女性なら一度は、生理周期が長いのを不安に感じた経験がありますよね。生理の遅れが頻繁に起こり、生理周期が長いと「稀発月経」と診断され、治療が必要になることも。今回は生理周期が長いときの対処法や、稀発月経と診断されたときの治療法、妊娠への影響についてまとめました。
生理周期が長いとは?どれくらい?
女性の身体のリズムはデリケートで、生理周期も崩れやすいものですが、正常な生理周期は25〜38日とされています(※1)。もし39日以上のサイクルで生理が起きるときは、「稀発月経」と診断されます。
また、逆に24日以内に月経が起こるときには頻発月経となり、治療が必要になることがあります。
稀発月経とは?
稀発月経とは、生理周期が39日以上90日未満のサイクルで生理周期が繰り返されることで、妊娠を望むのであれば、早めに婦人科を受診し、原因を解消して生理周期を整えることが大切です。
さらに90日以上生理がないときには、無月経と診断されます。この無月経と稀発月経や生理周期の変動が激しい不正周期との間には、明確な定義の境界があるわけではなく、判断が難しい場合も多いようです。
生理周期の乱れを感じたら、自己判断せずに、一度婦人科を受診することをおすすめします。
稀発月経の原因は?生理周期が長いのは病気なの?
生理周期が長い稀発月経の原因が、体質的に「卵胞の成長に時間がかかる」というだけであれば、生理周期が39日以上であっても毎月リズム通りに生理が来ることが多く、生理があるということは排卵もきちんと起きているので、あまり心配はいりません。
問題なのは、「だんだん生理周期が長くなってきた」「急に生理周期が乱れて間隔があいてきた」という場合です。次のような原因で、排卵になんらかの影響が出ていることが予想されます。
脳の下垂体や視床下部の機能障害
卵巣の中にある卵胞が成長して卵子になり排卵され、子宮内膜での着床が起こらなかったときに、不要となった子宮内膜が外に流れ出て生理が生じます。
この排卵までに必要な卵胞を成長させる卵胞刺激ホルモンは、脳の下垂体や視床下部の指令によって分泌されます。脳の下垂体や視床下部に何らかの機能障害が起こると、ホルモン分泌が乱れ、卵胞の成長が遅くなって生理周期が長くなります。
多嚢胞性卵巣症候群
卵巣内で卵胞が成長するものの、うまく排卵できず卵巣内にたまってしまうのが多嚢胞性卵巣症候群という病気です。
原因ははっきりしていませんが、卵胞の成長が遅く、無排卵月経や稀発月経、無月経を引き起こしやすくなります。
早期閉経
卵子が老化して成長や排卵がしにくくなったり、子宮内膜の成長に必要な女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が減ってきたりすると、いわゆる閉経に近づいた状態になります。
完全に閉経する前には、ホルモンバランスの崩れによって生理周期が長くなることが一般的です。最近は30代でも閉経してしまう早期閉経が増えてきているので、稀発月経の原因のひとつとして頭に入れておきたいですね。
過度のストレス
生理周期のリズムを決めるのは、生理周期の前半である卵胞期ですが、この時期に必要な女性ホルモンは、脳の下垂体や視床下部からの指令でコントロールされています。
しかし脳の下垂体や視床下部はストレスに弱く、精神的な負荷を受けると機能が低下してしまいます。その影響で卵胞期が長くなり、生理周期自体も長くなってしまうのです。
この他に過剰なダイエットによる栄養バランスの乱れ、内分泌疾患の影響、薬剤の影響など、原因は多岐にわたります。
稀発月経の治療法は?
稀発月経を治療するためにも、まずは検査を行い、原因の特定が必要になります。検査結果によっては、排卵があることが認められて、治療を行わずに経過観察になることも。
排卵は起こっているものの、早く妊娠したい人や妊娠したくてもなかなかできない女性は、生理周期を整えるために排卵誘発剤を使って、排卵を規則的に起こす治療や低用量ピルの服用による治療を受けます。
また生理周期が60日を越えるときには、妊娠を急いでいなくても放置しておくと生理がこなくなってしまう可能性があるため、すぐに治療が始められることが多くなります。
生理周期が長いときの対処法は?揮発月経と診断される前に
稀発月経が起きる原因はさまざまで、治療が必要なことも多々ありますが、生理周期が長いかもと思ったときには、生活習慣の見直して改善できることもあります。対処法として、次のようなことを心がけましょう。
無理なダイエットはしない
生理周期が長い、短いといった生理不順になる女性に多いのは、無理なダイエットをしている場合です。特に食事制限ダイエットを行うと栄養失調のような状態になり、脳が生命の維持のために、最低限必要な機能を守るよう全身に指令を出します。
その際、生殖機能は生命の維持という点では優先順位が低いため、機能低下してしまうといわれています。結果的にホルモンバランスが乱れて生理周期にも影響が出ます。
限度を超えた体重低下は目指さず、ダイエット中でも栄養バランスの取れた食事を摂るよう心がけましょう。
睡眠をきちんと取る
睡眠不足が続くと自律神経のバランスが崩れ、精神的なストレスが溜まり、身体にも変調をきたします。規則正しい生活を心がけるとホルモンバランスもよくなりますよ。
基礎体温を測る
身体の調子を把握する意味でも、基礎体温を日々記録することは大切です。基礎体温のグラフの形によって、排卵がきちんと起こっているのかどうかや生理不順になっている原因が予想できます。
生理周期が長くなったとしても、一時的なときや排卵がきちんと起きている際には経過観察になるため、自分でも身体の変化を捉えるために、しっかり基礎体温をつけるようにしましょう。
生理周期が長いと妊娠に影響がある?
生理周期が長い状態でも、規則的に排卵が起こっているのであれば、特に妊娠に影響はないといってもいいでしょう。ただし、原因が排卵障害にあるのであれば、妊娠しにくい状態になります。
排卵が起こりにくい理由にも様々なものがあります。高プロラクチン血症や多嚢胞性卵巣症候群といった病気で、手術が必要になることも。生理不順を感じたら、生活習慣の見直しも行いながら、婦人科の受診も検討してくださいね。
生理周期が長いときは、放っておかないで
女性にとって生理はわずらわしいものですが、生理周期が長いのを「楽だから」とそのままにしておくと、正しい生理周期に戻すのが難しくなってきます。
生理周期が長くなった、生理がこなくなったという状態が3ヶ月以上続いたら、早めに婦人科を受診しましょう。