ウェブブラウザのJavaScript(ジャバスクリプト)の設定が無効になっています。Javascriptが無効になっていると、サイト内の一部機能がご利用いただけません。 ぐだ子と(理不尽)第4次聖杯戦争Ⅱ2016年6月3日 23:55ぐだ子が理不尽な第4次聖杯戦争に乱入するお話の続き。登場サーヴァントはTYPE-MOON WikiのFate/Grand Order内の新規サーヴァント一覧だったり、FGO攻略サイトだったりの情報を参考にしています。考え出すときりがないので、こいつ違うんじゃね?と思っても温かな心で許してください。なおFate/Zero知識は薄いので、ふんわり設定で押し通します。多少間違ってる部分があってもご容赦ください。名前だけ登場して会話登場しないサーヴァントはまた次回出番を作りたい。 第4次聖杯戦争で一番初めにやり合ったのは、遠坂の当主率いるアーチャー陣営と遠坂の弟子である言峰綺礼のアサシン陣営だったはず。けれどそんなことは関係ない。どのみち、今はその陣営を前にしたところで勝てる算段もつかない。「というわけで、一番初めの目的はバーサーカーを押さえることだよ」剣と槍がぶつかり合い、その重圧で地面が割れ、マスター同士の戦略と策略が渦巻く空気の張り詰めている倉庫街からだいぶ離れた所にある森の中でぐだ子は言った。これだけ離れていたとしても英霊たちの壮絶な戦いの空気がビリビリと肌を刺す。あの廃倉庫街は今や魔術による結界が張られ、魔術師以外は立ち入れない空間となっている。そんな物騒極まりない場所に一般人に毛が生えた程度の人間が入ったらどうなる?確実にどうすることもできずにゲームオーバーだ。そう考えると怖くて体が竦む。「ここに現れるサーヴァントはキャスターを除いた6体、確かに今のぼくらで6体を 相手にするのは無理があるけれど、その中からバーサーカーを選ぶのはなぜだい?」隣にのんびりと腰を落ち着けている緑髪の青年、我がカルデアで治癒の竪琴使いとして非常に重宝しているダビデが戦争中とは思えない涼やかな声でそう聞いてきた。その親しみやすい声がなぜだか不安を和らげてくれる気がした。「今回のレイシフト、連れて行けるサーヴァントに課せられている制限。 そして私が悩みに悩みぬいて選んだメンツを考えればわかるよ」「なるほど。弱点を突かれる相手に対する対策を確保しようって算段だね、実に合理的だ」「だって仕方ないじゃん、私だってできるならタマモキャット連れて来たかったよ……」そうなのだ。今回のレイシフトにおけるサーヴァント召還にはなぜか制限が存在しており、それが"聖杯戦争に参加したことのあるサーヴァントは連れて行けない"という理不尽なものだった。第4聖杯戦争を勝ち抜きながら行方不明になっている仲間を取り戻すためには、さまざまな状況に対応できるメンツをそろえる必要があったのだが、それすらもままならない。どの属性に対しても有効が取れ、生存率が比較的高いバーサーカーであるタマモキャットとか。NP回収効率に優れ、宝具の連打が可能な我がカルデアの神代の魔女であるメディアとか。色々投入したかったサーヴァントはいたのだが、実際に選ぶことができたのは人理復元のために活動し始めた時からの付き合いである古株の荊軻、サンソンら<アサシン>と、怒涛の零基再臨を経て、レベルと攻撃力ともに最も高い両儀式<アサシン>、両儀式<セイバー>、女神様であるエウリュアレ<アーチャー>、治癒の竪琴使いのダビデ<アーチャー>、北米神話大戦で仲間になったビリー・ザ・キッド<アーチャー>の7人である。マスター1人に対してサーヴァントの人数ちょっと多いんじゃないのとかいうのは気にしない方針で。だって7人のマスターと7人の英霊が繰り広げる聖杯戦争に一般人の私が乱入して囚われた仲間を回収、およびマスターを退けなければいけないというオーダーなのだから、これくらいのことをしたってバチは当たらないはずだ。「確かに僕はアーチャーだけれど、マスターの選んだ主力はアサシンだ。ということはこちらの弱点となるキャスター陣営を早急に脱落させる必要がある。けれど今はそのための有効打がない。だから多少無理をしてでもバーサーカーを落とす必要がある、そういうことかな」森の木々に身を隠し、腰につけたホルスターから覗く拳銃に手を触れながら、当たりに不審な影・人物がいないか見張りながらキッドが答える。「ん、そういうこと。でもここでバーサーカーとやりあうつもりはないんだ」「ふうん?」「勿論あのメンツがバーサーカーに負けるとは思わないけど、できるだけ戦力は温存しておきたい。壮絶な顔合わせが終わった後、一瞬だけ暗がりから姿を現すバーサーカーのマスターがいるんだ。だから気配遮断スキルで闇に紛れ、他の陣営に捕捉されることなくできるだけ穏便にマスターを排除。ついでにランスロットを仲間にできればいいなって」「アメリカで共同戦線張った時も思ってたけど。君って結構大胆な作戦立てるよね」冷静に状況を分析し、自分たちの存在を今はまだ誰も知らないという最大の利点を生かし、少ない戦力を有効に活用、配置しながら大胆な作戦を立ててそれを実行する。それは時には自分自身すらも作戦の一部に組み込む危うさを秘めているけれど、このマスターについていけば大丈夫と思わせるカリスマのようなものが確かにある。そしてそんなマスターであるからこそ、存分に力を発揮できると思う自身が存在する。「何、私、馬鹿にされてるの?」ぶーぶーと口をすぼめながら抗議の視線を送ってくる少女が、世界を運命を変えようと奮闘する唯一の魔術師にはとても見えなかった。アメリカでは決して見ることのなかった表情で、こんなに豊かな表情を浮かべる子だったのかと初めて知った。けれど現状把握、立案した作戦、サーヴァントを率いるカリスマに至る全てが彼女を語る。彼女は確かにいくつもの戦場を潜り抜けてきた世界でただひとり、唯一のマスターだった。「……そんなことないよ」「そうさ、キッドは君を褒めてるのさ」振り返りながらマスターに笑顔を向けると、すぐそばに座っているダビデと目が合った。小さく頷きあう、君の言いたいことはわかってるよという目だった。夜空を覆いつくすほどの黄金に輝く宝具の雨が降り、狂化が付与されたバーサーカーのうなり声が響き渡り、雷気を纏った戦車が走り抜けて大地が裂ける英霊同士の戦いは熾烈を極めていたのだが。ぐだ子らはひたすら隠密に徹し、その顔合わせがお開きになる瞬間を待っていた。ようやく倉庫街が静けさを取り戻し、そこに終結していたサーヴァント達が引き上げた後。ぐだ子が斥候として放っていたアサシンの1人である式から連絡があった。<<おーい、ぐだ子見つけたぜ>>「どっちを?」<<白髪に壊れかけの体、体内に巣食う蟲。間違いないバーサーカーのマスターだ>>「わかった、今からそっち向かうね」<<……確認だけど、切ってもいいんだよな>>「うん、もちろん」