過食嘔吐で痩せるというのは本当でしょうか?ダイエットなどをきっかけに、食べてすぐに吐くことが癖になってしまう人がいるようですが、過食嘔吐には痩せる人と太る人がいます。それに過食嘔吐を繰り返すことはとっても危険なことでもあるのです。詳しく紹介していきますね。
過食嘔吐で痩せることはできるか?
過食嘔吐で痩せる人はいます。成人が1日に必要な摂取カロリーは約1800~2200キロカロリーといわれています。食べてすぐに吐くことで、食べたものが腸に届かず、体は栄養分を摂取することができなくなります。摂取カロリーが減るのですから、当然体重は減るか、現状維持の状態が続くことになります。
過食嘔吐で痩せる方法
・食べてから吐くまでの時間がカギ!
食べたものを吐き出してしまっているのに体重が落ちないという人は、食べてから吐くまでの時間が長いのかもしれません。
消化の良いものですと、食べてから1時間もすれば腸に流れて栄養の吸収が始まります。そうなってから吐いたのでは効果は薄くなりますので、なるべく早く吐くということが必要となってきます。
・最初に食べたものは吸収されやすい
ゆっくりと時間をかけて食事をしていると、その間に食べたものは腸へと流れてしまいます。特に最初に食べたものというのは、吐き切るのは難しく、体に吸収されやすいですから、だらだらと食事をしないということも求められます。
こういったことが気になる人の中には、食事を終えた後だけではなく、食事中にも吐くという人もいるようです。ですが、食事の間に何度も吐くに行くというのは、食べる楽しみを失わせてしまう行為なので、やはりなるべく早く食事を済ませ、間を置かずに吐くというのがポイントです。
過食嘔吐で痩せる人と太る人
・体質によって太る人も多い!
食べたものが脂肪になりやすい人と、筋肉になりやすい人がいるようです。体に脂肪がつくのも筋肉がつくのも、基本的には摂取カロリーと消費カロリーのバランスで決まってくることですが、やはり定期的な運動や、筋肉をつけるためのトレーニングをしている人は太りにくい体といえるでしょう。
しかし、筋肉がつきやすい体あるいは脂肪がつきやすい体というのは、生まれ持った素質や遺伝的要素もあるようなので、過食嘔吐をしても太ってしまうといった体質を改善するのはなかなか難しいようです。
過食嘔吐で吐くと太る
・電解質の調整ができないと水分で太りやすくなる
電解質というのは、血液中に含まれる塩類(ナトリウム、カルシウム、カリウムなど)のことです。人の細胞が活動するためには、この電解質の濃度が一定に保たれていることがとても大事です。
電解質の濃度が正常ではない場合に引き起こされる症状としては、「低ナトリウム血症」というものがあります。低ナトリウム血症は、ナトリウムの喪失か水分の過剰摂取によって起こりますが、これは過食嘔吐を繰り返している人の体の状態に当てはまります。ひどくのどが渇くため体が必要とする以上の水分を摂ってしまう、それでいて嘔吐によりナトリウムなどの体に必要な塩類を喪失している、こういった状態です。
体がこのような状態になると、全身のむくみが出てきます。痩せるどころか、むくみにより太って見えてしまうということになりますが、低ナトリウム血症の危険はそれだけに留まりません。症状が重くなると、虚脱感や疲労感を覚えるようになり、さらには精神錯乱や痙攣・昏睡などが引き起こされることもあります。
こうなってしまっては痩せるどころではなくなってしまいます。電解質が正常であるかどうかは病院で調べてもらうことができますので、過食嘔吐によるむくみがあまりにひどいような時には、医師の診察を受けるのが良いでしょう。
・高カロリーの食べものから栄養を吸収してしまう
「どうせ吐いてしまうから」といって、高カロリーの食べものを大量に摂ることを繰り返せば、かえって太ってしまいます。
先に説明したように、食べてすぐに吐いたとしても、すべてのものを吐き切るというのは難しいものです。特にカロリーの高いものは吸収される栄養も多いため、吐き切れなかった食べものが体重減を妨げてしまいます。
吐くという行為がそのまま痩せることにつながると過信せず、1回の食事の量をあまり増やさないようにすることが肝心です。
痩せるための期間
・過食嘔吐は短期間で終わらせよう!
これまで過食嘔吐で痩せる人がいることと、痩せるためのポイントなどを見てきましたが、過食嘔吐は短期間で終わらせることが絶対です!
過食嘔吐を長期間にわたり繰り返していると、全身にむくみが出てくる場合が多いですし、唾液腺が腫れることで頬の下部などが腫れることもあります。それによって、体重は落ちたにもかかわらず顔が膨れたようになってしまい、かえって太って見られることになります。
また、指を口の中に入れて吐くことを繰り返すと、手の甲に歯があたり、いわゆる「吐きだこ」と呼ばれる跡が残ります。過食嘔吐の知識がある人ならば、一目でそれが吐きだこだとわかりますので、そうなることは避けたいところです。
さらには、ひどい肌荒れに苦しむ人もいるようですし、体調不良や生理不順など、体に悪い影響が出てくることが考えられます。
・体が飢餓状態となり新陳代謝が低下して太りやすい体に
過食嘔吐を長期間続けると、体に必要な栄養が常に足りていない状態が長くなります。そうすると、体に栄養を補充しようと強い食欲が出てきますし、新陳代謝が低下して脂肪がつきやすい体になってしまいます。
それでも必要な栄養が摂取できないようだと、脳は「飢餓状態」と判断し、体は危険な状態になります。そういったことを避けるためにも、痩せるための期間は短くすることが大事となります。
過食嘔吐で痩せることの危険性
過食嘔吐で痩せる人はいるでしょうが、その危険性についても知っておかなければなりません。過食嘔吐で痩せることの危険で一番気をつけなければならないのは、食べてすぐに吐き出すという行為を止められなくなるということです。
ダイエットの手段として軽い気持ちで始めたところ、どうしても過食嘔吐を止めることができずに、人によっては10年以上も苦しむことになったという話もあります。
胃酸を吐くことによって歯が溶けてしまう、吐く度に食道が胃酸にさらされるためガンになりやすくなるということもあります。また、過食嘔吐を止められないストレスから、自分自身を責め、うつなどの精神的な疾患が発症する場合もあります。
短期間で簡単に痩せたいというのは、ダイエットをしているすべての人の願いでしょうが、過食嘔吐で痩せることの危険性をしっかりと考えてから、実行するのか、あるいは食事制限と適度な運動といった本来のダイエット法を選ぶのか、決めたいところです。