数年前になりますが、愛犬が頻繁に痒がる仕草をみせたときに獣医さんからお薦めされた「ロイヤルカナン低分子プロテイン」。食事療法食というジャンルで、一般的なドッグフードとはコンセプトが異なる製品です。食物アレルギーの疑いがあるワンちゃんに薦められることが多いフードですが、その実態は如何なるものでしょうか。
| 商品名 | ロイヤルカナン 低分子プロテイン |
|---|---|
| メーカー | ロイヤルカナン |
| 種類 | 療法食 |
| 参考価格 | 2,378円(Amazon参考価格) |
| 内容量 | 1,000g |
| コスパ | 約249円/日(1日あたり105g換算) |
| 原産国 | フランス |
※コスパはミニチュアダックスフンド(6Kg)の1日分を想定。
参考価格で計算していますので、実売価格ならコスパはもっと良くなります。
内容量の多いパックを購入されてもコスパはもっと良くなります。
原材料と保証成分をチェックしましょう!
それでは公表されている原材料と保証成分を解説しましょう!
危険だと考えられる成分、望ましくない成分は赤色で表記します。
(賛否両論ある原材料も赤色で表記します)
難しいことはわからなくても
赤色が多ければ「ヤバいかも!」と思って頂ければOKです。
後ほど、わかりやすく解説しますのでサラッと見てください^^
まずは原材料をチェック!
米、加水分解大豆タンパク(消化率95%)、動物性油脂、加水分解家禽*レバー、ビートパルプ、大豆油、フラクトオリゴ糖、魚油、ルリチシャオイル、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(タウリン、L-チロシン)、ミネラル類(Ca、K、P、Cl、Na、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(コリン、イノシトール、E、ナイアシン、C、パントテン酸カルシウム、B6、B1、B2、葉酸、A、ビオチン、B12、D3)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)
続いて保証成分!
| 成 分 | 保有率 | 基準値 | 評 価 |
|---|---|---|---|
| 粗タンパク質 | 21.0%以上 | 22.0%以上 | △ |
| 粗脂質 | 19.0%以上 | 8.0%以上 | ○ |
| 粗繊維 | 3.0%以下 | 4.0%以下 | ○ |
| 粗灰分(ミネラル) | 8.4%以下 | 8.0%以下 | △ |
| 水 分 | 9.5%以下 | 10.0%以下 | ○ |
総合評価:星は1つですが、実際に効果はありました。
それでは総合評価を発表しましょう。
★・・・・ 星1つです!
食物アレルギーによる皮膚疾患・消化器疾患の犬のために
特別に調製された食事療法食である「ロイヤルカナン低分子プロテイン」。
食物アレルギーの原因の多くが「タンパク質の消化不良」であることから
加水分解タンパクをメインに使用しているのが特徴。
(加水分解タンパクの説明は後述します)
食物アレルギーで何かしらの症状がでているワンちゃんに対して
獣医さんからおすすめされることが多い製品であり
一定期間使用することで、アレルギーの症状を
一旦リセットすることが期待できます。
しかしながら、改めて原材料をチェックしてみると
好まれない添加物を多く使用している製品だとわかりました。
有害と思われる原材料も含まれているため、総合評価は「星1つ」ですが、、、
実は、実際に薦められて1ヶ月ほど試したときには
本当に痒がる仕草(アレルギー反応)が減少したのも覚えています。
原材料は褒められませんが、緊急的に使用する分には
効果を期待できるのも事実かもしれません。
■加水分解とは何なのか!?
普段であれば主原料に関して説明しますが、今回は特殊な製品のため
最も特徴的な「加水分解タンパク」に関して説明します。
「加水分解タンパク」とは何でしょうか?
簡単に説明すると「タンパク質を超細かく分解して
食べる前から消化済みに近い状態にしたもの」です。
元々、消化済レベルなので、胃腸への吸収がスムースに進みます。
食物アレルギーの主な原因が「タンパク質の消化不良」なので
タンパク質を消化しやすいように加工しておけば
食物アレルギーは出ないよね? という理論です。
赤ちゃんに離乳食をあげるイメージに近いかもしれません。
これにより、うちの子も痒がる仕草が減ったのだと思います。
■加水分解は奇跡の方法なのか?
それでは加水分解はとても良いことなのか? と言えば
もちろんデメリットもあります。
まず、デメリットのひとつが加水分解する方法にあります。
方法は主に「塩酸分解法」と「酵素分解法」の2種類。
「酵素分解法」の場合は問題ありませんが
「塩酸分解法」の場合には加工の間で発癌性物質
と疑われるものが生まれる可能性があると言われています。
そして、残念ながらコスト的には
「塩酸分解法」で加工されることが多いと聞きます。
(本製品がどちらかは不明です)
つづいて、もうひとつのデメリットは
長期使用した場合に、本来あるべき腸内細菌が育たなくなり
腸内環境が悪くなってしまうことです。
腸内環境が乱れると、免疫力が低下しますので
逆にアレルギー反応を起こしやすくなります。
「ミイラ取りがミイラになる」って奴です^^;
ロイヤルカナン低分子プロテインの評価まとめ
加水分解タンパク以外にも動物性油脂、ビートパルプ
ソルビン酸カリウム、没食子酸プロピルなど
決してお薦めできない成分が含まれています。
また、酸化防止剤に至っては「BHA」が使用されています。
(BHAは体に悪い合成添加物の代表のような成分。ほとんどの製品では使用されません)
実際に使用して効果があったし
添加物に敏感すぎるのも問題だと思いますので
本当は酷評したくありませんが、原材料的にはNGです。
アレルギー症状がひどいときは使用するのも手段かもしれませんが
普段から良質なドッグフードを与えて、そのような状況を作らない
ことこそが重要だと思います。