追記:2016/09
▼ ストック面
<IMFによるCOFERの2015年第Ⅰ四半期末のシェア> 次に、フロー面では、外為市場における取引高が参考になります。国際決済銀行(BIS)が3年に1回公表するレポート「Triennial Central Bank Survey」の2013年4月版 (Foreign exchange turnover in April 2013: preliminary global results, September 2013)のP5によれば、世界の外為市場において圧倒的なシェアを占めているのは米ドル(87%)ですが、これにユーロ(33%)、円(23%)、ポンド(12%)、豪ドル(9%)が続きます(但し為替市場におけるシェアを示しているため、全ての通貨のシェアを合算すると100%ではなく200%になります)。 <BIS統計による2013年4月時点の外為シェア> ところで、最近、国際的な資本市場で急速に存在感を強めている人民元は「ハード・カレンシー」と呼んでも良いのでしょうか? <SWIFTによる2015年10月時点の顧客送金決済・銀行間決済額のシェア> ただ、当社としては、人民元が既に「国際的なハード・カレンシーとなった」と見るのは、まだ早いと考えています。というのも、ある通貨が「国際的なハード・カレンシーである」と呼べるためには、高度な決済システムと安定した法制度、さらに国際的な資本移動の自由が保証されていることなどが必要です。人民元は確かに国際的な商取引で急速に存在感を増しているものの、これらの観点からすれば、人民元の自由交換性は「まだまだ」だと言わざるを得ません。
1位…米ドル、32.1%(60.81%)
2位…ユーロ、生活の木 ダマスクローズAbs 10ml - 生活の木 [エッセンシャルオイル][アロマオイル]店舗
3位…日本円、2.1%(3.93%)
4位…英ポンド、2.0%(3.86%)
5位…豪ドル、1.0%(1.90%)
※ただしカッコ内の数値は、世界の外貨準備高のうち内訳が判明しない部分についても、内訳が明らかな部分と同じ構成割合だったと仮定したシェア。▼ フロー面
1位…米ドル、87.0%
2位…ユーロ、32.4%
3位…日本円、23.0%
4位…英ポンド、11.8%
5位…豪ドル、8.6%▼ 人民元
すでに人民元は「ハード・カレンシー」である、と主張する人の論拠は大きく分けて二つあります。その一つは、昨年、中国の通貨・人民元が国際通貨基金(IMF)の「特別引出権」(SDR)の構成通貨に含められたことです。また、もう一つは、国際的な商取引における人民元のシェアが高まりつつあることです。国際的な決済電文組織である「SWIFT」のページによると、確かに国際的な商取引(SWIFT電文)における人民元の決済高は増加傾向にあります。
1位…米ドル(42.38%)
2位…ユーロ(29.89%)
3位…英ポンド(9.05%)
4位…日本円(3.00%)
5位…人民元(1.92%)
後世になって、「IMFのSDRに人民元が含められたのは、IMFの判断ミスだ」と言われない、という保証はないでしょう。