終わり行く夏休みはROCKと共に
そういう自分は夏休みなどとは全く関係のない生活を送っているワケである。
通常の土曜である当日、開演が午後4時であることに気付いたのが昼過ぎ。のんきにグリーンチャンネルで競馬など見ている場合ではなかった。
あわてて食事をし、私にしては念入りにUVケアを施したところで家を出た。
おそらくマリンメッセ行きの臨時バスがばんばん出ているであろうという雑な予想でダイエー前まで歩く。
おお、いるいる。あふれんばかりの若者達が。
しかも本当に若い。バス停付近に溢れ返っている連中の8割がたは高校生以下と見た。目的地に着く前から何故かみな買い物した後とおぼしき荷物を抱えまくり。
今からライヴだというのに、そんなに荷物増やしてどうすんだと言いたくなったが、ああー、多分この子らはライヴで福岡に来るついでに今まで行こうと思って雑誌なんかでピックアップしてた店に、ワクワクして行っちゃって小遣いはたいてショッピングざんまいしちゃったんだろうなあ、夏休みも終わるんで気合が入っちゃってしょうがないんだろうなあ、というようなことが容易に想像出来たんで温かい目で見てあげることにする。
しかし「ジャニーズ福岡」の袋を下げているクラスB級女子感あふれる子らと私が今から目指す場所が一緒という現実って一体・・・。
開演前10分くらいに現地到着。早く座りたいのでとっとと中に入る。
(意外にも)連れの一行は先に到着している。
「いやー、車混んだらいけんと思って早めに出たら、道めちゃめちゃすいとってさー。何でこげんすいとーとかいなって思ったら、車持っとるような客が少ないけんなんよー。おかげでえらい早く着いてしまって、待ちきれん人達みたいっちゃー。」
彼女らにはその意見がいかに正しいかということを示す為、若者達による尋常ではない混み様にくじけ、直行バスをあきらめ蔵本から歩いて来たおかげで汗だくのふらふらで開演前から必要以上のエネルギーを消費してしまってもうイヤ、ということを説明した。
どんなイベントでも日頃とテンション変わらず世間話などしている年寄り軍団の私達以外は、客電落ちた途端にキャーとかいう悲鳴の上がる状況。
モニターに過去の出演者の名前が映り、やがてウルフルズのトータス松本による5周年おめでとうメッセージが流れ出すと、開場の奇声は更にトーンアップ。
おいおい、ただのビデオじゃねえか、と思っていたら、おお!ステージの上にはいつの間にやら実物が!
スペシャルオープニングアクトの正体はウルフルズであったか。
期待値より高いレベルのゲストが出て来たせいか、のっけから開場の盛り上がりっぷりはすごかった。私もウルフルズ嫌いではないので、ちょっと嬉しい。トータス、30過ぎのおっさんにしてはスタイル良くてカッコ良かったし。
「ROCKだぜ」というイベントタイトルに最も相応しいと思われるナンバー、「ガッツだぜ!!」が聞けて本当に満足である。
まさに後の出演者奥田民生による発言(ROCKだぜにウルフルズが出ないとはどういうことだと思っていたが、出て良かったですね、みたいな内容。)そのものという感じだ。
本編最初は意外にスガシカオ。
正直、あまり興味がないので座って見ることにする。座ってるだけならまだしも、世間話し放題。大音響の中でもお構いなし。失礼と言わざるを得ない。
しかし私達一行の中には居眠りしてたヤツもいたので、まだ私の方がマシであろう。
この日、次のアーティストのセッティング中は、モニターで出演者のPVが流れるという段取りになっていた。これはなかなかよろしいんじゃないかと。間が持たん人もいるからね。
そして2番目にトライセラトップス登場。彼らのライヴには行ったことがあるので大体分かっていたが、この日はまだ完成したてという新曲も披露。
私的にはやっぱ「going to the moon」「Fever」とつながるところが1番盛り上がって好きだ。
あと私の大好きなU2やPSBもカヴァーしている(今時の人に言わせると椎名林檎やHi-standardの方だろうが)「can't take my eyes off you」をやってくれたのがナイスであった。が、大半の若者達は何やってるか分かってないようで、ノリ今一つという感じではあったが・・・。
大体イベントと言うと、色んなアーティストのファンが集まっているので、みな比較的メジャーな曲(シングル)を主に選んで演奏している様に思える。この日も今のところそんな感じだ。
「やっぱ盛り上がらんの覚悟でアルバムの曲やる人ってあんまおらんよねー。」
などと話していた傍から次に登場した奥田民生はアルバムの曲を主にやっていた。ゴールドブレンド聞いてない人にはツライ内容。
その上春の福岡公演に来た人のみ笑えるようなMCもあり。
しかし民生のウマさにはうならされる。本当に歌が素晴らしい。圧巻なんよ。この素晴らしさはやっぱ生で聞いてこそだと実感した。
さあ、ということはトリはスピッツだ。
元来年齢的にも大御所である奥田民生がトリを勤めそうなもんであるが、この日のイベンターはキョードーだし、唯一草野君は福岡出身だし、アルバム出したばっかだし、まあ妥当なところであろう。
スピッツといえば美しいメロディーと叙情的な歌詞、声で世間的にはあんまライヴというイメージでもなさそうだ。
しかし私は何の根拠もなく、おそらくスピッツのライヴはかなりロック指向が強いと確信を持っていて、その確信は「放浪カモメ~メモリーズ」という新曲により一層強められたんである。
で、実際にライヴを経験して、それが間違いではなかったことを確認することが出来た。
一曲目こそ「空もとべるはず」で淡々と始まったけれど、後は「ハヤブサ」の曲を中心にかなりバンドサウンド。そして「俺のすべて」では盛り上がりは最高潮に達した感じ。
いい曲だ、「俺のすべて」。ポップの王道、完成形。
もうこの日はこれが聞けただけでも十分だ。というか、この日のこのメンツでチケット5,500円はかなりのお買い得商品だ。まさにヴァリューパック。
公演終了後、一緒に行っていた子が
「スピッツ物足りない。また見たい。ZEPP行く?」
と言っていた。私も正直また見たかったのだが、ZEPPということでやめにした。
だってあそこ見えねーんだよ、1階でもみくちゃになったんじゃあよ。年寄りには体力的にツライもんがあるからなー。スピッツクラスともなると、2階席取れるか微妙だし。
と、いう訳で、翌日27日朝10:00からはスピッツ福岡公演のチケット発売。上手いねえ、キョードー西日本。思わずその巧妙な手口にひっかかるところであった。
■その後ZEPPはイヤだとか言ってられん状況。しかもズルして最前列に行く方法とか見出した私。あーコワイ。
けど相変わらずスピッツのチケットは取れん。
ちなみに現在スガシカオのテレビ出演時のバックで知人がドラム叩いてます。予想外の展開。