あざでお困りの方へ

生まれつきのあざを気にされている方、お子さんのあざをみてどうしたら良いのか迷っていらっしゃるかたは多いと思います。
まずこのあざがどういうものか知りたい。今後消えていくものなのか、残るものなのか、薄くなるのか、濃くなるのか。見た目以外に機能・健康・成長に問題があるのかなど心配される方も多いようです。
あざの種類はたくさんあります。そのあざは治療が必要か、治療によって消えるのか、様子を見てよいものなのか、あざ治療の経験の多い専門医受診をお勧めします。
一般的にあざ治療はなるべく早く(生後すぐから)が効果的で治療は通常保険適応(子供医療であれば自己負担額はなし)です。

【赤あざ】いちご状血管腫

    新生児にみられる血管腫です。
    生まれてすぐ、または生後数日してから、はじめはポツポツまたはうっすら赤く出てくることが多い血管腫です。
    その後急速に成長したのち数年かけて色が抜けしぼんでいきます。
    自然に色が抜けしぼんでいくため昔は「何もしない」ことが治療でした。今でも経過観察でよいと考える医師も多いようですが、自然経過では血管腫の名残り(しわやでこぼこ)が目立ちやすくなることもあるため、早めのレーザー治療をお勧めします。
    また、大きいものや目・口・鼻の近くのものは視力や呼吸などに影響したり目立つ変形をきたすものもありますので早めの受診をお勧めします。

    治療

    いちご状血管腫の大きさ、場所、時期などから治療方針を決定します。
    レーザー治療の場合、1~3ヶ月毎(基本は3ヶ月毎)に1回レーザー照射をします。
    数回の照射が必要となることがほとんどです。

    【赤あざ】単純性血管腫

    医学的には毛細血管奇形といい、皮膚の血管が異常に広がったり増えたりしている状態で平坦なものをいいます。
    顔の半分に広がるもののなかにはスタージウェーバー症候群といい眼や脳神経に異常をきたすものもみられるため専門医の診察が必要です。生まれてからなるべく早くからの治療開始の方が成績が良いとされています。

    治療

    なるべく早くレーザー治療を行います。
    繰り返しの照射が必要なことが多く、反応を見ながらレーザーの設定を調整しながら治療を進めていきます。

    【赤あざ】サーモンパッチ・ウンナ母斑


    • ウンナ母斑

    • サーモンパッチ

    見た目は単純性血管腫に近く、おでこの中心にあるものをサーモンパッチ、うなじにあるものをウンナ母斑といいます。自然に消退するものが多いのですが残ることもあります。

    治療

    消えるものと消えないものの判断に迷うものもあります。消えないことが分かってからのレーザー治療では時期を逸することもあり、あらかじめレーザー治療をすることもあります。

    【赤あざ】毛細血管拡張症

    主に成人に見られるもやもやとした糸ミミズのような血管の拡張です。

    治療

    レーザー治療となります。比較的効果が高く、治療期間も短かめであることが多いです。

    【青あざ】異所性蒙古斑


    • 成人の異所性蒙古斑

    アジア人に特徴的な生まれたときにみられるおしりの青いあざを蒙古斑と言いますが、おしり以外の場所にできたものを異所性蒙古斑といいます。薄いものは自然に目立たなくなっていきますが濃いものは残ることがあります。治療をするべき濃さなのか、必要の無い薄さなのか判断に迷う場合は早めの受診をお勧めします。

    治療

    【青あざ】太田母斑

    生まれたときからあるものと思春期のころに出てくるものが多いあざです。
    どちらも自然に消えていくことはありません。
    Qスイッチルビーレーザーで確実に効果が得られます。

    治療

    場所・濃さ・年齢などを考慮し必要であれば治療をします。基本的には3ヶ月毎の治療ですが、広範囲であったり濃い色調の場合は1~2週ごとに治療する場合もあります。

    【茶あざ】扁平母斑

    表皮基底層のメラニン顆粒の増加によるものとされています。境界は明瞭で色調が均一の褐色斑です。
    カフェオレの色に似ているのでカフェオレ斑と言ったりもします。
    生まれつきのものが多いのですが、生後数ヶ月~数年たってから出てくるものもあります。

    治療

    生後なるべく早くのレーザー治療のほうが効果が高いとされています。年齢や大きさ、濃さ、場所などを考慮しながら治療を進めていきます。
    また再発が多いあざとして知られています。
    他のレーザーとの複合照射や場合によっては手術も含めて治療することもあります。

    【黒あざ】色素性母斑

      母斑細胞母斑ともいいます。小さいものでいえばホクロもこの一種です。大きいものや隆起してくるもの、濃い毛が生えてくるものなど症状はさまざまです。一見ホクロのように見えても皮膚癌であったりすることもありますので専門医の診察をお勧めします。

      治療

      整容面を考慮しながらの治療となるためレーザー治療(場合によっては各種レーザー治療の複合照射)や手術治療となります。悪性を疑うものは病理検査等も同時に進めていきます。

      【その他のあざ】脂腺母斑

      頭髪内に出来ることが多く痒みを伴うこともあります。頭髪内の場合は脱毛を伴うため施術による切除を行うのが一般的です。

      【その他のあざ】表皮母斑

        表皮成分の先天的な増殖によるものです。痒みをともなうこともあります。

        治療

        切除または皮膚剝削術・レーザー治療をおこないます。

        レーザー治療に関するQ&A

        レーザー治療とはどのようなものなの?
        特定の色に反応する光をあてて色調改善などの治療をする機械です。放射線治療やレントゲン検査の様に被爆するわけではなく、身体の表層までしか届きませんので、照射している部位の浅いところしか影響がないため健康に害はありません。
        レーザー治療に副作用や合併症はあるの?
        レーザー治療は他の治療行為に比較しても副作用や合併症の少ない治療であると考えていますが、レーザー後の色素沈着やごくまれに色素脱失や瘢痕形成がみられます。メリットデメリットについてはしっかりと説明をしてから治療を開始いたしますので納得いくまで質問をしていただければと考えます。
        何歳からレーザー治療はできますか?
        0歳から生後すぐから出来ます。
        なるべく早くから治療を開始した方が効果の高いあざもありますので早めの受診をお勧めします。
        レーザー治療のために特に準備をしておくことはありますか?
        特にありません。問題がなければ初診当日にレーザー照射もできます。
        レーザー治療が出来ないときはどんなときですか?
        体調の悪いとき、予防接種の前後1週間、レーザー照射部位または周囲に皮疹や傷があるときなどです。 その他の条件によってはレーザー治療できないこともあります。
        レーザー治療は痛いですか?
        痛みはあります。あざの種類や濃さ、使用する機械によって痛みは異なります。麻酔のシールやクリーム・注射などを使用することも可能です。
        費用はいくらくらいかかりますか?
        あざの場合の多くは保険適応です。子供医療適応の年齢であれば自己負担はありません。