塗るものと理解できるでしょう。
ステロイドは,1980~1990年くらいに社会的な問題となってしまい,ステロイドに対しての恐怖感だけが残ってしまっています。
事実,医師や薬剤師の中でも,「ステロイドは薄く塗って下さい」と言っていることがあります。
最悪の場合,何も言わずに,薬だけ出されていることもあります。
それでは,効く薬も効きません。
中途半端に塗っているために,有害作用だけが出てしまいかねません。
ステロイドって何?
厳密な意味でのステロイドは非常に難しいので,ここでは説明を省きます。
病院や薬局で実用的に使っているステロイドの意味は,
副腎皮質ホルモン
です。
副腎という臓器から出ているホルモンということです。
つまり,誰でも体の中で作られている物質なのです。
そのホルモンの構造の一部を化学的にいじって,強さを変えたり,効果時間を長くしたりしています。
使い方さえ間違えなければ,そもそも体の中にある成分なので,悪いわけはないのです。
一昔前に問題になったのは,良く効くからと言って,今では考えられない強い薬をホイホイ使ってしまったために,その副作用で苦しむ方々が増えてしまったということです。
その点は,我々医療従事者が猛省するべき問題です。
今ではようやく,日本でも安全なステロイドの使い方がわかって,標準治療として用いられています。
勿論例外はありますが,一般的には,
皮膚が柔らかい,吸収しやすい部位:弱めのステロイド
皮膚が硬くて,吸収しづらい部位:強めのステロイド
と使い分けられています。
それと,ステロイドは免疫力を抑えるので,傷口には塗ってはいけません!!!
傷口が化膿してしまい,症状が悪化してしまいます。
ステロイドって,皮膚が黒く,厚くなるんでしょ?
白内障も聞いたことあるよ???
ステロイドの効果は,むしろ皮膚が白く薄くなります。(無論,これも使い方で副作用となります)
よくアトピーの患者さんで皮膚が黒く厚くなったりしています。
これは,ステロイドのせいではありません。
皮膚の炎症,回復を繰り返した結果,即ち体の防御反応の結果です。
炎症と治癒を繰り返すことによる防御反応で,皮膚を再生するときに,黒く厚くなるのであってステロイドのせいではないことを理解して下さい。
それと,白内障も,塗り薬を適切に使う分には,心配いりません。
ステロイドによる白内障が起きるのは,特殊なケースの場合の飲み薬のみです。
塗り薬を適切に使っている分には,まず起こりません。
しかし,アトピーの悪化により,白内障が起きる場合があります。
一昔前に白内障で問題になったのも,恐らくはアトピーの悪化が原因かと思われます。
まとめると,
怖がって少しずつ使うのは,皮膚の状態を余計に悪くする。
しっかりとした使い方をすることで,総合的に,塗る量を減らすことができる。
皮膚の状態を良くすることで,イライラもなくなり,夜も眠れるようになる。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
結果,皮膚の再生を早くでき,ステロイドも減らせ,好循環が生まれます。
結果,ステロイドを塗る総量を減らせます。
それに現在は,ステロイド以外にも優秀な炎症止めも出ていますので,そちらへの移行もスムーズにできるようになります。
良くなってきたから,塗る量を減らしたいんだけど。
ちょっと待ってください。
見た目がキレイでも,皮膚の深い部分では炎症が残っています。
皮膚が全て入れ替わるには,基本的に一か月かかる,と言われています。
つまり,見た目がキレイだからと途中で止めてしまうと,炎症が再発してしまいます。
治りが悪い理由の一つは,途中で止めてしまうからです。
ステロイドには,しっかりとした減らし方があります。
薬というのは,急に減らすと,体がビックリしてしまいます。
理想的な減らし方は,
一日三回 → 一日二回 → 一日一回 → 一日置き → 二日置き → ・・・・・
勿論減らし方は症状次第ではありますが,徐々に減らすのが大切です。
その間,たまに悪化することもあるでしょう。
その時は,一段階前に戻してしっかり塗って,その後また減量,という感じになります。
何事も慌ててはいけません。
その間,保湿もしっかりと。
軽症の皮膚の炎症は,保湿で殆どがよくなります。
保湿剤とステロイドをしっかりと使いこなし,
皮膚の炎症ともおさらばしましょう!!!
2015年4月8日
そこで今回は,軟膏の塗り方について説明したいと思います。
そもそも,軟膏,クリーム,ローションって何が違うの?
薬の名前で,よくこの3種類に分かれています。
が,薬学的,製剤学的に広い意味で考えると,実は全て『軟膏』に分類されます。
軟膏とはそもそも,
・軟膏剤は,通例,適当な稠度の全質均等な半固形状に製した,皮膚に塗布する外用剤である。(第十四改正日本薬局方)
とあります。
難しい言い回しですが,要は,固形でない塗り薬,ということです。
その軟膏の中でも,
・ベタベタした基剤で作る:軟膏
・軟膏よりも柔らかいトロトロした基剤で作る:クリーム
・クリームよりも更に柔らかい,液体の基剤で作る:ローション
と区別しています。
つまり,性状の違いなのです。
そして性質も違ってきます。
軟膏 クリーム ローション
刺激性 少 ← → 多
吸水性 多 ← → 少
延び 難 ← → 易
大雑把に分けると,こんな感じかと思われます。
クリームやローションを傷口に塗ると沁みます。
クリームやローションをジュクジュクしている所に塗ると,余計にジュクジュクします。
軟膏の方が,広く塗るのが難しいです。
最終的には好みになってしまいますが,この3種類の性質から判断して,Drは薬を処方します。
じゃあ,どうやって塗るの?
マルホ株式会社 軟膏の塗り方
(↑↑↑クリックすると,マルホ株式会社に飛びます↑↑↑)
文章で書くと難しいので,説明の載っているサイトをリンクしました。
ここを見れば,動画で詳しく説明されています。
簡単に言うと,
・ベタベタした軟膏を塗る場合は,ティッシュが張り付くくらい,テカるくらい。
・ベタベタしないクリーム,ローションも,それに準ずるくらいたっぷりと。
この方法が一番わかるかと思います。
この塗り方は,塗り薬全て共通です。
保湿剤,ステロイドだからと塗る量は変えてはいけません。
保湿剤,ステロイドも,全く同じように塗って下さい。
保湿剤はともかく,ステロイドもそんなに塗って大丈夫?????
さて,本題はここからです。
保湿剤は,直感的に,たっぷり塗るものと理解できるでしょう。
ステロイドは,1980~1990年くらいに社会的な問題となってしまい,ステロイドに対しての恐怖感だけが残ってしまっています。
事実,医師や薬剤師の中でも,「ステロイドは薄く塗って下さい」と言っていることがあります。
最悪の場合,何も言わずに,薬だけ出されていることもあります。
それでは,効く薬も効きません。
中途半端に塗っているために,有害作用だけが出てしまいかねません。
ステロイドって何?
厳密な意味でのステロイドは非常に難しいので,ここでは説明を省きます。
病院や薬局で実用的に使っているステロイドの意味は,
副腎皮質ホルモン
です。
副腎という臓器から出ているホルモンということです。
つまり,誰でも体の中で作られている物質なのです。
そのホルモンの構造の一部を化学的にいじって,強さを変えたり,効果時間を長くしたりしています。
使い方さえ間違えなければ,そもそも体の中にある成分なので,悪いわけはないのです。
一昔前に問題になったのは,良く効くからと言って,今では考えられない強い薬をホイホイ使ってしまったために,その副作用で苦しむ方々が増えてしまったということです。
その点は,我々医療従事者が猛省するべき問題です。
今ではようやく,日本でも安全なステロイドの使い方がわかって,標準治療として用いられています。
勿論例外はありますが,一般的には,
皮膚が柔らかい,吸収しやすい部位:弱めのステロイド
皮膚が硬くて,吸収しづらい部位:強めのステロイド
と使い分けられています。
それと,ステロイドは免疫力を抑えるので,傷口には塗ってはいけません!!!
傷口が化膿してしまい,症状が悪化してしまいます。
ステロイドって,皮膚が黒く,厚くなるんでしょ?
白内障も聞いたことあるよ???
ステロイドの効果は,むしろ皮膚が白く薄くなります。(無論,これも使い方で副作用となります)
よくアトピーの患者さんで皮膚が黒く厚くなったりしています。
これは,ステロイドのせいではありません。
皮膚の炎症,回復を繰り返した結果,即ち体の防御反応の結果です。
炎症と治癒を繰り返すことによる防御反応で,皮膚を再生するときに,黒く厚くなるのであってステロイドのせいではないことを理解して下さい。
それと,白内障も,塗り薬を適切に使う分には,心配いりません。
ステロイドによる白内障が起きるのは,特殊なケースの場合の飲み薬のみです。
塗り薬を適切に使っている分には,まず起こりません。
しかし,アトピーの悪化により,白内障が起きる場合があります。
一昔前に白内障で問題になったのも,恐らくはアトピーの悪化が原因かと思われます。
まとめると,
怖がって少しずつ使うのは,皮膚の状態を余計に悪くする。
しっかりとした使い方をすることで,総合的に,塗る量を減らすことができる。
皮膚の状態を良くすることで,イライラもなくなり,夜も眠れるようになる。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
結果,皮膚の再生を早くでき,ステロイドも減らせ,好循環が生まれます。
結果,ステロイドを塗る総量を減らせます。
それに現在は,ステロイド以外にも優秀な炎症止めも出ていますので,そちらへの移行もスムーズにできるようになります。
良くなってきたから,塗る量を減らしたいんだけど。
ちょっと待ってください。
見た目がキレイでも,皮膚の深い部分では炎症が残っています。
皮膚が全て入れ替わるには,基本的に一か月かかる,と言われています。
つまり,見た目がキレイだからと途中で止めてしまうと,炎症が再発してしまいます。
治りが悪い理由の一つは,途中で止めてしまうからです。
ステロイドには,しっかりとした減らし方があります。
薬というのは,急に減らすと,体がビックリしてしまいます。
理想的な減らし方は,
一日三回 → 一日二回 → 一日一回 → 一日置き → 二日置き → ・・・・・
勿論減らし方は症状次第ではありますが,徐々に減らすのが大切です。
その間,たまに悪化することもあるでしょう。
その時は,一段階前に戻してしっかり塗って,その後また減量,という感じになります。
何事も慌ててはいけません。
その間,保湿もしっかりと。
軽症の皮膚の炎症は,保湿で殆どがよくなります。
保湿剤とステロイドをしっかりと使いこなし,
皮膚の炎症ともおさらばしましょう!!!
2015年4月8日